たまりば

  健康・ダイエット 健康・ダイエット  調布市 調布市

2018年03月25日

ストレスによる慢性胃炎

50歳代のOL。2年ほど前までは母親の治療に付き添い週に1回程度治療をしていた。しかし母親が亡くなつてから来院機会が減り1~2か月に1回の頻度になっていた。

昨年末から仕事が忙しくなり年が明けてから胃が痛むようになって食欲も落ちてきた。H2ブロッカーを飲むといくらか症状が治まりこの1ヶ月半薬が手放せなくなった。一週間の連続休暇が取れたので治療に来られた。

おなかを触診するとみぞおちからお臍の少し上まで痛みがある。患者さんは10ヶ月前に人間ドックの胃カメラ検査を受けている。おそらくストレスで胃酸が出すぎて胃炎を起こしているものと思われる。

治療は右のF1F6井穴刺絡をして圧痛を確かめる。胃酸分泌を抑えるためにH5F5井穴刺絡。うつぶせになり胃の反対側の凝りや圧痛点を調べ鍼をする。これでみぞおち部の圧痛は10→2になる。

強度近視と老眼がありこれは宮下さんの眼鏡で矯正。軽い緑内障もあるので頭部刺絡をして最後に百会の刺絡で治療終了。休みの間3回治療した結果薬はほとんど飲まなくていいくらいに回復した。間隔を空けずに治療すると効果が出る。夕食が不規則になっていることと運動不足の解消を工夫することが必要と思われる。


にほんブログ村

  

  • Posted by へんせき at 00:30Comments(0)胃腸・消化器

    2018年03月18日

    ランナーのハムストリング痛

    大学陸上部で短距離走をやっている男子学生。数日前の練習中に左足大腿後側のハムストリング部に違和感を感じた。このまま練習を続けていると肉離れを起こすかもしれないと思いトレーナーに診てもらった。

    トレーナーから筋肉が硬くなっているのでマッサージだけでなく鍼治療を勧められて来院された。普通に歩いたりジョギングでは問題ないがダッシュをすると軽い痛みと違和感を感じる。

    予約なしで来られたため空き時間が15分しか取れず実際ダッシュさせての痛みと治療後の効果確認が十分できず、基本的な治療だけして後でダッシュした後の感じを報告してもらうことにした。

    違和感がある部位はハムストリングスのなかでも大腿二頭筋、右側と比べて明らかに筋緊張を認める。治療効果はストレッチをした時の感覚を指標にした。左F3→F5→F4井穴刺絡。硬結部三か所にハペパッチを貼る。これだけでタイムオーバー。

    昨年2回同部位の肉離れを起こしているという。おそらく左右の使い方が悪く左右にアンバランスがあると思われる。筋トレの専門家を紹介して筋肉の使い方や弱い部位の鍛え方など一度診てもらうことを勧めた。

    翌日、違和感が減った旨電話がありもう一度時間を取って治療することにした。



    にほんブログ村  

  • Posted by へんせき at 20:21Comments(0)運動器疾患

    2018年03月15日

    花粉症ピーク

    この数日の気温上昇に伴い花粉症の症状がひどくなった人が増えた。1月の下旬から症状が出始め今が一番のピークのようだ。

    50歳代の主婦。冷え性や肩こりの治療を定期的にしているが、この時期いつもは鼻の症状だけだが今日は目も痒いという。鼻づまりはひどくないが鼻水が止まらない。

    H5F5井穴刺絡をして印堂に知熱灸を10壮する。鼻がすっきりして通ってきた。途中2回鼻をかむ。10分ほどして2回目のH5F5井穴刺絡。その後肩こりの治療をして終了。

    5分おきくらいに鼻をかんでいたが治まってきた。夜電話があり鼻水は2時間に1回くらい、目のかゆみも半分になったとのこと。ピソマでセルフケアを勧める。H5F5井穴刺絡はアレルギー性の鼻水にはよく効く。詰まりがあれば他にも治療が必要。ピソマでもいいが効果は7割くらい。治療して30分くらいで効果を感じると思う。

    もちろん治療と同時に交感神経を働かせる生活が大事なのは言うまでもない。



    にほんブログ村
      

  • Posted by へんせき at 23:12Comments(0)アレルギー

    2018年03月08日

    頭痛がひどい起立性調節障害

    中学1年の女児。2か月ほど前から頭痛がひどく朝起きられなくなった。頭痛は2年前から始まったが、今年になって吐き気、足甲や胸骨の痛み、めまい、夜寝つきが悪いなどの症状が出てきた。学校は休んだり調子がいいときは昼頃登校している。夕方には元気になる。

    昨年夏から体育は見学、運動はしていない。現在漢方薬を飲んでいるがすっきりしない。来週から期末テストがあるので何とか朝から登校したいとのことで来られた。

    血圧はやや低めながら起立後の変化は少ない。しかし脈拍が30ほど増える。呼吸が深く入らないのでH3H1と井穴刺絡をするとH1で楽になる。足甲の痛みは右太衝の足首より2㎝くらいのところで立つだけで痛い。F2F6で効果なし。

    次に本命のH5F5井穴刺絡をすると足甲の痛みは楽になった。気分もよくなってきたのでしばらく時間を空けてもう一度H5F5。頭痛が毎日ひどいので天柱に浅い鍼をする。座位で体を左右にねじると胸骨が痛いという。胸骨の圧痛点にハペパッチを貼るが効果なし。反対側背中の胸椎の圧痛点にハペパッチを貼ると胸の痛みは取れた。

    志室にせんねん灸をして治療終了する。

    翌日2回目の治療。昨夜はよく眠れた。今朝は頭痛がなく7時すぎに起床した。足甲と胸骨の痛みは昨日はよかったが今日はまた少し痛みを感じる。昨日に準じた治療をする。本人も治療の効果を感じて元気になりそうだという。H5F5井穴刺絡が効くので母親に自宅治療をしてもらうことにした。

    3日後3回目の治療。その後頭痛は起きず今日からテストが始まったが朝から登校できた。夜も眠れている。足甲と胸骨の痛みもよくなった。自律神経を安定させるためにもう少し自宅治療を続け、元気になってきたのでテストが終わったら運動を始めることにした。


    にほんブログ村

      

  • Posted by へんせき at 11:45Comments(0)小児・婦人科

    2018年02月28日

    超健康優良高齢者の肩痛

    後期高齢者の仲間入りをされた女性。筋トレのジムで時々ご一緒するのだがどこも悪いところがなく、皆にうらやましがられてる。運動は週に3回テニス教室に通い、筋トレは週に4回定期的に続けられている。食欲旺盛、睡眠も夜中一度も起きることなく朝を迎え、薬やサプリの世話にもなってない。

    そんな彼女が数日前から右肩から上腕部が痛くなった。最初痛くなったのは起床時で、目が覚めた時腕枕をしていた。どうも自分は無意識にその恰好をしているようだという。その姿勢をすると痛い。またテニスでサーブやスマッシュの姿勢で痛みが気になり思いっきり打てない。日常生活には支障ない。

    治療は痛みが出る姿勢を取り痛みのラインを調べる。メインは三焦経で大腸経も少しかかっている。H4で変化なし。H6で少し良くなり、H5で70%改善する。残っている痛みに対して痛みが出る姿勢で圧痛点を調べ3か所に鍼治療をする。さらによくなる。ラケットを振ってみると普通に振っても大丈夫。試合で思いっきりやった時どうか?

    この方のように普段から体を動かしている人は軽い刺激で症状が改善する。一般的に年齢が上がるにつれだんだん体を動かすことが億劫になり、運動を勧めてもやらない言い訳をすることが多くなる。運動に限らず他人がその人の代わりに何かできるかというとそれは無理。そのことはしっかり自覚するべきだ。


    にほんブログ村  

  • Posted by へんせき at 23:22Comments(0)運動器疾患

    2018年02月16日

    久しぶりのインフルエンザ

    ここ数日暖かい日が続きいくらか過ごしやすくなってきたが、花粉に敏感な人には嫌な季節となる。いつもは花粉症が始まるころにはインフルエンザが治まってくるが今年はまだ下火になる気配がない。

    今年はA型B型ともに流行り、最近はことにB型が流行している感がある。医者や薬剤師の話でも今年は患者が多いと言うし、当院の患者さんやその家族でも発症した人がいつもより多い。A型は症状が激しいが、B型では普通の風邪と間違い適切な対処をせず感染を広げている可能性が高い。

    この時期風邪症状で病院に行くと迅速診断キッドで検査する。検査の結果陽性なら抗インフルエンザ薬をメインに解熱薬や鎮咳薬が処方される。ここで問題が一つ、抗ウィルス薬はよく効くが発症から40時間以内に飲み始める必要がある。しかし検査キッドが発症の早い時期には陰性となること。最初の検査が陰性で翌日もう一度検査して薬が処方されて人が三人いた。

    私事だが1月末に十数年ぶりにインフルエンザにかかった。検査では陰性だったが症状から抗インフルエンザ薬をもらった。その経過は発症前日の夕方喉がイガイガして夜になって鼻水が止まらなくなった。花粉かなと思って寝た。

    翌朝何となく体がだるく熱を計ると37℃と平熱より少し高い。午前中上腕、腰部、大腿部の筋肉痛がひどくなってきた。前日の筋トレのせいかとも思ったが熱感も出てきたのでひょっとしたらインフルエンザかと思った。昼熱を計ると37.5℃。念のため病院に行くことにした。インフルエンザの検査をしたが陰性。

    症状からインフルエンザの可能性が高いのでタミフルが処方された。病院から帰って1時間して熱を計ると39℃。筋肉痛に加え頭痛もしてきた。薬を飲んで寝ることにしたが寒気がして布団の中で暖まらない。何年かぶりに湯たんぽを入れた。食欲もないので水分補給を兼ね玄米の重湯を作る。夜には体が温まり微自汗。

    翌朝熱は38℃、夕方には37℃と下がる。筋肉痛は半分になるが頭痛は続いた。自分で刺絡する気になったのでF4H6井穴刺絡を2回する。その翌日は頭痛が治まり体の痛みもだるさに代わってきた。夕方には食欲も出てきた。次の日は普通になったが人との接触は避け後始末のために漢方薬を飲んだ。

    一番の予防は予防接種と言われているがH3N2型への効果は低いようだ。それでもやったほうがいいと言われている。マスクは予防に推奨されていないが、空気に潤いを与え、口や鼻を直接触れることを防ぐので一定の効果はあると思う。感染しても抵抗力が強いと発症は防げるのでやはり日々の生活が大事なのは言うまでもない。


    にほんブログ村  

  • Posted by へんせき at 00:00Comments(0)呼吸・循環器

    2018年01月25日

    最後の不妊治療に向けて

    40歳代後半の主婦。不妊治療継続中で昨年12月に最後の受精卵を移植予定だったが体調不良で延期した。医者からはなるべく早く移植したいと言われている。

    体調が悪くなったのは昨年5月からで最初は鼻かぜのような症状で、その後喉の痛み、声がれなどが起こりそのうち食欲不振、嘔吐、肩から上腕部の冷え、寝汗、呼吸が苦しい、ホットフラッシュなどが起こって現在に至っている。

    何か所かの病院に通い色々な検査を受けたが特に異常はなく、今胸部CTと上腹部内視鏡の検査の結果待ち。最後の体外受精になるので早く体調をよくして移植をしたいとのことで来られた。

    おなかを診ると心窩部と左季肋部に圧痛がある。心臓と肺の疲れを診るためH3H1井穴刺絡をすると呼吸が深く入るようになる。おなかの痛みはF1F6井穴刺絡で軽くなる。

    婦人科の治療で三陰交に施灸。さらに仙骨部の圧痛部と志室にも施灸する。鼻のもやもやが続いているので前頭部と百会の刺絡をすると通りがよくなった。

    あせりや不安もあるようでこれも体調不良の一因になっているようだ。移植するまであと2回くらい治療できるので少しでも体調UPできればと思っている。


    にほんブログ村  

  • Posted by へんせき at 20:46Comments(0)小児・婦人科

    2018年01月15日

    トイレが近い 頻尿の悩み

    50歳代の主婦。数年前からトイレが近くなり寒い時期は一層近くなるという。回数は夜間1~2回、日中は10~15回。過活動膀胱の症状はそれほどでない。過去に泌尿器科で頻尿治療薬の処方を受けていくらかよかったが副作用が出て中止した。また電気刺激療法を10回ほど受けたことがある。

    今はサプリメントとビタミン剤を飲んでいる。生活習慣として朝、白湯を3~4杯飲んでいる。コーヒーが好きだがデカフェに変え1日1杯にしている。最近心臓に動悸を感じることがありホルダー心電図の検査を受けることにしている。

    H1H3で呼吸の変化はないので動悸は更年期障害かもしれないとお話しして、頻尿の治療をする。おなかを診ると恥骨の際に圧痛がある。F3H5F5井穴刺絡ををした後、冷え性治療に三陰交、中極、膀胱兪、志室に施灸。百会の刺絡をして治療終了する。

    次回治療までに排尿日記をつけて、少し排尿を我慢する膀胱訓練をしてみることを提案した。朝の白湯は1杯にする。

    5日後2回目の治療。初回治療後、排尿間隔が少し伸びた気がするとのことで今まで日中2時間以上もつことがなかったが、2時間から2時間半行かなくて済むことが時々ある。自律神経の調整、冷え性の治療とともに膀胱訓練や骨盤底筋体操、体幹トレーニングをしばらく続けてみることにした。


    にほんブログ村  

  • Posted by へんせき at 21:16Comments(0)泌尿・生殖器

    2017年12月30日

    耳の症状が多かった今年の治療

    今日今年の治療を終了しました。今年は何だか難聴や耳鳴りの耳の治療がいつもより多かったようだ。最後の患者さんも3年前からの耳鳴り、それから数軒の耳鼻科、2軒の鍼灸院に通って、現在2軒目の鍼灸院に1年半通院中だが変化がないとのこと。

    最初は右耳鳴りだけだったが今は両耳の耳鳴りで、聴力も最初は両方とも30㏈以上で聞こえていたが今は両耳とも40㏈以下で高音域は65㏈以下。今年5月からは補聴器と着けて練習中とのこと。

    他の症状としては息が深く吸えない。血圧が高くなることがある。LDLコレステロールが200以上と高い。肩と肩甲骨の間が凝って苦しいなどがある。患者さんには時間が経ったり、年齢的な耳鳴り難聴は治りにくい旨お話しして治療を始める。

    先ずは血圧と肩こりの治療で耳の症状に変化があるかどうか。血圧を測ると162/81mmHgと高い。H3H1井穴刺絡で呼吸が少し楽になる。お臍の左に圧痛があるので左F3、圧痛なくなる。交感神経抑制にF4H6井穴刺絡の後百会刺絡をして血圧を測ると143/79mmHgとすこしさがって、肩こりもだいぶ楽になっている。

    耳の症状なのでH5井穴刺絡をして治療終了。耳鳴りも最初の半分くらいになったそうでこんなに早く変化が出るのかと尋ねられた。完治は無理にしても変化するので年明けの予約をして帰られた。

    私事だが週に1~2回の筋トレを始めて2年少し経った。先日特定検診で前年比 腹囲±0、体重+1.5kg。自覚として上腕と胸囲が増えたような気がする。仕事柄意識しないと運動不足になるので無理のない範囲で有酸素運動と筋トレ(インナーマッスルも含め)を来年も続けて行きたい。


    にほんブログ村  

  • Posted by へんせき at 18:41Comments(0)医療情報

    2017年12月24日

    起立性調節障害と診断された小学生

    小学4年の男子。今年5月ぐらいから頭痛がして毎週1~2回休むようになった。最初は風邪かなと思ったりしていたが6月中旬からほとんど登校できなくなった。近所の小児科にかかっていたがよくならず今は小児専門病院で治療を受けている。

    主訴は頭痛で動きたくない、横になっていると楽。頭はこめかみ付近が両方痛い。薬は鎮痛剤が効かず、抗てんかん薬と漢方薬を飲んでいるが午後3時くらいまで調子が悪い。夜になるとよくなる。

    病院で脳波、MRI、血液検査などやったが特に異常はなく、血圧や脈拍の異常もほとんどない。治療前に臥位と立位で血圧と脈拍を測定したが異常な差はない。花粉やハウスダストのアレルギーがあるが薬は飲んでいない。いま運動はほとんどやっていないという。

    治療はピソマでしようと思っていたが母親をモデルに井穴刺絡をやってみせると自分も大偉丈夫というので刺絡をすることにした。過去に肺炎や喘息をやったことがあるので左H3とH1をやると呼吸が楽になる。

    待合室で問診中には頭が少し痛くて横になりたいと言っていたが、今は頭痛が治まったという。次にH5F5井穴刺絡をすると体がすっきりしたという。こめかみ部の圧痛点にハペパッチを貼って治療終了する。

    二日後連絡があり当日はよかったが翌日からまた元に戻ったとのこと。来週自宅で治療できるようにセルフケアの指導をして間隔を空けずに治療してもらうことにした。


    にほんブログ村  

  • Posted by へんせき at 00:12Comments(0)脳・精神・神経

    2017年12月09日

    交通事故後遺症による腕のだるさと指先のしびれ

    停車中に後ろから追突されて腕のだるさと指先のしびれが続いている50歳代の主婦。事故直後は何ともなかったが一週間してから症状が出てきた。最初は左首から腕にかけ痛みとしびれが出て特に首を動かすと症状がひどかった。かかりつけの漢方薬局で治打撲一方を処方され1ヶ月飲んだところひどい痛みはなくなったが指先のしびれと腕のだるさは取れず、鍼を試してみようと来られた。

    手のひらを上にして物をもったり本を読んだりしているとだんだん痺れが出てくる。痺れが出た状態で肘の内側を指で押すと痺れがひどくなる。左手の全井穴を順に刺絡していくと1指と5指のしびれが軽くなる。次に2~4指の先端を刺絡する。

    追突事故では首の後ろよりも前や横を痛めていることが多いので胸鎖乳突筋を調べるとひどい圧痛はないが左側は筋肉が固くなっている。そこを鍼で緩め、最後に百会とその左側を刺絡する。手のひらを上にして肘を曲げる動作をしてしびれの出方を調べると治療前は10秒で出たのが5分に延び程度も軽くなった。

    11月29日初診、その後12月1日、5日と治療して本日は腕も指先もほとんど気にならなくなったそうだ。昨日重いものをもってしばらく歩いていたら少ししびれたが日常生活では問題ないという。次は1週間、2週間と間隔を空けてぶり返さないか様子を見ることにした。



    にほんブログ村
      

  • Posted by へんせき at 22:50Comments(0)運動器疾患

    2017年11月24日

    RS3PE症候群

    勉強不足と言ってしまえばそれまでだが、時々聞いたこともない病名に遭遇することがある。70歳代の主婦が2か月ほど前に部屋の大掃除をした後から手指が痛い、腫れる、曲がりにくい、足指、足甲がむくむ等の症状で来られた。

    整形外科では腱鞘炎と言われたそうだ。症状がすこしづつひどくなって朝方腕や肩が動かしにくく指のこわばりも感じると言う。腱鞘炎よりリウマチ系の病気のように思われたのでH5F5井穴刺絡を中心に治療した。そしてリウマチがないか調べてもらうように指示した。

    血液検査でCRPは高いが抗CCP抗体は正常で整形外科医は大学病院のリウマチ膠原病科を紹介した。10月に入りレントゲン検査、詳しい血液検査、手のMRI検査、さらに全身のがん検査(胃大腸内視鏡、マンモグラフィー、婦人科検診等)。そして11月中旬にRS3PE症候群と確定診断が出た。

    幸いステロイド剤がよく効く病気で予後はいいとのことで来月から治療が開始される予定だが、B型肝炎キャリアが見つかりステロイド剤の使用を慎重にする必要がある。

    2か月ほど鍼灸治療を続けてきたわけだが最近は手の赤みが引き腫れも最初の三分の一位になった。足甲の圧痕性の浮腫も半分くらい、腱鞘炎様の痛みは残っているが指の動きはよくなった。CRPも4.46から2.82と改善している。このままよくなっていけば少量のステロイド剤でいいかもしれない。


    にほんブログ村  

  • Posted by へんせき at 23:42Comments(0)膠原病・内分泌

    2017年11月18日

    突発性難聴による耳閉感

    慢性的に経過した耳鳴りや難聴は治療してもなかなか効果が得られないことが多い。しかし発症して日が浅い、軽度から中度の難聴、病院の治療である程度よくなったが違和感が残っている、そのようなときは鍼灸治療が奏功する場合がある。

    60歳代の主婦、三週間前に近所の人と立ち話をしているときに急に左耳の聞こえが悪くなった。一日様子を見てよくならないので耳鼻科を受診した突発性難聴といわれステロイド剤やビタミン剤を処方された。低音域が悪いと言われた。聴力検査で途中一旦よくなってステロイド剤が減ったが次の診察でまた元に戻り薬も増えたとのこと。

    自覚として聞こえの悪さはあまり気にならないが耳がふさがっていて一瞬抜けてもまたふさがって気になる。H5F5井穴刺絡をしている途中から耳が抜けてきた。10日ほど前から左腕のしびれを感じているというので肩や首の凝りを調べたが問題なく自覚症状もない。血圧を測ってみると160/100mmHgと高い。高血圧の治療をしたら上が10mmHg、下が5mmHg下がった。耳と胸鎖乳突筋のマッサージを教えて治療終了。

    翌日耳鼻科に行くと悪い音域も30㏈まで回復していた。耳閉感は前回治療後からほとんどなくなり3日後の今日も調子がいいそうだ。たまに詰まってもすぐに抜けるという。腕のしびれ感も80%よくなった。この状態が続くかもう少し様子をみることにした。


    よくならなかった症例として25歳男性。テレビを見ていて急に聞こえなくなった。翌日耳鼻科に行ったら左耳が全音域90㏈以下に落ちていた。総合病院を紹介されステロイド点滴治療を10日続けたがほとんど回復しなかった。発症後20日して来院された。2回治療したがほとんど変化なし。

    まだやってない内耳へのステロイド薬の注射や高濃度の酸素で内耳の循環をよくする療法をやっている病院を紹介した。初期の治療で全く改善が見られないものは難しいと感じる。


    にほんブログ村  

  • Posted by へんせき at 20:47Comments(0)感覚器疾患

    2017年11月01日

    フラダンスの特訓で股関節痛

    フラダンスの発表会が明後日に迫った60歳代の女性。一週間前から練習時間が増え少し無理をしたせいか、3日前から右の鼠径部が痛くなり本人曰く股関節の脱臼かもしれないと。10年ほど前に私の治療を受けたそうだが全く記憶がない。

    痛みの具合は歩いて体重がかかると痛い。ダンスでつま先立ちをして膝を外に開く動作がとても痛いという。パトリックステストで右に痛みが出る。

    右F2F5井穴刺絡をして歩いてもらうと痛みがなく、フラダンスの動作でも痛みが消えた。しかしパトリックステストではまだ痛みが残っていて左右差がある。右肝経と胆経を調べると外踝の下と恥骨の外端に圧痛がありここにパイオネックスを貼る。もう一度パトリックステストをすると左右差がなくなっている。

    血圧を測ってみると177/93と高い。深呼吸をしてもう一度測ると164/85。H6F4井穴刺絡をしてみると156/85と収縮期血圧が少し下がった。近所なので鼠径部の痛みがぶり返したらすぐ来てもらうことにして、血圧はしばらく朝と寝る前に自宅で測定して様子を見ることにした。


    にほんブログ村  

  • Posted by へんせき at 23:14Comments(0)運動器疾患

    2017年10月13日

    若いのにLOH症候群のような症状

    30歳の男性、中肉中背で外見上は健康そうにみえる。昨年の冬から下痢が始まり今年の夏から体の冷えを感じるようになった。同時期から将来に対する不安感が生じ、やる気が起きなくなった。また子供を作ろうと思っているが性欲減退を感じている。

    今やっている治療は漢方薬でテストステロンを検査したら基準値より低い値だった。会社の検診では異常なし。食欲も少し落ちて年初に比べ体重が3kg程落ちている。

    治療は胃腸と腎機能の強化でF1F6とF3井穴刺絡、おなかの緊張が緩む。下痢や軽いうつ症状改善のためにH5F5井穴刺絡.。体を温め血流をよくするように三陰交、天枢、関元、志室、次膠、大腸兪、身中に施灸した。

    自宅で足湯とせんねん灸、筋トレをするように指示。

    10日後に二回目の治療。前回の治療の後、冷え症がほとんどなくなり精神的な不安感も半減した。下痢はまだあるが回数が減って普通に生活できるとのこと。5~6回の治療は必要だと思っていたが1回で生活に困らないくらいに回復した。自宅でお灸、足湯、筋トレを続けるようにして様子をみることにした。


    にほんブログ村

      

  • Posted by へんせき at 21:50Comments(0)不定愁訴・体調管理

    2017年10月02日

    慢性副鼻腔炎と発汗異常

    50歳代の男性会社員。今年6月ごろから蓄膿症が悪化しマクロライド系抗菌薬をずっと飲んでいるがよくならずこのままでは手術になりそうとのことで来院された。併せて更年期障害のような多汗やホットフラッシュに悩まされているとのこと。夏は一晩で下着を8回くらい取り換え、いまでも3回着替えているとのこと。また薬は飲んでないが血圧が高く(160/90mmHg)ときどき手足がしびれるそうだ。

    8月には副鼻腔炎の治療のため上の奥歯を3本抜いている。6月末に37年間吸っていたタバコを止めたそうだ。6月に介護している母親の入退院などでストレスと疲労が重なってもともとあった副鼻腔炎が悪化したのではないかと言っている。アレルギーはハウスダスト、ダニ、ヒノキ、杉、ハンノキで陽性。

    治療は鼻の症状に対してH1H6F6井穴刺絡、頭部正中と顔面の印堂、四白の刺絡。鼻が通ってきた。血圧に対してF4H6と百会。アレルギーがあるのでH5井穴刺絡を追加する。ここで血圧測定すると上下共に約10mmHg下がって顔面と前額部のもわもわ感が軽くなってきた。

    肺経を調べると魚際に圧痛があるのでここに5壮施灸する。肩背部に接触鍼をして治療終了する。治療した夜と翌日は夜中の発汗が減り下着の取り換えが1回で済んだとのこと。もう少し治療を続け手術が回避できればとおっしゃる。今度病院で頭部MRI検査があるとのこと、ついでにアルドステロンやテストステロン、甲状腺ホルモンなども調べてもらうようにお話しした。


    にほんブログ村  

  • Posted by へんせき at 20:02Comments(0)感覚器疾患

    2017年09月14日

    副鼻腔炎(蓄膿症)の症状緩和

    風邪から蓄膿症を発症した20歳代の男性。耳詰まりと39℃近い発熱があり二日後耳鼻科を受診したら副鼻腔炎と診断され、抗菌薬、抗アレルギー薬、去痰薬、鎮痛解熱薬を処方された。一週間後CTを撮り左側の副鼻腔にまだ膿が溜まっていた。

    その四日後に来院された。症状は一日を通して37℃から37.5℃の微熱があり、こめかみ、おでこ、頬、目の周りに痛みがあり黄色っぽい鼻水が出ている。治療は服薬と3日に1回吸入をしている。

    治療はH1H6F4井穴刺絡と上星、百会の刺絡をしてアレルギーがあるのでH5井穴刺絡を追加した。顔面部の圧痛点を調べ印堂、陽白、四白、鼻通に灸点紙の上から施灸する。

    四日後2回目の治療。頭部や顔面部の痛みが軽くなり鼻水の粘度が弱くなった。後鼻漏が少し気になると言う。前回の治療で合っているようなので同様の施術をする。

    一週間後3回目の治療。この1週間で頭痛は一度だけで後鼻漏も気にならなくなった。鼻水はまだ出ているが色が薄くなっている。熱も37℃以下になっている。顔面部の痛みも軽くなりあまり気にならないと言う。3日後耳鼻科の診察があるのでその結果次第で今後の治療を決めようということにした。



    にほんブログ村
      

  • Posted by へんせき at 21:59Comments(0)感覚器疾患

    2017年08月30日

    夏の疲れと血圧低下

    92歳の女性。ひどい脊柱側弯のため背中や腰が痛くなると治療に来ている。10日程前に治療した時はいつもの痛みに加え体のふわふわ感を訴えられた。治療の後お墓参りに行く予定だが行けるか心配だという。

    血圧測定してみると上が100mmHgと下がっている。いくつか薬を飲んでいるが2種類の降圧剤もある。H5F5井穴刺絡をして医者に薬の減薬を相談してみることを勧めた。

    お墓参りは無事済ませ、薬も1種類減らしてもらった。

    今週末娘さんのカラオケ教室の発表会で日本舞踊を踊るので元気が出るように治療して欲しいと来院された。いつものように腰が痛いほか、息が少し苦しく体に力が入らない感じだという。

    血圧を測ると上が95mmHgと減薬したのにまだ低い。この暑さで心臓や肺が疲れていると思いH3H1の井穴刺絡をすると呼吸が楽になった。夕方娘さんから電話があり「とても元気になって帰宅した。発表会の前日にもう一度治療させたい」とのことだった。

    この時期心臓、腎臓、肺は暑さで機能が落ちる。運動器疾患でも内蔵の自律神経を考慮した治療が大切だと思う。


    にほんブログ村  

  • Posted by へんせき at 21:39Comments(0)呼吸・循環器

    2017年08月19日

    痔出血の鍼灸治療

    出血する痔疾患は切れ痔と内痔核がある。切れ痔は切れた瞬間チクッとした刺すような鋭い痛みがある。出血量は多くなくティッシュペーパーに少量付着する程度。排便のたびに痛みと出血があり傷が治りきらず長期化することもある。

    一方内痔核からの出血は自覚がなく排便した後、お尻を拭いて出血に気づいたり便器が真っ赤に血で染まっていてびっくりすることもある。まれには出血した血液が知らない間に漏れ下着が赤くなって気づくこともある。

    50歳代の女性が痔出血の治療に来られた。数か月前にも相談があったがその時は痔以外の病気があってはいけないので肛門科の医者を紹介した。内視鏡検査などをして悪性の疾患はなく座薬での治療でその時は治まった。

    今回は病院が夏季休暇のため当院への来院となった。痔の治療に一番効くのは百会。ここに刺絡をするか直接灸をするかだが肛門が腫れぼったいとか痔核が出ているようなときは直接灸の多壮灸がいい。今回は30回の刺絡を2回行った。

    次は会陽や長強付近の圧痛点へのお灸、刺絡、鍼。筋肉部は鍼を深めに刺し骨部にはお灸をした。最後にF4の井穴刺絡で治療終了。お酒が好きとのことだがしばらく禁酒してお風呂で下半身を温めるようにしていただいた。3日続いていた出血が治療翌日から止まった。


    にほんブログ村  

  • Posted by へんせき at 22:50Comments(0)胃腸・消化器

    2017年08月14日

    肩の痛みと肘の痛み

    仕事帰りに時どき立ち寄る食材店でのでエピソード。レジを済ましたとき顔見知りの店員さんが肩が痛いと言う。安静時は問題ないが右肘を屈曲させて肩を外転しようとすると三角筋部が痛くなる。上着に袖を通すような動作が辛いそうだ。痛いところは三角筋の大腸経ライン。

    右H6を圧迫して同じ動作をすると少し楽になるのでパイオネックスを貼る。合谷にも圧痛点があるのでパイオネックスを貼ってみると痛みが半減した。さらに大腸経ラインを調べると曲池に激痛点がある。ここに刺鍼して30秒ほど手技を加え抜針。痛みをチェックすると完全に取れていた。

    それを見ていた同僚の方が自分も右肘が痛いと言う。筋トレのハンマーカールの動作で肺経尺沢付近が痛い。この方は毎日仕事で包丁を使っているのでそれが原因かもしれない。合谷と魚際に圧痛がありここにパイオネックスを貼ってハンマーカールをやってもらうと痛みが10→4に減る。患部にも圧痛があるのでここに刺鍼すると痛みがすっかり痛みがなくなる。

    1か月以上続いていた痛みが二人ともあまりにも簡単に取れたので何度も確かめながらさっきまで本当に痛かったのにと不思議そうな様子。ふたりとも鍼治療は初めてで鍼灸治療に好印象をもっていただいた。


    にほんブログ村

      

  • Posted by へんせき at 19:45Comments(0)運動器疾患