たまりば

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2019年06月09日

逆流性食道炎と言われたけれど

50歳代の女性会社員。体調が悪くなると来院される。一週間くらい前から左の喉に違和感と軽い痛みがあるので土日にやっている耳鼻科を紹介して欲しいと電話があった。

昨日耳鼻科の帰りに来られた。耳鼻科では喉に特に異常はないが逆流性食道炎のせいかもしれないのでPPIを出された。

喉の周りを押さえても痛みはない。唾を飲むと何か引っかかる感じがする。風邪の症状はない。おそらくストレス性の喉の異常感ではないかと説明したがいまいち納得しない様子。

自分はストレスで胃が痛くはなるが喉がこのような感じになるのは初めてだ。最近仕事は楽になってストレスはあまりないと言う。

治療は左F1F6井穴刺絡井穴刺絡。みぞおちの圧痛も軽くなり喉の違和感が70%よくなった。その後百会の刺絡で喉の症状はほとんど取れた。

本人はストレスはないと言うがよく話を聞くと、最近重要な仕事から外されることが多くなり確かに楽にはなったが精神的な充実感が薄れ、喪失感みたいなものを感じているとのことだった。

仕事に対する取り組み方や意識の持ち方を少し変えて現状に適応しないと何度も繰り返すことになるとお話しして終了した。

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  • Posted by へんせき at 16:22Comments(0)不定愁訴・体調管理

    2019年06月02日

    激痛の尿管結石

    早朝、患者さんのお姉さんから電話があった。妹さんが昨夜から左の脇腹痛で痛がっているが何が原因だろうか、どうしたらいいかという問い合わせだった。

    妹さんは月に2回ほど下肢静脈瘤による足のむくみや痛み、骨粗しょう症による背中の痛みなどの治療をしている。ちょうど一昨日来院されたばかりだった。

    お話を聞くと下痢はない、小便は出ている、見た目に血尿はない。軽い吐き気がする。腰部を叩いてもらうと左腹部に響く。尿管結石の疑いがあるので救急病院に行くことを勧め行くまでの間F3を圧迫刺激するようにお話しした。

    昼過ぎ電話があり、やはり左尿管結石で鎮痛薬などが処方されたとのこと。

    早く石を出すには水分を多めにとって軽い運動をして尿に出すようにする。治療としてはF4井穴刺絡を3~5回と繰り返し行う。痛みがあればF1F5F6など痛みのラインにある井穴の刺激。また背中や腹部を温めることも効果がある。

    明日痛みが軽くなっていたら来院するとのことだった。

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  • Posted by へんせき at 22:13Comments(0)泌尿・生殖器

    2019年04月28日

    鼻炎・花粉症・・ヘルペス・喘息などアレルギー体質の小学生

    いろいろなアレルギー症状をもつ小学5年の男子。母親に連れられて来た。今も抗ヒスタミン薬や気管支拡張薬などをずっと続け、体質改善のため漢方薬も飲んでいる。

    今は花粉の影響もあって鼻水、鼻づまりがひどいので鍼灸を試してみたいとのこと。本人も納得したので連れてきたそうだ。問診中も何度も鼻をかみ鼻水が止まらないようだ。また鼻が詰まり呼吸がしにくいと言う。

    炎症を取るためH1井穴刺絡をしてから前頭部の刺絡をすると鼻が少し通ってきた。刺絡は少しチクッとするがこのくらいなら大丈夫と言う。この間もまだ鼻をかんでいる。

    次にH5F5井穴刺絡をしてしばらく様子を見ていると鼻をかむ時間が延びてきた。子供が質問をする。「手は親指の治療をして足はしないのはなぜか」 説明すると分かってくれる。とても明晰な頭脳を持っている。

    まだ鼻水が止まらないので鍼治療はここまでとして15回3セットのスクワットをさせてみることにした。その間母親の治療をしていると鼻水が止まったを言って治療室に入ってきた。

    帰りにアレルギーと自律神経、日常生活で運動の大切さを話しセルフケアを指導して治療終了。


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  • Posted by へんせき at 23:31Comments(0)アレルギー

    2019年04月12日

    今年やった花粉症対策

    桜の季節が終わるとスギ花粉からヒノキ花粉に変わりうっとうしい花粉の飛散もあと2~3週間で終わるだろう。

    私事だが以前はアレルギーとはまったく無縁だったがここ10年ほど花粉症の症状が出るようになった。症状がひどい時は自己治療で対処してきたが完治とはいかなかった。

    昨年の夏は猛暑だったので今年は大量のスギ花粉の飛散が予想された。そこで今期は積極的に予防してみようと計画した。①皮膚を刺激する。具体的には夏の間は水風呂や水のシャワーをかぶる。11月からは風呂上りに手足に水をかけその後全身を乾いたタオルで拭き水分を取り最後に手足、背中、胸腹部を冷水で絞ったタオルで摩擦する。5分以内で終了する。

    ②12月から鼻うがいを1日1回実施。サーファーに花粉症は少ない。海水で花粉を洗い流すからだろう。0.9%の塩水を作り電動式の鼻洗浄器を使用した。風邪の予防にも効果があるようだ。

    ③花粉が飛び始めた1月下旬から綿棒を使い鼻腔にワセリンを塗った。花粉を粘膜でブロックする目的。

    結果は効果大で、鼻づまりはゼロ。鼻水が気になったことが数日、いつも一番症状が出る目の痒みもいつもの1/10くらいであった。今年は昨年の2~3倍の飛散量だったことを考えるとよく効いたと思う。来年は①の寒冷トレーニング(冷水摩擦)を徹底させてみようと思っている。

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  • Posted by へんせき at 22:21Comments(0)アレルギー

    2019年03月29日

    むずむず脚症候群とぎっくり腰

    3~4年前から両足の付け根から足首付近まで夜中虫が這うような感覚で睡眠が障害されている60歳代の男性。1年前から医者で薬をもらい飲んでいた。最初はよく効いていたが最近毎晩症状が出て辛いので奥さんに連れられて来院された。

    1か月前にぎっくり腰になりマッサージを受けたがすっきり治ってないのでそれも一緒に治療して欲しいとのこと。10年くらい気管支喘息の予防のためステロイド吸入をしているので最初にH3H1井穴刺絡をすると呼吸が深くなる。タバコを吸っているが禁煙は難しいと言う。大動脈弁閉鎖不全症もあるので禁煙を強く勧めた。

    腰は前屈で腰全体が重く鈍痛が広がる。F4は使いたくないので50年前の十二指腸潰瘍手術の傷跡の圧痛点にパイオネックスを貼ると半分くらい良くなった。腰に押して前屈が楽になるポイントがあるのでそこに2寸5分の鍼をすると前屈して指が床に着くようになる。

    むずむず脚は副交感神経亢進の症状なのでH5F5井穴刺絡を2回して今夜症状が出るかどうか確認してもらうことにした。

    5日後2回目の治療に来院。前回治療からむずむず脚は治まっている。腰の調子もよかったので翌日畑仕事をしたら筋肉痛になったが腰痛は大丈夫とのこと。また足がよくつり芍薬甘草湯を飲んでいるとのことだったので陽陵泉にパイオネックス貼っておいたがこれも治まっているとのこと。

    むずむず脚症候群に治療が効いているので元に戻らないようもう数回続けるようにアドバイスした。

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  • Posted by へんせき at 23:37Comments(0)脳・精神・神経

    2019年03月19日

    胸痛型喘息・咳が出ず胸が痛い喘息

    毎月1回体調管理のため来院されている50歳代の女性。一週間前に胸(胸骨の上部)が痛くなって段々ひどくなってきた。翌日になると息苦しさも加わってきたので心臓だったら怖いなと思い病院に行った。

    心臓の検査で異状なく肺の検査で胸痛型喘息と診断された。この喘息の特徴は「胸骨付近の激しい痛みや背中の痛みで喘息特有のゼーゼー音が聴かれない」こと。おそらく通常の喘息と違い気管や太い気管支が攣縮しているのではないか。

    病院では吸入ステロイド薬や気管支拡張薬などが出され胸痛はだいぶ治まってきたがまだ息がまだ深く入らないとのこと。さらに悪いことに二日前から花粉症のため鼻水と咳が出て咳をすると胸が痛いと言う。

    気管支拡張薬は心臓に負担をかけるので治療はH3→H1→H2井穴刺絡。呼吸が深くなり副交感神経抑制のH5F5でさらに胸が楽になる。咳が時々出ているので背中と胸の反応点に8分灸をする。翌日咳も三分の一くらいに減ってきたと電話があった。

    咳が出ず喘鳴もなく胸が痛いと言われたら狭心症、肋間神経痛、心臓神経症などを疑うが気管支喘息の一種である胸痛喘息もあることを学んだ一症例であった。


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  • Posted by へんせき at 23:17Comments(0)呼吸・循環器

    2019年03月13日

    頚椎症 首が痛くて動かせない

    70歳代の男性。顎を両手で支えるようにして来院された。1か月ほど前から首の後ろ側の付け根付近が痛くなりだんだん動かすのが辛くなった。2~3日してから整形外科を受診したら頸椎の4番がつぶれ神経を刺激していると言われた。

    治療は手術をしてもいいが後遺症が出る可能性があるのでしばらく鎮痛剤で様子を見ることになった。薬を飲むと3~4時間は痛みが半分くらいに減るがすぐにぶり返し、夜中も痛みで目が覚めるとのこと。

    無年金、介護4の認知症の母親を抱え経済的に厳しいが鍼治療が効くならが一度受けたいと言う。どの程度効果があるかやってみないと分からないので効果を感じたら治療費を払ってもらうことにして治療を始めた。

    前後左右上下とも体ごとでないと動かせない状態。座位で頭部刺絡をすることにした。百会、その前後左右を順にやっていくと痛みが少しずつ軽くなり目がすっきりするとのこと。可動域はまだ広くならない。首に触診をすると後ろ側より胸鎖乳突筋にコリと圧痛を認め、ここにパイオネックスを貼る。

    左の後頚部、痛みを感じるところにハペパッチを貼り反対側に即刺即抜の鍼治療をして首の動きを見ると左右振り向きが30度、側屈が20度ほど出来るようになった。最後にH6H5井穴刺絡をしたところで時間になり治療終了する。

    来院時より楽になったそうで3日後にもう一度やって欲しいと言ってお帰りになった。(医者は痛いところを触診することもなくパソコン上のレントゲン画像を見るだけで診断するがそれで分かるのか疑問だと話された)

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  • Posted by へんせき at 00:14Comments(0)運動器疾患

    2019年03月05日

    頭部刺絡が著効した腰痛

    調布市内のラーメン屋さん。2日前の昼くらいから何となく腰に違和感を感じたが仕事は何とかやり終えた。翌日朝から痛みを感じ1日中横になって休んでいた。今日になって昨日より痛みがひどくなっていたので朝鎮痛剤を飲んで仕事に出た。

    午前中は薬のせいかいくらか楽だったが午後から痛みがひどくなり、早退したいと社長に相談したら当院に行くように勧められ来院された。痛みは腰の中心部(L4L5S1の周囲)動診をすると前屈と後屈で痛みが出る。特に後屈が痛い。

    酒を週に1回くらいの頻度で一升くらい飲むというのでおなかを診ると右の季肋部が左に比べ硬い。ベットで寝がえりを打つと痛みが出る。先ずF4井穴刺絡をすると前屈が幾分楽かな? 後屈は変化なし。次に百会の刺絡15滴、再度前後屈をして確認すると「あっ痛みが減った」と言う。

    百会の後ろ3cmくらいの部位を刺絡すると前屈ではほとんど痛みがなくなり後屈もさらに反ることが出来るようになる。もう一回同部位を刺絡すると痛みは10→1となる。指先と頭の治療でよくなったので不思議だという。またお湯切りの作業で首の凝りをいつも感じていたが楽になったそうだ。これも頭部刺絡の効果。季肋部の左右差があるので右F2井穴刺絡をすると左右差がなくなる。

    痛くなった原因を探ると仕事が忙しく一日立ちっぱなし、まだ30歳代半ばで筋トレをしているそうだが腹部と背部の筋肉のバランスが良くない。腰椎の自然な湾曲が浅いなどが考えられた。明日は仕事に行けると喜んでお帰りになった。

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  • Posted by へんせき at 23:45Comments(0)運動器疾患

    2019年03月02日

    正常眼圧緑内障と胃痛の治療

    軽度の緑内障が疑われ点眼薬の治療をしている50歳代の女性会社員。眼圧が15を超えてから定期的に刺絡治療をしていた。すると眼圧も11~13くらいに落ち着いてきた。ところが正月を挟んで1か月以上治療ができなかった。

    先月眼科の検査で眼圧が16まで上がり目薬が1種類増えた。冬は幾分眼圧が上がりがちだがまた定期的に治療をしようと先週来院された。それから3日後胃が痛くなって会社を早退した。胃薬を飲んで一晩寝たがまだ痛みが続き食欲もないと電話があった。

    来院するのは大変なので仕事帰りに往診した。今日はお腹にカイロを貼り食事も軽くしていた。おなかを診ると心窩部からお臍の上まで圧痛がある。下腹部や背中にはない。昨年胃と大腸の内視鏡検査をして特に異常がなかったので悪性の病気は除外して胃の交感神経を抑え、胃酸が出すぎているようならそれを抑える治療でいいのではないか。

    左F1F6井穴刺絡をすると腹部の圧痛がほぼ解消した。PPIを飲むといくらか痛みが楽になるというので胃酸分泌を抑えるH5F5井穴刺絡をする。この患者さんは手は暖かいが足は冷たいので刺絡をする前に足湯をして十分に足を温めてから刺絡をした。

    圧痛はほぼ取れたので最後に腹部と背部(仙骨、腰椎、胸椎に沿って)に石黒式温熱器で注熱して治療終了した。翌日は食欲も出て会社も普通に出勤できたと報告があった。痛みの原因は仕事のストレスと食べ過ぎ(夜の送別会など)ではなかったか。

    別の緑内障の患者さんだがやはり1か月ほど治療を休んでいたら12~13で安定していた眼圧が17まで上昇した、その後週1回の治療を4回して検査をしたら13に下がった。

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  • Posted by へんせき at 23:20Comments(0)胃腸・消化器

    2019年02月10日

    冷えと重いバッグで肩の不調

    2月9日、東京地方は小雪が舞い日中も気温0度くらいで今年一番の寒い1日だった。時々治療に来ている50歳代の女性から急に左肩に力が入り難く少し痛みもあると治療依頼があった。

    経緯を聞くといつもはショルダーバッグと手提げに分けて荷物を持っているが今日は雪が舞って傘を差したので、荷物をショルダバッグにまとめて左肩にかけていた。片道1時間の通勤、行きは何ともなかったが帰りの途中から症状が出てきた。

    おそらくいつも以上の負荷をかけたのと寒さで筋肉が硬くなっていたのが原因ではないかと思われた。

    肩は動かせるが力が抜けるような感じで肩上部に圧痛点がある。圧痛部の反対側に3番鍼で5か所鍼をすると圧痛が肩井付近から肩峰付近に移動した。もう一度反対側に鍼を刺す。肩の動きがよくなるがまだもわっとした違和感が残っている。

    もう一度圧痛点をしらべると左の肩甲骨の上、肩甲骨の内縁、首の側面にある。冷えが考えられるのでここに施灸した。すると違和感がすーっと消え力も入るようになった。最初に比べて10→2へ改善した。最後に左H6H4の井穴刺絡をするとさらによくなり治療終了する。

    ショルダーバッグは右、左と交互にかけてバランスを取っている人はほとんどいない。意識して上下、左右、前後のバランスを取るような体の使い方を工夫することも考えたい。

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  • Posted by へんせき at 22:35Comments(0)運動器疾患

    2019年01月31日

    井穴刺絡と石黒式温熱療法(3個のがんが消えた)

    80歳の男性。昨年脳梗塞のリハビリ中に下血して結腸と直腸にがんが見つかった。全身の検査をしたところ喉頭がん、食道がん、胃がんも発見された。大腸がんは緊急に手術され人工肛門ところなった。

    他のがんは転移ではなく原発がんで手術や放射線で治療可能な状態だったがご本人は医者の提案を断り負担の少ない治療を望まれ井穴刺絡治療を受けたいとのことで来院された。

    二か月治療したところで検査を受け、喉頭がんと食道がんは現状維持、胃がんは少し大きくなった。そこで石黒式の温熱治療をやっている知人の鍼灸師に温熱治療を併用してもらうようにした。

    井穴刺絡は消化器と呼吸器の交感神経抑制と全身の交感神経の抑制さらに脳梗塞の治療に頭部刺絡をやった。温熱治療は治療マニュアルに沿って転移を予防しながら反応点に集中的に注熱した。併用治療を始めて1か月後、患者さんは海外の家族のもとへ引っ越された。

    患者さんには治療道具を購入してもらい毎日やっていただくことにした。3ヶ月経って人工肛門の再手術のため全身の検査をしたところ三つのがんが消えていたと連絡があった。

    にわかには信じ難かったが画像上見えなくなっているようだ。一般的にがん治療は三大治療の標準治療を受けることになるが、年齢、体力、副作用、期待される効果、家族の思い、人生観、死生観などいろいろな要素を勘案して自分一人の治療を決めることになる。

    この温熱療法は根気強く続けなければならないが治療と同時に怪しい部位の探索もできるので素晴らしい道具だと思う。開発者の石黒先生はボランティアで治療と指導をなさっているそうだ。

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  • Posted by へんせき at 23:52Comments(0)

    2019年01月25日

    不眠症・睡眠剤に依存したくない

    30歳代の女性イラストレーター。11月末に風邪をひき抗生物質などの薬を飲んだ。その後寝つきが悪くなり全く眠れない日も出てきた。眠っているかもしれないが熟眠感がない。

    あまりに辛いので12月末に睡眠薬を処方してもらったが薬が合わずに中止した。1月半ば別の薬に変えたところ飲めば眠れるようになった。しかし飲まないと目をつぶっていても意識がある状態で眠れない。このまま薬を飲み続けると依存症になるようで出来れば薬に頼らずに眠れるようになりたいとのことで来院された。

    経緯を聞くと風邪の時飲んだ薬が神経を異常興奮させ不眠になったと思われる。異常興奮しているのは副交感神経ではないか?血圧を測ると98/72mmHgと低い。H1井穴刺絡で呼吸が楽になり深く入るようになった。体質的に弱いところを聞くと子宮が弱いという。また仕事柄目を酷使するので目が疲れるという。

    腹診をしてから三陰交にハペパッチを貼り、後頭部玉枕を刺絡すると目が楽になる。その後本命のH5F5井穴刺絡をして治療終了する。体全体がリラックスしてきた。

    翌日電話があり、昨夜は10時ごろ布団に入りすぐに寝付けた。夜中2回ほど目が覚めたがすぐに寝付け起床時には熟眠感があったとのこと。まだ小さい子供がいて子供を寝かせつけた後仕事をしていて遅いと午前2時くらいまで起きているそうだ。これを機に生活リズムを見直すようにすることをお勧めした。


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  • Posted by へんせき at 22:53Comments(0)脳・精神・神経

    2019年01月23日

    白内障・緑内障・尿管結石・高脂血症・糖尿予備軍などで体調不良

    商社に勤務している50歳代後半の男性。身長170㎝体重85kgと肥満体系、仕事で相当なストレスを抱えている。腰が痛くて目の調子が悪いということで私の後輩の鍼灸師の治療を受けた。

    後輩が3回治療したが効果がいまいちなので診て欲しいと患者さんを連れてきた。お話を聞くといろいろな病気をお持ちでこんな状態でよく多忙な仕事をこなしていると感心した。眼科には毎月通院して点眼薬処方、内科ではスタチンとPPIを処方され、血糖値がもう少し上がると薬が出される状態。12月から今月にかけて血尿が3~4回出たが過去3回尿管結石があり、今回も同じだろうと自己診断している。

    また大腸ポリープができやすい体質で毎年4~5個この5年間で20個以上切除している。運動は全くしてなく酒を2日に1回中ジョッキー2~3杯ワインをボトル半分飲んでいる。

    生活習慣は徐々に改めるしかないが今一番つらい症状(目の疲れと腰の痛み)を対象に治療した。目の症状はH5F5井穴刺絡で視界が明るくなったのでもう1回繰り返す。後頭部の刺絡をするとクッキリ見えるようになり鍼は即効性があると喜ばれた。腰は右の側屈で右腰に鈍痛が出る。

    背中を叩くと右側に響く。尿路結石もありそうなのでF3井穴刺絡をしてその後F5井穴刺絡で痛みは半減する。百会とその右側の頭部刺絡をするとさらによくなった。数日様子を見てもう一度来てもらうことにした。


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  • Posted by へんせき at 23:33Comments(0)生活習慣病

    2019年01月13日

    背中が痛い 腹横筋の痛みか?

    60歳自営業の男性。奥さんの紹介で来られた。12月下旬から背中(腎臓の裏位の部位)が痛くなった。痛くなるのは長時間椅子に座っているときや高いところのものを取ろうとしたときなどでじっとしていればそれほどでない。安心のためコルセットをしている。

    何かのきっかけで痛くなったのではないので内臓からの背部痛を疑ったが腹診をしても特に圧痛はない。患者さん曰く、11月に前立腺がんが見つかりその検査で内臓はすべて検査したが異常はなかった。

    動診をすると前屈で背中に突っ張りを感じる。この2ヶ月で体重が4kg増加したとのことなので体幹部のインナーマッスルが弱っているのかと思い仰臥位で息を吐きながらお臍を背中にくっ付けるような動作をしてもらうと背中に激痛の痛みが出た。

    治療はF4井穴刺絡をすると背中のツッパリ感が取れた。次に百会の刺絡で体幹部を締める動作での痛みが半減した。この患者さんは42歳の時高血圧で倒れ入院(その時の血圧280/180mmHg)、それから7年後に腎臓移植を受け現在も免疫抑制剤や降圧剤など7種類の薬を飲んでいる。

    前立腺は悪性度が低いものの手術を勧められているそうだ。F3を2回刺絡してH6の井穴刺絡。最後に腎兪にお灸をして治療終了する。体の重苦しさも取れて楽になったと喜ばれた。


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  • Posted by へんせき at 22:27Comments(0)運動器疾患

    2018年12月28日

    インフルエンザが流行り始めた

    今年も押し迫り平年並みの寒さが戻ってきた。12月に入り風邪は流行っていたがインフルエンザはそれほどでもなかった。しかし今週に入り調布市周辺でも流行り始めたようだ。

    今日予約されていた患者さんが二人インフルエンザのためにキャンセルされた。帰宅途中知り合いの調剤薬局によってインフルエンザ薬の処方はどうか尋ねてみた。先週まではほとんどなかったが今週に入り毎日出ているとのことだった。

    思いつくままに予防法をいくつかあげてみる。①人込みを避ける ②むやみに顔を触らない ③手洗いとうがい ④こまめにお茶を飲む ⑤保湿と保温(体の中から温める) ⑥栄養と睡眠 ⑦予防接種

    規則正しい生活をして寒さに対する抵抗力を付けておくと感染しても軽く済むと思う。マスクでウィルスを防ぐことはできないが保湿、空気を温める、口鼻を直接触らないという点で予防効果ありと考える。

    残すところあと3日、元気に新年をお迎えください。

    もしインフルエンザにかかった時、井穴刺絡をするならH1H6F4と百会。症状がピークと越えたくらいにやるとよく効く。薬を飲むのに抵抗ない人はなるべく早めに抗インフルエンザ薬を処方してもらいましょう。


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  • Posted by へんせき at 20:47Comments(0)呼吸・循環器

    2018年12月12日

    出張先でぎっくり腰

    出張で東京に来て仕事も終わり帰る日の朝、ホテルのベットで起き上がれなくなった。少し落ち着いてきたのでコルセットを巻きホテルを出て調布飛行場に向かう途中看板を見て来院された30歳代の男性。

    予約なしだったので15分しか時間が取れず十分な治療ができないかもしれない旨了解してもらい治療を始めた。ここまで歩いて来られたので重症のぎっくり腰ではないが、前屈や靴下を履く動作で痛みがひどい。これまで何度かぎっくり腰を経験している。

    内臓からの腰痛は横に置いて、体制神経の腰痛に絞りF4→F5と井穴刺絡をすると動作痛が半減した。もう一度繰り返すとさらに痛みが減った。患者さんは指の治療をしてどうして腰の痛みが楽になるのかと質問された。

    時間がないので次に百会の刺絡をするとほとんど痛みが取れて腰を回したりひねったりしても大丈夫。首もよく回り肩も軽くなった。とても喜ばれ帰路につかれた。

    この症例のように少数穴で短時間に改善するものばかりならいいのだけれども‥‥。


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  • Posted by へんせき at 00:01Comments(0)運動器疾患

    2018年12月10日

    井穴刺絡4ヶ月で尿管結石が出た

    5月に左尿管結石の診断を受け2ヶ月薬物治療をしたが全く石が動かず7月末から鍼灸治療を始めた40歳代の会社員。11月末にやっと石が出た。大きさは7mm×4mm。

    ツボはF3F4を中心にF1F2F6と頭部刺絡を適宜使用した。最初の1か月は週1回の治療と自宅で運動と水分摂取を意識してもらう。1か月後のレントゲン検査で変化なし。

    2か月目、同様に週1回の治療を継続する。石は腎臓を出たすぐの所にあったが2か月目の検査では尿管の上部1/5まで移動。3ヶ月目、週1回の治療を続ける。検査で先月よりまた少し落ちて尿管の中央付近まで移動する。

    4ヶ月目、今月から自宅でセルフケアをしてもらうことにして週に3回F3とF4の井穴刺絡をしてもらう。今月のレントゲン検査で結石が見えなくなっていた。来月CT検査で詳しく調べると言われた。

    4ヶ月目の検査から1週間後当院での治療予定の朝、石が出て持参された。この1週間のうち2日間夕方から朝方にかけて痛みが出て小便が出なくなった。おそらく尿道を石が移動中か。そして排石した3時間ほど前に小便中、肛門付近に激痛。起床後会陰部に違和感があり排尿したら石が出た。

    その後は何ともないとのこと。治療開始当初から自宅治療をして治療回数を増やしていればもっと早く出たかもしれないと思った。


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  • Posted by へんせき at 00:05Comments(0)泌尿・生殖器

    2018年11月18日

    関節リウマチ 1回の治療で湿布がいらなくなった

    50歳代の主婦。2年前にリウマチと診断されMTXを3回飲んだが薬が合わずその後は医者の治療は受けていない。その時の抗CCP抗体は305と高値。今の症状は手指、手首が痛くキャップを回したりはさみを使ったりすることができない。足首も痛く時どき歩くことが辛い。

    1ヶ月ほど前にかかりつけの精神科でリウマチの血液検査をしてもらったらリウマチ因子615、CRPもやや高かった。関節の状態は左手首、右母指、左右2指が腫れて変形している。また左足首も腫れている。

    初診時、左手首と左右手指に湿布を貼って来られた。握る動作では指先が手掌にくっ付かない。右母指の肺経側は触れるだけでも痛く母指と示指でつまむことが出来ない。

    このような状態だったのが一週間後の来院では湿布なしで来られた。初回治療後の経緯は治療後1時間くらいしてから指の動きが何となくよくなりあれっと思ったそうだ。翌朝いつもより動きがスムーズで右母指から母指球にかけての痛みが消えていた。この1年半毎日湿布を貼ってきたがこの一週間貼らずに過ごせてとても嬉しかったと感謝された。

    初回の治療はH5F5井穴刺絡を2回とH1井穴刺絡だけ。今回はH5F5井穴刺絡を2回した後、痛みを感じるラインの井穴を1か所ずつ刺絡していく。体制神経の痛みの変化は直後効果を感じる。最後に残っている圧痛点に糸状灸を2壮ずつやるとさらに楽になった。右母指と示指でボールペンをつまめるようになった。

    治療に反応するので最初のうちは間を空けずにやった方がよく次回はご主人同伴で来てもらいセルフケアを指導することにした。

    関節リウマチの薬物治療はこの20年で非常に進歩して今年も新薬「ケブザラ」が登場した。完治は難しいまでも緩解する患者も少なくないが、免疫を抑えるので他の病気が出てきたりすることもあり使いにくいこともある。そのような場合は鍼灸治療も一つの選択肢になると思う。

    関節リウマチは発症の数年前からリウマトイド因子や抗CCP抗体が発現して増えていくという。関節が破壊されたらもとには戻らないので治療は早期に未病のうちに治療できればいいのだが。


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  • Posted by へんせき at 00:08Comments(0)膠原病・内分泌

    2018年11月14日

    起立性調節障害 胸骨が痛い

    中学2年の女子学生。春先に起立性調節障害の治療を7回やって体調も良くなり学校にも普通に行けるようになった。最後の治療から約半年たって母親から少し調子が悪いとの電話があった。

    この半年の間、数回調子が悪くなったが母親に教えた井穴刺絡とせんねん灸のセルフケアで体調管理をしていた。今回一週間前から胸(胸骨)が痛く自分で治療したが痛みが取れないとのこと。

    本人曰く、胸骨が痛い。起床時から痛くずっと痛く今も痛い。しかし夜はあまり痛くない。生活は朝は起きられて学校に行っている。運動はしていない。夜は少し遅く12時くらいに寝てすぐに寝付ける。学校から帰ったら疲れはあるが寝てはいない。胸の痛みがなければ他は大丈夫。

    胸骨とその脇の腎経のラインに圧痛もある。血圧は臥位も立位もあまり変わりなく脈拍は20ほど多い。治療はH5F5井穴刺絡を2回やって少し元気が出る。痛みはあまり変わらない。痛みのラインF3と百会の刺絡をすると2割ほど痛みが軽くなる。圧痛点にハペパッチを貼りしばらく置いてみるが変わらない。

    そこで反対側の治療の応用で督脈(身中)付近の圧痛点に知熱灸を三壮やって胸の圧痛を調べてみると痛みはなくなっていた。本人もにっこりとして「痛くない。治った」 もしまた痛くなったら背骨の圧痛点を探してせんねん灸を試してみるようにアドバイスして治療終了。



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  • Posted by へんせき at 21:36Comments(0)小児・婦人科

    2018年10月30日

    片頭痛治療のその後

    10月20日UPした片頭痛の患者さんのその後。治療後7日間で2回痛みが出そうになったが大丈夫だった。8日目に痛みが出た。経緯は11月から大阪に引っ越すので住まいを探すため2泊3日で大阪に行った。向こうで枕が合わずに毎日首が凝った感じだった。帰京する朝、何となく頭痛が起きそうな感じがした。

    午後の新幹線に乗った頃、頭痛が始まった。薬を飲もうと思ったが実家に忘れて飲むことが出来なかった。車中1時間ほど眠ったが痛みは治まらなかった。品川駅に着いたところで当院に治療依頼の電話をした。

    痛い部位は前頭部と左側頭部(耳の上から風池付近)、後頚部の凝りを訴える。H5F5井穴刺絡を数分3間隔をおいて3回する。前頭部の痛みが軽くなる。側頭部の痛みを目標に頭部胆経の刺絡を右→左と行う。前頭部の痛みなくなる。側頭部は10→5。後頚部の凝りに対してF4井穴刺絡。側頭部少し軽くなる。

    右側頭部に3番鍼で4か所鍼をすると左側頭部の痛み5→2と軽くなる。最後にH5F5にパイオネックス0.3mmを貼り寝るまで時々刺激するように指示して治療終了する。

    治療後2日後に連絡があり翌朝は痛みが取れていた。今日も痛くないそうで鎮痛剤は飲んでないとのこと。井穴刺絡治療によく反応するのでしばらく治療を続けたら減薬が可能ではないかと思われる。大阪に行ったら中村先生を訪ねるようにお話しした。


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  • Posted by へんせき at 23:17Comments(0)脳・精神・神経