2021年11月07日
股関節の痛み、最後まで自力で歩きたい
95歳の女性。一人暮らしで何の介助も受けずに自活されている。7月くらいから左足が痛くなりだんだんひどくなってきた。痛い場所は股関節(鼠径部)付近。9月中旬整形外科に行ったが骨に異常はないと言われた。その後近所の鍼灸院で3回治療したがよくならなかった。
当院の患者さんの紹介で来られた。今まで右足は痛くなかったが昨日から右足も少し痛くなったと言う。歩き方を見ると足(膝)が上がらない。ベットに座り膝を組んだり抱え込んだりする動作で股関節の動きを調べる。寝てパトリックステストをやってみる。動きはそんなに悪くない。
圧痛を調べると大腿内側の内転筋と恥骨の外側、鼠径部に圧痛がある。今日は左側だけ治療してどうなるか診てみることにした。左のF2,F5井穴刺絡と圧痛点の円皮鍼で歩く時の痛みが半分以下になる。内側の痛みなのでF1F3の井穴刺絡も追加する。側臥位で触診すると環跳付近に圧痛点があるのでそこに鍼をして治療を終わる。
コロナ禍で運動量が減り筋肉(特に足を上げるインナーマッスル)が弱って痛みがててきたのではないか?大腰筋や腸腰筋の運動を少しやってもらうことにした。
3日後来られて治療の後左は楽になり帰りに買い物をして重いものを持った。今日は左よりも右の鼠径部付近の痛みを感じるので右側も治療して欲しいとのことだった。
治療に先立ちB5用紙1枚にご自分の今までの病歴を書かれて持参された。腸チフス、結核、骨折、乳がん全摘、気管支喘息、リュウマチ性多発筋痛症、狭心症ステント挿入、喉頭部前がん症状など。結核になっても乳がん、気管支喘息、狭心症になっても煙草を止めることはなかった。30歳から55年吸っていたが10年前声が嗄れのどの不調を感じ有明のがんセンターを紹介された。
いろいろ検査をして初診から2か月後来るように言われた。少し進行しているがもう少し様子を見ようといわれた。25本煙草を吸っていたが5本減らして2か月後診察を受けたら少し良くなっていると言われた。そこで今度は煙草を完全にやめて2か月後診察を受けた。医者がとてもよくなっているうまくいけばこよくなるかもしれないと言ってとても嬉しそうな顔をした。
そこで医者に長年吸っていた煙草を止めたことを話し、半年後には完治を宣言された。私が禁煙を決心したのは医者の笑顔だったと話してくれた。
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当院の患者さんの紹介で来られた。今まで右足は痛くなかったが昨日から右足も少し痛くなったと言う。歩き方を見ると足(膝)が上がらない。ベットに座り膝を組んだり抱え込んだりする動作で股関節の動きを調べる。寝てパトリックステストをやってみる。動きはそんなに悪くない。
圧痛を調べると大腿内側の内転筋と恥骨の外側、鼠径部に圧痛がある。今日は左側だけ治療してどうなるか診てみることにした。左のF2,F5井穴刺絡と圧痛点の円皮鍼で歩く時の痛みが半分以下になる。内側の痛みなのでF1F3の井穴刺絡も追加する。側臥位で触診すると環跳付近に圧痛点があるのでそこに鍼をして治療を終わる。
コロナ禍で運動量が減り筋肉(特に足を上げるインナーマッスル)が弱って痛みがててきたのではないか?大腰筋や腸腰筋の運動を少しやってもらうことにした。
3日後来られて治療の後左は楽になり帰りに買い物をして重いものを持った。今日は左よりも右の鼠径部付近の痛みを感じるので右側も治療して欲しいとのことだった。
治療に先立ちB5用紙1枚にご自分の今までの病歴を書かれて持参された。腸チフス、結核、骨折、乳がん全摘、気管支喘息、リュウマチ性多発筋痛症、狭心症ステント挿入、喉頭部前がん症状など。結核になっても乳がん、気管支喘息、狭心症になっても煙草を止めることはなかった。30歳から55年吸っていたが10年前声が嗄れのどの不調を感じ有明のがんセンターを紹介された。
いろいろ検査をして初診から2か月後来るように言われた。少し進行しているがもう少し様子を見ようといわれた。25本煙草を吸っていたが5本減らして2か月後診察を受けたら少し良くなっていると言われた。そこで今度は煙草を完全にやめて2か月後診察を受けた。医者がとてもよくなっているうまくいけばこよくなるかもしれないと言ってとても嬉しそうな顔をした。
そこで医者に長年吸っていた煙草を止めたことを話し、半年後には完治を宣言された。私が禁煙を決心したのは医者の笑顔だったと話してくれた。
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Posted by へんせき at 15:45│Comments(0)
│運動器疾患
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