たまりば

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2018年04月13日

過敏性腸症候群と診断されたが‥‥。

都立病院で過敏性腸症候群と診断された50歳代の男性。昨年夏くらいからおなかの調子が悪く、12月から粘液便が始まりおなかが張って苦しくなった。1月に都立病院を紹介され胃大腸内視鏡検査、CT検査、血液検査をして大きな病変は認められず過敏性腸症候群と診断された。

整腸剤や漢方薬を処方されたが一向によくならず、だんだん悪化しているように感じている。とにかくおなかが張る、ガスが異常に発酵しているのではないかと言う。また40年前にした盲腸手術の癒着が何か影響しているのではないかとも言う。

おなかを診ると下腹部が膨れカチカチで普通のおなかではない。右の下腹部や右季肋部の下には押して痛みがある。腹水が溜まっているのではないかと思ったが、CT検査をしているので除外して治療することにした。

F1F6、F2F6井穴刺絡をして変化なし。胃経の圧痛点にお灸をして、背部兪穴に鍼治療をするがおなかの張り感や圧痛にほとんど変化がない。盲腸手術痕の圧痛点にパイオネックスを貼り百会の刺絡をして治療終了する。

3日後に2回目の治療。おなかの張り感が上腹部の方へも上がって来ているようで起床後が一番苦しいという。おなかの膨れ具合や圧痛は前回とあまり変わりはないが、このおなかの感触は普通でないので治療は止めてすぐに知り合いの消化器内科医に診てもらうことにした。

夕方連絡があり、腹水が溜まっていて原因を探らないといけないのでかかっていた都立病院に紹介状を書いてすぐ行ってもらったとのことだった。翌日本人から電話で造影CT検査で膵臓に異常が見つかりそのまま検査入院になったと連絡があった。

この患者さんのように必要と思われる検査を受けて来院されていても、いつもと違う何か変、治療をしても全くよくならないなどのことがあればもう一度重大な病気が隠れていないか調べてみるよう勧めることをためらってはいけない。


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    Posted by へんせき at 21:07│Comments(0)胃腸・消化器
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