たまりば

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2014年08月16日

慢性便秘に対する井穴刺絡

便意がまったくなく漢方便秘薬を飲んで排便している57歳パート勤務主婦。若いころより便秘症で10数年前には内痔核の手術を受けた。5年まえに消化器内科で診察を受けたが、沢山の薬を飲むのが嫌でそれっきりになりそれからは市販の漢方便秘薬を常用している。

だんだん薬の量が増えて来ているので副作用や習慣性が怖くなり、当院を受診された知人の紹介で来院された。便秘の状態をお聞きすると機能性便秘の中の弛緩性便秘のように思われる。漢方薬には副作用がないと思っている人もいるが飲んでいる市販薬は大黄、センナ、麻子仁などを含み大腸を刺激する薬で常用していると大腸メラノーシスを起こす。また習慣になりだんだん使用量も増えてくる。

お腹を触れてみると圧痛はないが便の塊りを感じる。治療は副交感神経を働かせて腸を動かす目的で左F1F6、F4井穴刺絡と百会の刺絡。神門に灸5壮。大腸兪と腹部2穴に鍼治療。治療の翌日少量の排便がありお腹がグルグル動くようになった。2回目の治療は4日後にほぼ同様の治療を行う。

1週間後3回目の治療。この間便秘薬は今までの半量で2回のみ服用した。治療はF1F6F4井穴刺絡と神門にパイオネックスを貼り、腹部4穴に鍼。その翌日から毎日1~2回排便がありしかも形もいいのが出るようになりとても嬉しいと言う。1週間後の本日4回目の治療は前回に準じる。この1週間薬は飲んでいない。

排便リズムが正常に戻りつつあると思われるので油断しないで食事や運動など生活リズムに気を付けるようにしてもう少し治療を続けていただくことにした。

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    Posted by へんせき at 19:21│Comments(0)胃腸・消化器
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