2012年08月15日
しつこい下痢・過敏性腸症候群の井穴刺絡鍼灸治療
過敏性腸症候群とは腹痛に伴う下痢や便秘を月に何度も繰り返すが、検査をしても腸自体には異常がない。下痢型、便秘型、混合型に分類され、原因としては精神的なストレスによるものが大きいと考えられている。
50歳代の女性。10年以上しつこい下痢に悩まされている。病院で様々な検査を受け、何種類もの薬を試してきたがいまだに一日2~3回の腹部痛に伴う下痢で困っている。急に来るので仕事に差し障り旅行なども躊躇する生活だという。
過去の病歴として小児喘息、アレルギー性鼻炎、パニック障害などあり血圧が低めである。患者さんの要望として井穴刺絡のやり方を習い、自宅でしばらく続けてみたいとのことである。
腹診をしてみるとみぞおちから右肋骨下にかけてとお臍の左側に圧痛がある。毎日お酒(缶酎ハイ1本)を飲むとのことで、これは止められないと言う。(過去に一週間止めてみたが変化がなかった。)治療は右のF2F6と左のF3でお腹の圧痛が軽くなってからH5F5。天枢、大腸兪に知熱灸3壮して治療終了。
自宅では一週間H5F5だけをやって結果を連絡していただくことにした。出来るだけ酒を止めて井穴刺絡を続けお腹を温めるように努め、腸内環境を整える為に植物性の乳酸菌や梅肉エキスなど身体に合うものを探してみるように勧めた。
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50歳代の女性。10年以上しつこい下痢に悩まされている。病院で様々な検査を受け、何種類もの薬を試してきたがいまだに一日2~3回の腹部痛に伴う下痢で困っている。急に来るので仕事に差し障り旅行なども躊躇する生活だという。
過去の病歴として小児喘息、アレルギー性鼻炎、パニック障害などあり血圧が低めである。患者さんの要望として井穴刺絡のやり方を習い、自宅でしばらく続けてみたいとのことである。
腹診をしてみるとみぞおちから右肋骨下にかけてとお臍の左側に圧痛がある。毎日お酒(缶酎ハイ1本)を飲むとのことで、これは止められないと言う。(過去に一週間止めてみたが変化がなかった。)治療は右のF2F6と左のF3でお腹の圧痛が軽くなってからH5F5。天枢、大腸兪に知熱灸3壮して治療終了。
自宅では一週間H5F5だけをやって結果を連絡していただくことにした。出来るだけ酒を止めて井穴刺絡を続けお腹を温めるように努め、腸内環境を整える為に植物性の乳酸菌や梅肉エキスなど身体に合うものを探してみるように勧めた。
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Posted by へんせき at 20:17│Comments(2)
│胃腸・消化器
この記事へのコメント
安心して旅行も出来ないというのは気の毒ですね…。
お仕事もそうでしょうけど、お仕事に行かれる途中などの通勤途中も、結構、深刻なんですよね…。
10年以上も悩まされている状態ですと、きっと1ヶ月くらいじゃ改善しないのかもしれませんが、少しでも良くなっていれば良いのですが・・。
お仕事もそうでしょうけど、お仕事に行かれる途中などの通勤途中も、結構、深刻なんですよね…。
10年以上も悩まされている状態ですと、きっと1ヶ月くらいじゃ改善しないのかもしれませんが、少しでも良くなっていれば良いのですが・・。
Posted by 看護師求人 at 2012年09月13日 09:47
患者さんは自宅治療を熱心に継続されています。治療開始約一ヶ月で急な下痢が二日に1回程度に減ってきました。ただ便意が不意に来て2~3分しか我慢できないのでまだ安心できないそうです。半年は続けると仰っています。
Posted by へんせき at 2012年09月13日 20:21
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