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2011年12月10日

腱鞘炎(ばね指とドゥケルバン病)の鍼灸治療

腱鞘炎(ばね指とドゥケルバン病)の鍼灸治療手の腱鞘炎と呼ばれる代表的なものには「ばね指」と「ドゥケルバン病」がある。ドゥケルバン病は聞きなれない病名だが狭窄性腱鞘炎と言い親指側の手首横に起こる腱鞘炎でばね指以上に女性に多い。

原因は「指の使いすぎ」が多いが、中高年の女性では女性ホルモンの低下も考えなければいけない。親指の根元手首のところを2本の腱(長母指外転筋腱、短母指伸筋腱)が一つの腱鞘を通るが、そこの動きが悪くなり炎症が起こり痛みや腫れが出てくるのがドゥケルバン病だ。

このドゥケルバン病が疑われる60歳代の女性の治療をした。左手首の橈骨茎状突起付近が腫れていて手首を動かすと痛いという。この病気の徒手検査にはフィンケルシュタインテストがある。グゥーを握り手首を小指側に曲げると親指側の手首の痛みが増せば陽性。さっそくこのテストをやってみると陽性で、母指側に曲げても少し痛い。

痛みは左肺経、大腸経であるが左右の三焦経の井穴刺絡からはじめ徒手検査をやりながら痛みの変化を診ていった。最後に左大腸経の圧痛点2ヶ所に円皮針を貼り痛みは半分くらいに減ったがまだ満足いくまでにはない。痛みの減少がどのくらい続くのか様子を見てもらい、今日の治療で変化があったツボに自宅でお灸をしていただき3日後にもう一度治療することにした。

病院での治療は装具療法、ステロイド剤ケナコルトの注射、手術療法などがあるが後者二つは経験の多い病院や医師を訪ねたほうがいい。手の構造は複雑で個人差もあるので負担がかかる治療を受ける時は慎重に選ぶ必要がある。幸い調布には手の外科を専門とする整形外科があるので紹介もできる。

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    Posted by へんせき at 23:43│Comments(0)運動器疾患
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