2011年08月14日
脊髄梗塞(前脊髄動脈症候群)による下肢の痺れ
脊髄梗塞は聞きなれない病名だが脳梗塞と同じような状態が脊髄に起こったものだ。脊髄に栄養を運んでいる前脊髄動脈や後脊髄動脈が何らかの原因で詰まり、主に下肢に麻痺、感覚異常、痺れなどの症状が急性に発生する。
脳梗塞に比べると百分の一以下の症例数でとても少ない。死に到ることは稀だが後遺症の克服に苦労することは脳梗塞と同じだ。
60歳女性 主婦が前脊髄動脈症候群の後遺症の治療に来院された。発症したのは6月下旬、午前9時ごろ右足先が痺れ始めた。そのうちその痺れがだんだん上の方に広がって来た。夕方右足の痺れは太ももまで進行してその頃左足先も痺れてきた。そして力が入らなくなり動けなくなったので救急車を呼んだ。
その時には痺れはお臍の高さまで来ていた。脳の障害を考えたが言葉は出るし、手も正常なので何が起こっているのか不安なまま病院に運ばれ脳外科医の診察を受けた。諸検査の結果胸椎11番付近の前脊髄動脈の閉塞によるものと診断され点滴治療とリハビリが始められた。
初期治療が早かったせいか約3週間の入院で自力で歩けるようになり退院された。退院して2週間経つが、両脚の痺れ(特に両太ももがギューと締め付けられるような痛いような痺れ、と触るとビリビリする痺れ)が取れないので鍼灸を試してみたいとのことであった。
脳血管障害の後遺症の治療はときどき経験しているが、脊髄梗塞は初めてであり脳梗塞後遺症の治療に準じて施術した。主な治療部位は井穴と頭部のツボ。初回の治療ではその場ではっきりした主訴の変化は認められなかったが、帰宅した1時間後に両大腿前面の症状が8割くらい取れ楽になった。また元に戻るのか心配したが3日後の2回目の治療までいい状態が続いていた。ただ最初はあまり感じなかった大腿後側に痺れを感じるようになった。
これはおそらく大腿前面の症状が軽くなったので感じるようになったものだと思われる。完全に自覚症状がよくなるか分からないが1回の治療でも変化が出たので、自宅でのお灸とリハビリを続けながらしばらく継続治療してみることにした。
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脳梗塞に比べると百分の一以下の症例数でとても少ない。死に到ることは稀だが後遺症の克服に苦労することは脳梗塞と同じだ。
60歳女性 主婦が前脊髄動脈症候群の後遺症の治療に来院された。発症したのは6月下旬、午前9時ごろ右足先が痺れ始めた。そのうちその痺れがだんだん上の方に広がって来た。夕方右足の痺れは太ももまで進行してその頃左足先も痺れてきた。そして力が入らなくなり動けなくなったので救急車を呼んだ。
その時には痺れはお臍の高さまで来ていた。脳の障害を考えたが言葉は出るし、手も正常なので何が起こっているのか不安なまま病院に運ばれ脳外科医の診察を受けた。諸検査の結果胸椎11番付近の前脊髄動脈の閉塞によるものと診断され点滴治療とリハビリが始められた。
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Posted by へんせき at 22:30│Comments(0)
│脳・精神・神経
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