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2010年10月10日

右半身の血流が悪い不定愁訴

右半身の血流が悪い不定愁訴昨日来院の60歳代女性。問診表の主訴には右半身の血行不良、首肩の凝りで気持ちが悪くなると書いてある。既往症には胃がん、心臓、胆のうとある。

詳しく話をうかがうと、顔や腕が右半分、冷えたような感覚の異常があるそうだ。医者に上手く症状を表現できずなかなか分かってもらえなく、首や肩が凝ってくると気持ちが悪くなるそうだ。

25年前胃の全摘手術を受け、現在心臓の治療でヘルベッサー、胆のうの治療でウルソを処方されている。心臓は安静時、特に明け方に咽喉や胸が痛くなるとのことなので異型性狭心症と思われる。胆のうは胆石と診断されている。他に何かないかお聞きすると、40年前に帝王切開、中学生のとき虫垂炎手術をしている。

さらに、現在右下の親不知を治療中で来週抜歯予定。歯の影響とは思わないがこの2ヶ月ほど咽喉に違和感があり物を飲み込むと少し痛いそうだ。来週の抜歯に備え体調を良くしておきたいとの思い出受診された。

沢山の自覚症状があるが、最初なので首の凝りと顔の違和感を対象に治療した。首は後屈と回転で痛みが出る。手と足と頭のツボに鍼をしたがいまいち効果がない。左右の視力が違い遠近両用の眼鏡をしているので眼精疲労から来ているとも思ったが、3回も腹部の手術をしているのでお腹を診てみた。

壁を背にして立ってもらい、手術痕やその周囲を調べると8ヶ所の圧痛点が見つかる。ここに円皮針を貼って首を動かしてもらうと痛みはなくなっていた。この段階で患者さんは手足が温かくなって、顔の違和感が軽くなってきたとおっしゃる。おそらく交感神経が抑制され末梢血管が広がってきたのではないかと思う。

患者さんから鍼は痛い患部にしなくて効くのかと質問を受けたが、局所一点にポイントがある時もあるが、離れた部位に治療点が存在することが多い。そこを探し出す過程が難しい。今日の治療効果がどのくらい続くか、眼精疲労は影響しているか、咽喉の違和感は何が原因か次回治療の課題だ。




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