2010年06月15日
椎間板ヘルニアは腰痛の原因?
椎間板ヘルニアが神経を圧迫しているので痛みや痺れが起こっている。まことしやかな説明だがはたして本当だろうか。ヘルニアと診断されて臀部や下肢に痛みや痺れのある患者さんの鍼灸治療をしているとその場で症状が無くなることをたびたび経験する。
今日来院された40歳代後半の女性。今年2月ギックリ腰を起こし動けなくなる。整形外科に運ばれ鎮痛剤を処方され数日安静にして次第に歩けるようになる。ずっと薬を飲んでいたが右臀部から下腿にかけての痛みはすっきりとは治らない。3月に入り痺れが出てきた。
MRI検査をしたらL4・L5のヘルニアと診断されたが治療としては湿布と鎮痛剤と骨格筋弛緩剤を続けるだけで症状の改善がないので鍼灸を試してみたいとのことである。治療前に症状の確認をする。腰の前屈で臀部からふくらはぎに痛みが出る。ラセーグは20~30度で陽性になる。痺れはじっとしていてもある。
足首から下の反応点に円皮鍼を4個貼り前屈させると痛みをほとんど感じない。ラセーグを調べると40~50度に改善している。しかし痺れは変化ない。立位で右臀部の硬結2ヶ所に長鍼を打つと痺れが消失した。
ほとんど患者さんの訴えはよくなったが、はり治療でヘルニアが治った訳ではない。ということは痛みや痺れの原因はヘルニアではないことになる。またぶり返すかも知れないが問題は筋肉にあるので筋性疼痛をコントロールすれば症状はよくなる。しかし麻痺や筋力低下、直腸膀胱障害はヘルニアが原因なのでその治療が必要で外科治療の対象となる。
今日来院された40歳代後半の女性。今年2月ギックリ腰を起こし動けなくなる。整形外科に運ばれ鎮痛剤を処方され数日安静にして次第に歩けるようになる。ずっと薬を飲んでいたが右臀部から下腿にかけての痛みはすっきりとは治らない。3月に入り痺れが出てきた。
MRI検査をしたらL4・L5のヘルニアと診断されたが治療としては湿布と鎮痛剤と骨格筋弛緩剤を続けるだけで症状の改善がないので鍼灸を試してみたいとのことである。治療前に症状の確認をする。腰の前屈で臀部からふくらはぎに痛みが出る。ラセーグは20~30度で陽性になる。痺れはじっとしていてもある。
足首から下の反応点に円皮鍼を4個貼り前屈させると痛みをほとんど感じない。ラセーグを調べると40~50度に改善している。しかし痺れは変化ない。立位で右臀部の硬結2ヶ所に長鍼を打つと痺れが消失した。
ほとんど患者さんの訴えはよくなったが、はり治療でヘルニアが治った訳ではない。ということは痛みや痺れの原因はヘルニアではないことになる。またぶり返すかも知れないが問題は筋肉にあるので筋性疼痛をコントロールすれば症状はよくなる。しかし麻痺や筋力低下、直腸膀胱障害はヘルニアが原因なのでその治療が必要で外科治療の対象となる。
Posted by へんせき at 23:13│Comments(0)
│運動器疾患