たまりば

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2015年05月18日

発症原因がはっきりしない橈骨神経麻痺

50歳代の主婦。二日前の夜歯を磨こうとしたら右指に力が入らず歯ブラシを持ちにくく上手く磨けなかった。翌朝も手が動かなので整形外科を受診し橈骨神経麻痺と診断され、低周波治療とビタミン剤の服薬を指示された。

当院来院時の状態は右手の甲が水平まで挙がらない。(この病気のいちばんの特徴である下垂手) 指が広がらない。1指2指の水かき付近と前腕撓側にしびれ感。字が上手く書けない。握力が落ちている等。日常生活に支障があるとのこと。

通常橈骨神経麻痺は怪我以外では上腕部や脇を圧迫したことが原因で、腕枕をしてうたた寝をしたり椅子の背もたれで上腕部を圧迫したりバスタブの縁で腕や脇を圧迫して寝てしまったとか何か思い当たることがあるものだがこの方はそれが全くない。夕食の準備、歯を磨く少し前にお風呂に入った時には何の異常もなかった。

治療効果の指標は①手首の動き②指の動き③感覚異常④握力を診てけばいい。通常①から④の順に回復していく。初回の治療H1H6H5井穴刺絡と前腕上腕の筋硬結部にEAP。腹部を触診すると両季肋部に圧痛があるので右F2F6左F1F6井穴刺絡。首こりがあるので百会刺絡。手首の動きに目立った変化はないが腕のはばったさが取れた。

二日後2回目の治療。手の甲がもったりした違和感がある。手甲が水平まで挙がるようになる。指は充分広がらないが初診時より動くようになっている。3・4・5指の動きも悪いので今日はすべての指の刺絡とEAP。五日後3回目の治療。手甲が水平より20度ほど挙がる。昨日から右上腕の内側が痛いと言うが、この痛みは井穴刺絡で完全に取れたので驚かれた。しびれ感はまだ残っている。

一週間で3回治療したが順調に回復しているように思われる。ご本人も改善を自覚されもう少し治療継続すればよくなりそうだと喜んでお帰りになる。

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  • Posted by へんせき at 20:22Comments(0)脳・精神・神経