2014年09月28日
慢性前立腺炎による会陰部灼熱感と手足のほてり
56歳会社員。50歳頃に会陰部の鈍痛を感じ泌尿器科を受診した。細菌性ではない前立腺のむくみによる慢性前立腺炎と診断され生薬製剤、α1受容体拮抗薬、漢方薬などの治療を受け1年半前からはハルナールとアボルブを処方されている。
今の症状は会陰部の鈍痛と熱感、手掌と足裏のほてり。坐業が続いたりお酒を飲むと明らかに悪化する。夜間排尿は1~2回。日中の頻尿は気にならない。仕事は事務職で円座クッションが手放せないと言う。1週間後に海外旅行を控え片道12時間の飛行機が不安で奥様の勧めで来院された。他に痛風と逆流性食道炎の薬を飲んでいる。
非細菌性慢性前立腺炎の症状は多彩で確立された治療法はなく緩解、増悪を繰り返し治療が長期に及ぶことも珍しくない。鍼灸治療でも治療効果には個人差が大きく割と短期間に症状が落ち着くこともあれば、手を焼くこともある。
この症例では1回の治療で症状がほとんどなくなったので、治療手順を報告する。F3→F2→F4井穴刺絡と百会刺絡。これで70%よくなる。次に仙骨部に陰部神経を目標にEAPと曲泉に灸5壮。これで手足のほてりと会陰部の鈍痛もほとんどなくなった。こんなにスッーと症状が取れることも珍しい。
またぶり返すかもしれないがこの治療で効いたので出来れば数回連続して治療を続け症状が戻らないようにすることが望ましい。
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今の症状は会陰部の鈍痛と熱感、手掌と足裏のほてり。坐業が続いたりお酒を飲むと明らかに悪化する。夜間排尿は1~2回。日中の頻尿は気にならない。仕事は事務職で円座クッションが手放せないと言う。1週間後に海外旅行を控え片道12時間の飛行機が不安で奥様の勧めで来院された。他に痛風と逆流性食道炎の薬を飲んでいる。
非細菌性慢性前立腺炎の症状は多彩で確立された治療法はなく緩解、増悪を繰り返し治療が長期に及ぶことも珍しくない。鍼灸治療でも治療効果には個人差が大きく割と短期間に症状が落ち着くこともあれば、手を焼くこともある。
この症例では1回の治療で症状がほとんどなくなったので、治療手順を報告する。F3→F2→F4井穴刺絡と百会刺絡。これで70%よくなる。次に仙骨部に陰部神経を目標にEAPと曲泉に灸5壮。これで手足のほてりと会陰部の鈍痛もほとんどなくなった。こんなにスッーと症状が取れることも珍しい。
またぶり返すかもしれないがこの治療で効いたので出来れば数回連続して治療を続け症状が戻らないようにすることが望ましい。
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