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2011年09月23日

ストレスによる咽喉のつまりと胃の不快感

30歳代男性会社員、3月から咽喉のつまり感が始まった。胃と咽喉の間に何か引っかかりギューと引きつるような感じがしてとても気持ちが悪い。ヒステリー球とか梅核気と言われるものでほとんど精神的な要因が関与している。6月末に症状がひどくなり耳鼻科で咽喉を診てもらったが異常なく、逆流性食道炎の疑いでPPIを一週間処方された。

胃はいくらかよくなったが咽喉のつまり感に変化はなかった。8月になって咽喉の症状に加え吐き気が起こるようになる。9月に入り症状が治まらないので胃腸科で漢方薬とH2ブロッカー、心療内科で精神安定剤を処方され服用している。

症状が出るのはほぼ勤務日で午後3時から5時がピーク、午前中は起こらない。休日は楽で症状が出ても軽い。仕事は夜9時まで、夕食は10時を過ぎビール1本晩酌する。タバコは吸わず、スギとヒノキの花粉アレルギーがある。おそらくストレスによる交感神経緊張がもたらす症状と思われる。

治療は休日の午前中に来られた。その時症状は出ていない。腹診をすると右季肋部(肝、胆の部)に圧痛がある。症状は主に胃と食道に出て、経絡的には胃経、脾経、任脈、督脈が関係している。治療は右の肝経、胃経の井穴刺絡と左の脾経、胃経の井穴刺絡。胸骨上の圧痛点に円皮針を貼り、百会の刺絡をして勤務日の午後症状がどうなるか様子を見てもらうことにした。この段階で脈拍と呼吸数が減り気分が落ち着いた。

5日後2回目の治療をする。前回からの経過は咽喉のつまり感は80~90%よくなりほとんど気にならない。しかし胃のむかつき感が勤務中精神的なストレスがかかるとひどいとのこと。治療は前回の井穴刺絡で血流が悪かったので10分間熱めの足湯をしてから行なった。今回は充分効いていると思うが治療中にはひどい症状が出ていないのでその場での直後効果を判定できない。もし効いていると実感したら今日の治療点に自宅でお灸をするようにお話しする。

治療のコツは効いているツボが特定できたら集中的に治療することだ。週1回で5回するより毎日連続で5回するほうが効果的で、毎日治療に行けなくても自宅でお灸をすれば充分補完できる。この患者さんのように自律神経が大いに関与している場合はその効果はより大である。

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  • Posted by へんせき at 21:09Comments(0)胃腸・消化器