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2011年06月23日

子宮頸がんワクチン接種後の下肢痛

中学1年から高校1年の女子に対して子宮頸がんワクチンの公費負担が始まってから、接種する人は増加しワクチンの製造が追いつかないとの報道があった。子宮頸がんは年間約8500人発症して約2500人死亡しているが、ワクチン接種で発症を50~60%減らせるといわれている。

中学3年生女子。5月2日に1回目の子宮頸がんワクチン接種を受けた。1週間後足が痛くなり、5月12日に整形外科を受診して特に痛い足首のレントゲン検査を受けたが異常なし。この時はワクチン接種との関連性は思い浮かばず、クラブ活動のテニスに伴う関節痛と思っていた。その後も痛くなったりよくなったりしていたが特に治療はしていなかった。

6月14日2回目のワクチン接種を受けた。その夜布団に入ってから足、腰、手にかなりひどい痛みが出たので小児総合医療センターERを受診した。血液検査で異常なく鎮痛剤を処方され、思春期でもあり心理的なものかもしれないと言われた。15日16日17日と痛みの頻度が増えてきた。ワクチン接種の副作用を考え接種を受けた小児科に行ったが、副作用かどうかは不明で別の鎮痛剤と安定剤が処方された。

18日当院を受診される。鎮痛剤があまり効かず、痛い場所は足首、ふくらはぎ、膝、大腿部でときに腰、手掌、二の腕にも及ぶ。一度痛くなると同じところが数秒間隔で断続的に痛んだり、あちこち痛みが飛び30分くらい続くこともある。痛みの感覚はズキン、ズキンとし立っている時より座っているときのほうが痛い。

あちこち痛いが一番痛いのは右足首の外踝(昨年その部位を捻挫しているが関連は不明)レントゲン検査で異常なく、この痛みは器質的な障害によるものではなくワクチン接種を契機に痛みの感受性が上がったのか自律神経が異常亢進したのではないかと推察して治療した。なおワクチンとの関係を調べる為JR病院を紹介されている。

18日19日20日と3回治療して、3回目の副交感神経を抑制する治療が一番効いたようで治療室で90分ほど様子をみたがその間痛みが出なかった。しかし帰宅してからまた程度は軽いが痛みが出たとの連絡をいただいた。効果的なポイントをもっと探さなければならない。次は痛みがひどいときに治療に来ていただき幾つかの治療法を試すことにした。

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  • Posted by へんせき at 23:48Comments(1)不定愁訴・体調管理