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2011年05月26日

頚椎ヘルニアと瞑眩(めんげん)

5月20日に首の痛みとビリビリした痺れの治療をした50歳代の女性から昨日電話があった。治療の当日は痛みが半減してよかったが、翌日吐き気がして苦しかった。鍼治療の影響だろうと思い一日我慢していた。するとその翌日には吐き気がなくなりあれほど辛かった首の痛みと痺れがうそのように引いていったとのこと。これで今まで休んでいた仕事にも復帰できそうで嬉しいとの報告だった。

過去の病歴は数年前に頭痛が続きCT検査でストレートネックを指摘されていた。昨年夏から何度か首、肩が痛くなったが、その都度湿布を貼ったりすると治っていた。今年3月、朝起きたとき首にいつもと違う痛みとしびれを感じて医療機関を受診して頭部のCT検査をしたが脳に異常はなかった。

その後しばらく薬物治療をして整形外科に回された。頚部のレントゲン検査をしてヘルニアの可能性があるのでMRI検査をするまで低周波治療で様子を見ようとなり1週間その治療を受けたがめまいがして続けられなくなった。自宅で内服薬を飲みながら湿布をしていたが、検査をしてヘルニアを指摘されても手術をする気はないので鍼治療を試してみようと来院された。

首の前屈と後屈で痛みがひどくなるが、随伴して肩や腕にしびれが走ることはなかった。筋肉の萎縮も麻痺症状もないので、鍼灸適応と判断して痛みの軽減を目安に治療を進めた。最初の半分以下に痛みが軽くなったので治療終了とした。極力軽い刺激を心がけたが翌日吐き気という反応が出た。

時として治療の後で予想しない反応が起こることがある。例えば、発熱、発汗、多尿、吐き気、下痢、痛みが増す等である。これが一過性でその後症状がスッーとよくなればその反応は「瞑眩」という好転反応という。しかし、治療を間違え悪化しているのを瞑眩と言っていることもあるので注意が必要だ。「瞑眩」という言葉をよく理解するには江戸時代の漢方医「吉益東洞」の著書に詳しい。

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  • Posted by へんせき at 00:10Comments(0)運動器疾患