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2011年01月26日

お腹が冷える不定愁訴

先日医者から「鍼灸にはどのような患者さんが多いのか」と質問された。「来院される方の三分の一くらいは医者から異常はない、年のせい、気のせい、神経質なだけで病気ではないと言われたが、症状が取れず藁にもすがる思いやダメもとで来られる」と答えた。

「ではそのような患者さんに対してどのように対応するのか」と問われた。「症状があるということは何か原因があると思うので、患者さんの話を根気よく30分でも1時間でも聞いて仮説を立て試行錯誤しながら症状の変化を観察している」と答えた。医者はやりたくても1人の患者に取れる時間は限られるので患者によっては不満が残ることもあると思う。

72歳の男性。一週間ほど前から静かにしていると右側のお腹約15センチ四方にヒヤッとする冷えを感じると言う。知人の皮膚科の医者に相談したら帯状疱疹の初期かもしれないと言われたが、自分ではそうとは思われないそうで以前すっきりしない耳鳴りが鍼灸でよくなったことを思い出し来院された。

話を聴くと「自分は元来冷え性ではなく、このようなことは初めてだ。12月上旬に2ヶ月滞在していたフィリピンから帰国。12月29日から10日間マレーシアに旅行。冷えを感じるようになった二日前に蕁麻疹が出たが1日で治まった。冷えは日中活動時は感じない」

『静かにしている時に冷えを感じる。蕁麻疹が出た。温かい東南アジアと寒い東京の行き来』気温の変動をきっかけに自律神経が乱れ副交感神経が興奮した症状と仮説を立て治療した。冷えを感じる部位を触診しても冷たくはない。手足一穴を刺絡して5分ほどしたら該当部位がポカポカしてきたと言う。ただお臍の5センチ右側に1点冷えを感じる。

右下腹部に60年前の虫垂炎手術痕があるので、そこを調べると4ヶ所圧痛点がある。円皮針を貼りしばらくするとそこの冷え感はなくなったが、脇腹(京門付近)に感じる。うつ伏せに体位を変え右志室に灸頭針を2壮したらこのこの冷えも感じなくなった。帰宅してどうなるか明日連絡してもらうことにした。


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  • Posted by へんせき at 21:04Comments(0)不定愁訴・体調管理