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Posted by たまりば運営事務局 at

2010年07月12日

突発性難聴のはり治療

二年ほど前、歌手の浜崎あゆみさんが自身のブログで「左耳が機能しておらず、治療法はないと診断された」と公表した病気が突発性難聴だ。

この病気は突然、内耳の感音性難聴が発症し原因もはっきりせず特定疾患に指定されている難病である。症状としては片側の耳が急に聞こえなくなり耳閉感と耳鳴りが伴い時にめまいも随伴する。

治療法は確立していないが、ステロイド薬、血液循環改善薬での治療が一般的で発症後一刻も早くステロイド薬をする必要があり治療が遅れるほど予後が悪い。薬の効果も服薬より点滴のほうがいいので、受診の際は入院設備があるか、または通院でも点滴が可能かもポイントになる。

突発性難聴と診断されても中には他の病気が紛れている可能性もあるので聴力や平行感覚の検査以外にきちんと鑑別診断をしてくれる医者を選びたい。鑑別する必要がある主な病気は脳梗塞・聴神経腫瘍・外リンパ瘻などだ。

5月下旬に突発性難聴と診断され約1ヶ月服薬を続け一応耳鼻科の治療を終了したが、耳鳴りが気になり日常会話で聞こえが悪くもう少し良くならないかと先週40歳女性が来院された。

病気の性質上完全に治ると保障できないが過去の治療例をお話し治療を始めた。鍼灸の古典にはおそらく突発性難聴と思われる記載があるが、発症3日以内に少陽胆経に鍼をするとある。古人もこの病気は時間の経過と共に治りにくくなると認識していたようだ。

触診をすると首や肩のコリがとてもひどく、胆経・三焦経・心経を中心に頭部の治療点を加えた。直後、明確な聞こえの改善はないがコリ感はだいぶ楽になったそうだ。この方は鍼灸をするのは全く初めてだそうなので治療後少しだるくなるかもしれない旨説明して初回の治療を終えた。  

  • Posted by へんせき at 23:59Comments(0)感覚器疾患