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Posted by たまりば運営事務局 at

2010年06月26日

早期リウマチの診断と治療

6月22日の記事の患者さんのその後だが追加の血液検査で抗CCP抗体(陽性)抗SS-A抗体(陽性)抗SS-B抗体(陰性)と出た。早期リウマチの診断基準は満たしていないが抗CCP抗体と抗SSーA抗体が陽性ということで抗リウマチ薬メトトレキサートを週1回2mgの服薬が開始された。

この方は半年前の健康診断で抗核抗体が320で半年後の検査を指示されていたがその時点で自覚症状は全くなかった。最近何となく手指の関節に軽い痛みと痺れ感があるのでリウマチを疑い受診したが最初の検査では白血球、CRP、RA、血沈すべて陰性であった。

リウマチの診断は難しい。膠原病に詳しくない医者なら最初の検査結果で鎮痛剤で様子を見ましょうとなるかもしれない。またそれでよくなるかも知れない。副作用も考えると何がその人にとって一番いい治療かの選択は難しい。Risk&Benefitの観点から医者とよく話をして選らばなければいけない。

昨日で3回目のはり治療をしたが指の痺れはほとんどなくなり痛みは多少残っているが程度は軽くなっているそうだ。リウマチは患者さんそれぞれの経過をたどり自然によくなる人もいる。この方はなるべく強い薬を使わずに進行を押さえたい希望である。

鍼灸で全てのリウマチが治るわけではないが免疫系の異常に鍼灸は有効な場合が多い。今までの経験ではお灸を上手く組み合わせると効果が大きい。熱いお灸は敬遠したいそうだが効果を自覚できればやっていただけると思う。  

  • Posted by へんせき at 02:50Comments(0)膠原病・内分泌