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Posted by たまりば運営事務局 at

2010年06月10日

鍼灸治療の保険適用

昨日の集まりの中で鍼灸治療の健康保険について質問を受けた。私は一部の例外を除いて保険診療をしていない。私の仕事のやり方をご存知の患者さんはその理由をお分かりだが、一般の人は保険治療が普通のなかで何故鍼灸は自由診療なのか疑問を持つのは不思議でない。

鍼灸の保険適用は幾つかの制約がある。①慢性の痛みの疾患(腰痛・五十肩・頸肩腕症候群・神経痛・リウマチ・慢性膝関節症) ②他の医療機関との併用禁止 ③適用疾患の診断書または同意書を医師からもらう。ここで問題になるのは鍼灸の適応症は広いのに一部しか認められない。腰痛で病院に通いながら鍼灸は併用できない。診断書・同意書を発行しない医師がいる。④保険は一疾患しか認められない。腰痛で治療中頭痛がするとか肩が痛くなったときそれは治療できない。さらに病名をつけられない不定愁訴も多い。鍼灸治療は体全体の調整を主眼にしているので局所一疾患の適用はなじみにくい。

一回の診療報酬(正式には療養費)は初回2710円 2回目以降1525円。患者さんの本人負担は加入保険によりその1割から3割になる。他所の鍼灸院は知らないが私に限れば1回の治療時間が初診は約90分、2回目以降は約60分かかる。1日7名しか治療できないのでこの療養費では経費も賄えない。ただどうしても保険でしか受診できない方はご相談ください。

私が原則自由診療なのは上記の理由によるが、あえて現行制度で保険診療を行うと質より数の治療になり、一人ひとりに納得いく治療ができなくなると思う。そうなると結果として私も患者さんも不幸な結果となる。診療費に見合う治療をして患者さんが来てよかったと思われる鍼灸師でありたい。

鍼灸医療普及のためには診療報酬が引き上げられ、全ての疾患に適用されることを望むが現状の財政状況では望むべくもない。

  

  • Posted by へんせき at 01:24Comments(0)医療情報