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Posted by たまりば運営事務局 at

2010年05月13日

自律神経と鍼灸

幸いなことに前回記事の耳鳴り難聴の患者さんはぶり返すこともなく99%良くなったと昨日の夜連絡をいただいた。不思議なことに40年間聴力を失っている右耳に言葉で表現しにくいが何か変化が起っているそうだ。常識的には元に戻ることは難しいと思われるが何か変化があれば病院でもう一度よく検査して現状を踏まえたうえで鍼灸で出来ることはやってみたい。

自律神経は血管、リンパ腺、内臓などに分布して自分の意志と関係なく生命維持のため働いている神経系である。だから自律神経失調症という言葉もあるが本当に失調すると生きていられない。外科系と内科系に分けると自律神経の異常(変調)は内科系の病気に多い。喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患では副交感神経が異常興奮しているし、病気ではないが加齢とともに交感神経は興奮しがちになる性質がある。

前回の記事で自律神経が関与している症状は治療直後に効果が出ると書いたが、副交感神経が本格的に興奮してくると1~2回で治すことは難しい。しかし急性の交感神経の異常は例えば急に血圧が上がった・急に熱が出たなどの症状は効果がすぐ分かる。救急病院の医師が狭心症で運ばれてきた患者さんに薬物療法をする前に心臓の交感神経を抑える鍼をして奏功した症例を聞いたこともある。

治療行為と結果はよくフィードバックして漫然と治療をしない、受けないことは大切だ。慢性病だからとあきらめてはいけない。中高年になると生活習慣病や慢性の痛みで長期の治療を余儀なくされることも多いが、患者の心得としては治療を他人任せにせず自分の病気を良く知り治療の目的、効果を確かめながら受けて欲しい。先日往診した75歳の女性は膝痛で週5回のペースで1年間接骨院に通院したそうだ。効果が感じられなければもっと早く別の手を考えるべきだっただろう。

  

  • Posted by へんせき at 12:39Comments(4)医療情報