たまりば

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2010年04月27日

0期の子宮頸がん

慢性C型肝炎の肝庇護療法を続けながら鍼灸を月に3回ほど受けられている70歳代前半の女性が偶然に子宮頸がんの診断をされた。ある日新聞を読んでいてその記事が自分に当てはまるような気がしたのでH病院婦人科を受診した。気にしていた病気は否定されたがずっと検診をしてなかったのでついでだから子宮頸がんも調べたら陽性であった。

その後さらに詳しい細胞検査をして0期の子宮頸がんと確定診断され子宮全摘手術を提案された。その時相談を受けた。私は0期の子宮頸がんなら子宮頚部円錐切除術が一般的な術式だと思っていたのでセカンドオピニオンを勧めた。次にJ大学病院でもう一度細胞診、CT、MRI、PETの検査を受けやはり0期の癌と診断を受け治療法はやはり開腹による単純子宮全摘出術であった。

このステージの頚がんなら開腹以外に方法があると思ったので開業産婦人科医に相談してT大学放射線科を紹介してもらった。そこでは病巣がはっきりしないので放射線をかけられないと言われ、同大学婦人科に回された。円錐切除術は年齢的に子宮粘膜が手術に不適なのでやはり全摘出を勧められた。

しかし0期の子宮頸がんならもっと負担が少ない手術があると思うのでもう一度開業婦人科医に別の医療機関を紹介してもらうよう言った。同時にお住まいの近くで光線力学療法をしている杏雲堂病院で相談することも提案した。結局この療法は選ばれなかったがこれは麻酔を使わず、切ったり、焼いたりしないので条件さえ合えば体に負担のない治療法だと思う。欠点は治療に時間がかかることだ。

この方は次に紹介された癌研有明病院で経膣式の手術を受け5日間の入院で退院された。この方法は開腹手術に比べ傷が残らない、癒着が防げる、術後の回復が早いメリットがある。

この症例で学んだことは高齢婦人でも子宮頸がんの検診は必要。早期の癌なら色々な治療法があるので自分が納得する治療法を探すこと。子宮頸がんはウィルスが原因で予防接種でかなり防げることが分かっている。日本でも接種が始まったがまだ意識が低く経済的負担が大きいこともあり普及が遅れているのは残念だ。子宮体癌は検査が少し大変だが閉経後もし不正出血があったらためらわず婦人科を受診して頂きたい。

  

  • Posted by へんせき at 21:41Comments(0)小児・婦人科