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Posted by たまりば運営事務局 at

2010年04月09日

慢性前立腺炎その後

先週治療した慢性前立腺炎の患者さんが2回目の治療に来院された。この1週間の経過を聞くと指示したお灸は5日間続け症状は残っているが50%くらい改善したそうだ。

今日の治療は腎経と膀胱経の刺絡を中心に下腹部と仙骨部の反応点にお灸をして最後に頭頂部の百会に鍼をした。この百会のツボは色々な使い方があるが全身的には交感神経の興奮を抑え部位的には体の正中線上に症状が出ている時は効果的だ。

泌尿器科では抗生剤は止めα1遮断薬と生薬製剤だけ処方されているそうだ。α1遮断薬はユリーフ、フリバス、ハルナールと3種類あるが効く受容体が少しづつ違うので人により効き目が違う。医者と相談してどれが一番合うか試してみるようお話した。

引き続き自宅での治療をしてもらうことにしたが、今回は刺絡のやり方を指導して3ヶ所のツボを1日おきにやり経過を見ることにした。この病気は何かのきっかけで悪化することもあるがそのような時症状を抑える自宅療法を覚えていれば心強い。  

  • Posted by へんせき at 22:32Comments(0)泌尿・生殖器

    2010年04月03日

    慢性前立腺炎の鍼灸治療

    男性泌尿器疾患の中で慢性前立腺炎に悩んでいる患者さんは多い。急性前立腺炎は激烈な症状だが適切な治療をすれば1週間くらいで完治する。しかし慢性前立腺炎はそうはいかない。一般的には抗生物質、生薬製剤、α1遮断剤で治療するがすっきり治らず何軒もドクターショッピングをしたり鬱症状を呈する人もいる。

    前立腺肥大症や前立腺がんは中高年に多いが(急性、慢性)前立腺炎は若い人も例外ではない。昨日30代後半の慢性非細菌性前立腺炎で泌尿器科を受療中の患者さんが来院された。非細菌性というのは前立腺マッサージをした後の尿のなかに起因菌が見つからない場合です。症状は会陰部と鼠径部の鈍痛、残尿感、頻尿、などで良くなったり悪くなったりでこのまま治らなかったらどうなるのか心配されていた。

    この病気は急性から移行して慢性となる場合もあるが最初から慢性の経過をとるものの方が多い。この患者さんも初めから慢性の症状である。どのような鍼灸治療をするかというと私の場合頭のツボと足のツボが中心になる。経絡は主に任脈、督脈、肝経、腎経、膀胱経を使う。

    非細菌性の慢性前立腺炎は原因がはっきりしないが宿主(患者)に何らかの要因がからんでいる可能性は大である。体の抵抗力が落ちたときに症状が出やすいのでストレス、冷え、飲酒などに気をつけ自宅で足のツボ左右3ヶ所に1週間毎日お灸をしてもらうことにして治療を終えた。  

  • Posted by へんせき at 23:48Comments(0)泌尿・生殖器