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2023年06月04日

コロナワクチン接種後の体調不良

二年前にコロナワクチンを接種した高校生。その後頭痛、体の火照り感、倦怠感等の不調が続いている。一回目の接種後から症状が出て医者にも相談したが2回目も打った方がいいと言われ指示に従った。すると初回接種後よりひどい副反応が出た。

病院も近所の内科医、上咽頭擦過療法をやっている耳鼻科、大学病院、整体院と回り現在はコロナワクチン後遺症を専門に診ているクリニックに通っている。大学病院では脳内の血流が少し低下しているとのことでrTMSを10回やり、体位性頻脈症候群があるとのことで薬が出ている。

クリニックで漢方薬2種類と鼻うがい1日3回やり症状はいくらか楽になったが、今も週に3回くらいは早退や欠席、体育は見学している。気温の上下や気圧の変化で調子が悪い。

β遮断剤を飲んでいるせいか安静時の脈拍が少ない。治療はH5F5井穴刺絡を3回やり脈、呼吸、だるさをチェック。足三里と志室に灸をして最後に百会の刺絡をした。治療後は気分よくなる。一週間自宅で毎日セルフ治療を続け様子をみることにした。

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  • Posted by へんせき at 23:00Comments(0)不定愁訴・体調管理

    2022年12月26日

    抜歯の後も下顎の痛みが続き血糖値も高い

    50歳の男性会社員。左下顎の痛みで来院。一年半前虫歯の治療をしているとき歯から細菌感染して高熱が出て一か月入院した。虫歯はその後抜歯している。マウスピースをしているが痛みはあまり変わらない。

    触診すると耳の前、顎関節付近に2か所と翳風と風池の中間に圧痛がある。左H4,5,6と左F6の井穴刺絡で10→6と楽になる。歯が悪いわけではない。おそらく抜歯したことにより噛むがランスが崩れ左で噛む癖のため細かい筋肉に負担がかかっているからだと思われた。側頭部、胸鎖乳突筋,頬筋の圧痛点に10分ほど置鍼。最後に百会の刺絡をして治療終了。

    5日後に2回目の治療、痛みは半減して今日は痛くないという。いろいろお話を聞くと高血圧と糖尿病で服薬中インスリン注射も処方されている。血糖値を測ると456、血圧は160/120.肥満体形(162cm83㎏)運動習慣なし、食生活は不規則で酒を飲む。15年前に脳梗塞になり5年前まで服薬。食事が不規則でインスリンを打ち忘れることも多いそうだ。

    今の生活では間違いなく重篤な病気になるので痛みが治まったら高血圧、糖尿病の治療をして食生活と運動習慣の改善などお話しして今後の治療方針を決めた。生活習慣病は治療でできることと本人しかできないことがある。

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  • Posted by へんせき at 10:48Comments(0)不定愁訴・体調管理

    2022年07月23日

    通気治療後の両耳の閉塞感とふらつき

    10症状以上の体調不良や通院中の病気(橋本病、上咽頭炎、白内障、高脂血症、逆流性食道炎)を持っている60歳代の主婦。耳鼻科で上咽頭擦過療法を受けているがその日耳が詰まる感じがするので通気をしてもらった。その夜からかえってつまり感がひどくなり10日経ってもよくならず来院された。歩くとふらふらして危なくキャリーケースを杖代わりにしている。電車は危ないのでかなり遠くからタクシーで来られた。

    お話を聞くと19歳から味覚嗅覚消失、アレルギー、パニック障害、不眠、飛蚊症,舌痛、皮膚掻痒症などいろいろ抱えているが先ずは一番気になっている耳閉感とふらつきの治療をすることにした。

    耳の症状には胆経と三焦経。H5F5を2回刺絡する。耳回りを触診して風池の圧痛点に円皮鍼を貼る。10分ほど様子を見ていると耳が通ってきた。通った状態は長続きせず5分ほどでまた元に戻った。上咽頭の問題も関係しているので上星の刺絡をして胸鎖乳突筋の圧痛点に円皮鍼を貼る。しばらくするとまた耳が通ってきた。鍼治療は初めてということなのでここで治療終了する。

    近くのホテルに泊まり翌日もう一度治療する。耳のつまり感は通っている時とそうでないときがあるがよくなっている感じがしているという。ふらつき感も軽くなり室内ではキャリーケースは使わなくていい。昨日の治療に側頭筋の刺絡、咬筋の鍼、百会の刺絡を加えた。少し続ければよくなる感触が持てた。


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  • Posted by へんせき at 23:26Comments(0)不定愁訴・体調管理

    2022年02月02日

    鼻のどの違和感、右手首の痛み、片頭痛

    50歳代の主婦。鼻の奥の痛みとのどの違和感(特に右側)続いている。のどに何か引っかかっているようですっきりしない。耳鼻科で半夏厚朴湯をもらい飲んでいるがよくならない。鼻は鼻うがいを試したがかえって鼻声になった。

    H3H1と井穴刺絡をするとのどの不快感が楽になり呼吸が深くなる。上星の刺絡で鼻が通る。右手首は手のひらをつけて体重をかけるような動作で痛みが出る。また手首の撓屈でも痛い。母指球に圧痛点が3か所、そこにパイオネックスを貼り前腕肺経ラインの圧痛点の刺鍼して手首を動かす運動鍼をやると手首を動かしやすくなる。体重をかけての痛みは半分になる。

    片頭痛は今は起きてないが20年位前に発症して予防薬をもらっている。今日は治療しない。便秘があり薬を飲んでいるという。おなかを触るとみぞおち部が硬い。右F1F6井穴刺絡をするとおなかがごろごろ動き出しみぞおちに指がはいるようになった。のどもさらによくなった。

    運動はダンスを週に3回やっているが血圧が低く上が100mmHgいかない。これも今日は治療せず様子を見てもらうことにした。5日後に二回目の治療予定。


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  • Posted by へんせき at 00:12Comments(0)不定愁訴・体調管理

    2021年03月25日

    朝だるくて学校に行けない(体位性頻脈症候群)

    中学2年の男子。3月に入り朝だるくて起きられなくなり学校を休んでいる。頭痛も伴っている。昨年10月中耳炎と副鼻腔炎にかかり耳鼻科で抗生物質や抗アレルギー薬を処方されている。4か月服薬しているがいまだに鼻詰まりが取れない。

    そうこうしているうちに朝起きられなくなり学校に行けなくなった。今の治療を受けていてもよくなりそうもないと思い10日ほど前に病院を変え漢方薬を飲み始めた。効果をいまいち感じられなく中村先生のブログを見て当院を受診された。

    今の症状は頭痛、鼻づまり、午前中体がだるくて起きられない。肩こりがつらい。食欲はあり夜たまに寝つきが悪いが夜中目覚めることはない。アレルギーの検査を受けたが特別反応しているものはない。クラブ活動は陸上部に入っている。できればこれ以上薬を飲みたくないとのこと。

    血圧を測ると臥位で106/65脈拍66。立位で123/70脈拍87。5分ほど間をあけてもう一度測ると臥位116/64脈拍67。立位136/86脈拍86。立位になると収縮期血圧が20mmHg、脈拍が20拍ほど上昇する。おそらく起立性調節障害の一種体位性頻脈症候群ではないか?

    鼻詰まりの治療でH1井穴刺絡をすると通りがよくなり上星の刺絡でさらによくなる。H5F5井穴刺絡を二回すると頭のもやもやもほとんどとれる。志室にせんねん灸をして治療終了する。

    母親が自宅でやりたいと言うが息子は母親を信用しない。それなら自分でせんこう灸を井穴にして上星を爪楊枝で刺激するように指導した。鼻うがいのやり方も教え次回の治療まで続け鼻詰まりがどうなるか様子を見てもらうことにした。治療に慣れてきたら井穴刺絡にも挑戦してもらおう。

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  • Posted by へんせき at 23:48Comments(0)不定愁訴・体調管理

    2021年01月25日

    出産後の肩こり、頭痛、不眠症

    一週間前に第一子を出産した30歳代の会社員。出産前も感じていたが出産後から首から肩上部、肩甲骨にかけての凝りがひどくなり母乳の出や睡眠にも支障をきたらすようになって来院された。二日前に退院して今は実家にいる。

    夜中の授乳等、今までとは違った生活リズムになり睡眠が乱れ不眠になっているのではないかと言う。出産後は血圧が上がっていることが多いので計ってみると145/103mmHgと以前より高くなっている。出産に伴う交感神経の興奮が治まってないようだ。

    深呼吸をするとおなかまで息が入らない。H3H2井穴刺絡をすると楽になる。おなかはみぞおちに圧痛があるF1F6井穴刺絡で痛みは取れる。首肩の凝りに対して後頭部と首の付け根の刺絡をする。首の動診をすると左振り向きと左側屈で右の肩上部と右後頚部に痛みとツッパリ感が残っている。

    右H6H5井穴刺絡で半減する。交感神経抑制のためH6F4井穴刺絡をして血圧測定すると10mmHg下がっている。首をぐるっと回して違和感を確かめ百会とその右2センチの部位を刺絡して治療終了。

    自宅で首肩背中のストレッチ、血圧対策として足湯と軽い有酸素運動のやり方を指導する。幸い食欲はあるというので酢の物を勧めた。

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  • Posted by へんせき at 21:50Comments(0)不定愁訴・体調管理

    2019年06月09日

    逆流性食道炎と言われたけれど

    50歳代の女性会社員。体調が悪くなると来院される。一週間くらい前から左の喉に違和感と軽い痛みがあるので土日にやっている耳鼻科を紹介して欲しいと電話があった。

    昨日耳鼻科の帰りに来られた。耳鼻科では喉に特に異常はないが逆流性食道炎のせいかもしれないのでPPIを出された。

    喉の周りを押さえても痛みはない。唾を飲むと何か引っかかる感じがする。風邪の症状はない。おそらくストレス性の喉の異常感ではないかと説明したがいまいち納得しない様子。

    自分はストレスで胃が痛くはなるが喉がこのような感じになるのは初めてだ。最近仕事は楽になってストレスはあまりないと言う。

    治療は左F1F6井穴刺絡井穴刺絡。みぞおちの圧痛も軽くなり喉の違和感が70%よくなった。その後百会の刺絡で喉の症状はほとんど取れた。

    本人はストレスはないと言うがよく話を聞くと、最近重要な仕事から外されることが多くなり確かに楽にはなったが精神的な充実感が薄れ、喪失感みたいなものを感じているとのことだった。

    仕事に対する取り組み方や意識の持ち方を少し変えて現状に適応しないと何度も繰り返すことになるとお話しして終了した。

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  • Posted by へんせき at 16:22Comments(0)不定愁訴・体調管理

    2018年07月24日

    酷暑を乗り切る井穴刺絡

    今年の夏は災害レベルの猛暑と報道されている。連日の猛暑日、熱帯夜に熱中症で多くの人が搬送されている。暑さで体力が消耗すると夏風邪や胃腸障害などいろいろな病気にかかりやすくなる。

    暑さに対処するを鍼灸治療を考えてみる。暑さに対抗して生命活動を維持するため自律神経がフル活動する。例えば体温が上昇すると発汗して熱を下げようとする。交感神経が興奮する。暑くなると血管が拡張して血圧が低下する。そうなると心拍数が増え副腎は血圧上昇ホルモンを増やす。これも交感神経の働き。発汗が増えると体内の水分量を維持するため腎臓は排尿量を減らす。

    このように自律神経のなかでも交感神経の働きで暑さに対処しようとする。交感神経の異常興奮が続くと副交感神経とのバランスが崩れ体調不良へと進んでいく。夜交感神経から副交感神経への切り替えがうまくいかないと熟睡できず睡眠不足から体調を崩すもとになる。

    井穴刺絡では交感神経の抑制、先ずはH3とF3。心臓は呼吸の深さ、腎臓は尿量や腰部の圧痛を指標にするといい。おなかの症状があればF1F6、高位中枢の抑制が必要であればH6F4、百会も上手に使いたい。また副腎が疲れているので志室にお灸をすることも有効だ。私はこの時期中高年の患者さんにはH3H1F3をほとんど使っている。

    夏は味噌汁を濃くする、すいかに塩をふる、キュウリに味噌をつけるなど昔からやっているちょっとした工夫も参考にしたい。



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  • Posted by へんせき at 23:41Comments(0)不定愁訴・体調管理

    2018年06月14日

    むくみと自律神経

    一か月半ぶりに来院された70歳の女性。一ヶ月くらい前から足(膝から下)がむくむようになったとのこと。浮腫は水分が血管外に異常に漏れて皮下に溜まる状態で、通常は一過性のものだがまれに重病のサインのこともある。

    先ずは重病のサインとしてのむくみかどうかを鑑別する必要がある。短期間に体重が増えてないか。むくみと同時に息切れがないか。一番怖いのは心臓病だが腎臓病や肝臓病からのむくみもある。高齢者では栄養不足(特にたんぱく質)でも起こる。

    また薬の副作用も考えなければならない。特に多いのは降圧剤特にカルシウム拮抗薬、漢方薬で甘草が入っているもの等がある。この患者さんはむくみが出始めた1週間くらい前から漢方薬を飲み始めたとのことだったので薬局に連絡して甘草が入っていたらしばらく休薬することを勧めた。

    治療は心臓と腎臓の交感神経を抑えるH3F3井穴刺絡とH5F5井穴刺絡をする。日常的なむくみの対策としては軽い運動(スロージョギング)やふくらはぎの筋トレが有効だ。基本に血行不良があるのでその解消のために運動(ストレッチ、エアロビクス、筋トレ)の他、足踏み、青竹ふみ、膝の屈伸なども効果がある。

    他に乳がんや子宮がんなどの手術の後遺症として起こるリンパ浮腫があるがこれは専門の治療が必要だ。この患者さんは漢方薬を止め自宅で井穴のお灸をしながら赤小豆の煎じ汁を飲んだところ3日目からむくみが退いてきた。


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  • Posted by へんせき at 13:32Comments(0)不定愁訴・体調管理

    2017年10月13日

    若いのにLOH症候群のような症状

    30歳の男性、中肉中背で外見上は健康そうにみえる。昨年の冬から下痢が始まり今年の夏から体の冷えを感じるようになった。同時期から将来に対する不安感が生じ、やる気が起きなくなった。また子供を作ろうと思っているが性欲減退を感じている。

    今やっている治療は漢方薬でテストステロンを検査したら基準値より低い値だった。会社の検診では異常なし。食欲も少し落ちて年初に比べ体重が3kg程落ちている。

    治療は胃腸と腎機能の強化でF1F6とF3井穴刺絡、おなかの緊張が緩む。下痢や軽いうつ症状改善のためにH5F5井穴刺絡.。体を温め血流をよくするように三陰交、天枢、関元、志室、次膠、大腸兪、身中に施灸した。

    自宅で足湯とせんねん灸、筋トレをするように指示。

    10日後に二回目の治療。前回の治療の後、冷え症がほとんどなくなり精神的な不安感も半減した。下痢はまだあるが回数が減って普通に生活できるとのこと。5~6回の治療は必要だと思っていたが1回で生活に困らないくらいに回復した。自宅でお灸、足湯、筋トレを続けるようにして様子をみることにした。


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  • Posted by へんせき at 21:50Comments(0)不定愁訴・体調管理

    2017年06月01日

    不調の原因は降圧薬の効きすぎか?

    たんぽぽ針灸院のすぐ近所にお勤めの女性が同居している母親を診てほしいと昼休みに来られた。いろいろ不調はあるが体全体がどうなのか今受けている医療が合っているのかなどを相談したいとのこと。

    二日後半休をとり母親を連れてこられた。問診表を書いてもらうと辛いことは①右の腰が痛い②便秘③頭痛もち④夜間頻尿⑤貧血?立ち上がるとフワーとする。

    既往歴や通院歴は2003年心房細動不整脈、現在2か月ごとに通院。2005年甲状腺がん手術、半年に1回通院。2007年低ナトリウム血症で入院、現在も2か月に1回血液検査で通院。2013年右肩右手首を骨折。

    現在大学病院の腎臓内科と循環器科に通院して検査や投薬を受けている。処方されている薬はビタミンD3製剤、大腸刺激性下剤、抗不整脈薬、降圧薬、抗凝固薬。血圧手帳を見ると朝が110~125/70~85mmHg、夜90~110/50~70mmHg。77歳の女性としては低すぎる本当に降圧薬がいるのだろうか?

    今日の体調を聞くと割といいと言う。血圧を測ると127/84mmHg。腰は掃除機をかけたり台所仕事で痛くなり腰を伸ばすと楽になる。以前車にぶつけられ転倒して腰を打ったことがある。便通は毎日薬を飲んでいるが2~3日に1回。食欲はあり3回している。夜は11時に寝て2時4時6時とトイレに起きる。

    お腹を診るとお臍の少し下と恥骨の脇に圧痛がある。便秘と頻尿の反応か、靴下の痕もあるのでF3と左F1F6井穴刺絡。心臓の問題があるのでH3→H1井穴刺絡で呼吸が深くなる。今腰はあまり痛くないそうだが歩くと少し前かがみになる。                         
                                                                                           血圧が低すぎるのと思われるのでH5F5井穴刺絡をして血圧測定すると158/92mmHg。気分がいいという。

    娘さんに次回通院時は同行して血圧手帳を見せ薬の必要性を聞いてみるように、また便秘の薬は習慣になりにくい新しい薬も出ているのでその適応なども聞いてみるようにお話しして治療終了。


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  • Posted by へんせき at 23:43Comments(0)不定愁訴・体調管理

    2017年05月12日

    耳鳴り、食欲不振、下痢、気分も落ち込んでいる

    40歳代の主婦。連休前から右耳に軽い耳鳴りを感じていたが、3日前からひどくなった。聞こえは問題ない。周りが静かな時はひどく感じるが時々気にならないくらい軽くなっていることもある。

    3月下旬から胃の調子が悪く時々腹痛や下痢をしている。4月中旬胃の内視鏡検査をしたが病的な異常はなかった。食欲が落ち朝、昼は食べないことも多く体重がこの1か月半で4kg減った。また1日2回くらい下痢をしていて整腸剤を飲むといくらか落ち着く。

    お腹を診るとみぞおち部と左下腹部に圧痛がある。左F1F6井穴刺絡のあと気海に8分灸を10壮。今も耳鳴りがしているというのでH5F5の井穴刺絡を5分のインターバルをおいて2回やる。これで少し軽くなったので耳尖の刺絡をするとさらに軽くなる。意識しないと感じないくらいになる。

    食事を作るのが苦痛で外にもあまり出たくないという。体調不良から精神的にも鬱っぽくなっているようだ。志室に施灸をして頭部刺絡を3か所する。体調が悪くなった原因は何か考えてみると今年から始めた就活ではないかとのこと。何度か面接を受けたり試用期間働いたりして少しずつストレスが溜まってしまったのかもしれない。


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  • Posted by へんせき at 22:47Comments(0)不定愁訴・体調管理

    2016年08月31日

    肩こり、座骨神経痛、むくみ、生理痛

    鍼灸学校に通っている30歳代の女性。夏休みに鍼灸院を尋ね体験治療を受けるという課題のために来院された。症状としては肩こり、腰痛、足のむくみ、生理痛がある。

    刺絡治療でどう変化するか体験していただくことにした。先天性心疾患(ファローの四徴候)で幼児期心臓の手術を受けている。呼吸は苦しくないと言うがH3で息が深く入りH1でさらに呼吸がらくになった。胸の手術跡の圧痛点3ヶ所にパイオネックスを貼るとこれも効果あり。

    肩こりは最初動診で突っ張り感や可動域を確かめていたが上記井穴刺絡で改善していた。しかし百会の刺絡をすると首がさらにスムーズに回るようになる。

    前屈して右腰に痛みを感じるのでF4井穴刺絡。これでよくなる。浮腫みにはF3井穴刺絡と三陰交の圧痛点にハペパッチを貼り、H5F5井穴刺絡。これは生理痛にも効くのでその時は自分でするように。

    本人は刺絡治療は初めてだったようだが、一穴の刺激で体が変化すると言うことが分かったようだ。上達のコツは身近な人を捕まえてどんどん治療すること。その際治療の前後の変化をきちんと確かめるくせをつけること。卒業までの1年半当会の井穴・頭部刺絡を勉強すれば治療ができる鍼灸師になれることをお話しする。稲舛先生編集の家庭治療の冊子をプレゼントして終了。


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  • Posted by へんせき at 23:58Comments(0)不定愁訴・体調管理

    2016年03月08日

    虫歯でないのに歯が染み痛む

    一ヶ月ほど前に50歳の女性公務員の方が歯の痛みが取れないと言って来院された。今までの経緯は1年半前に虫歯の治療を受けたその直後から歯が染みていつまで経ってもよくならなかった。歯医者は虫歯の治療は問題なく画像でも異常はない。神経に近いところまで削っているのでしばらく経過を見ようとのことだった。

    しばらくして別の歯医者に診てもらったが、やはり虫歯治療に問題はないとのことだった。当院に来る1ヶ月前にもう一度は医者を変えて診てもらったところ知覚過敏と診断されその治療を受けた。歯の染みは80%よくなったが今度は痛みがひどくなった。

    この方は過去に原因不明の腹痛や腰痛でしばらく休職して、いろいろな治療を受け結局抗うつ剤でよくなったことがある。今回も何かそのような精神的なことも関係しているかも知れないと思い治療にあたった。

    痛い歯は左上の第一大臼歯、じっとしていても痛いが食べるときはさらに痛みが増す。歯を直接下から上に押してみると痛いと言う。歯茎を押しても痛くない。上歯なのでH6井穴刺絡、口腔内の症状なので左F1F6の井穴刺絡。これで歯を押してみるといくらか軽くなっている。交感神経を抑えるためにF4と百会の刺絡をして、左頬の圧痛点1か所にパイオネックスを貼って治療終了する。

    3週間後に来院されて治療の二日後に痛みはほぼ無くなり生活に支障なくなった。せんねん灸を続けているとのこと。今日は首凝り、腰痛、生理不順(更年期)の治療を希望された。

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  • Posted by へんせき at 23:13Comments(0)不定愁訴・体調管理

    2016年01月30日

    ドライマウス 唾液が出にくく口が乾く

    目の治療をしている60歳代の主婦。昨年末くらいから唾液が少なく口の乾きを感じるようになった。のどが渇き水分を取りたいと言うわけではない。

    二週間前の来院時、目の治療を終えた後に上記のことをお話になった。そこでH6井穴刺絡をやると瞬時に口の中が潤ってきた。しばらくするとぶり返すかと思っていたがずっと調子がよかった。しかし今朝から少し乾いているとのこと。

    今日は目の治療の前に口の乾燥から治療することにした。左F1F6井穴刺絡→変化なし。H6井穴刺絡→改善する。もう一度H6井穴刺絡→さらによくなる。百会の刺絡→それ以上の改善なし。口内の違和感なくなる。

    唾液腺に対する経絡的な作用と交感神経抑制の相乗効果と考えられる。


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  • Posted by へんせき at 00:20Comments(0)不定愁訴・体調管理

    2015年12月22日

    自律神経失調症?(多量の寝汗・手足のだるさ・下痢・眼精疲労)

    自律神経失調症のようなので鍼治療を受けてみたいと電話で相談を受けた。二日後来院されて詳しくお話を聞いた。20歳代の男性会社員。2~3年前から睡眠中に多量の汗を手足にかくようになった。日中は出ない。夏よりも冬の方がひどい。さらに急に体が熱くなったり冷たくなったりする。

    ここ数カ月は目が疲れ、手足がだるく、朝起きた時から疲れている。また下痢をよくするようになった。体調が悪くなった時期に何かきっかけはないかと聞くと沖縄から東京に転勤した時期に重なると言う。食生活を聞いて驚いた。朝食抜き、昼はカップラーメン(理由は噛まずに飲み込める)、夜は会社の帰りに牛丼かカレー帰宅してビールをツマミなしで3~4本。野菜や果物はほとんど食べない。これは新型栄養失調(カロリーは足りているがタンパク質、ビタミン、ミネラル不足)ではないかと思った。

    沖縄ではサーフィンなど運動もしていたが東京ではやってない。食生活と運動を見直すことを前提に治療をする。お腹を診るとみぞおち部とお臍の左右斜め上部に圧痛がある。左F1F6井穴刺絡でみぞおちの圧痛が取れる。F3井穴刺絡でお臍の左斜め上の圧痛が取れた。眼精疲労と副交感神経亢進の症状があるのでH5F5井穴刺絡をすると右の圧痛が半分ほどに減る。

    下痢は遅い時間の冷たいビールのせいもあるので腹部2ヶ所に施灸して治療終了。今まで大病したことがなく、体調が悪いが寝込むほどではない若い独身男性、今の生活を続けていると将来どうなるか話してもいまいち実感が無いようだ。酒やたばこと命を引き換えた人を何人も見ているが、今日の治療をきっかけにそうならないことを願う。

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  • Posted by へんせき at 23:00Comments(0)不定愁訴・体調管理

    2015年11月19日

    臀部から足裏まで痛み肩が凝り疲れやすい

    40歳主婦、小学生の子供二人の母親。8月上旬から最初足裏が痛み、それがだんだん酷くなり脚全体に広がり尾骨付近まで痛むようになった。長い時間立っている、歩く、座っていると悪化する。発症して3ヶ月経つが痛みが落ち着いたり、酷くなったりを繰り返している。

    痛む場所は一定ではなく(足裏、かかと、指、すねの外側、太もも、お尻、尾てい骨)と時々によって違う。10日前に整形外科を受診してレントゲン検査で異常なし、電気治療を2回受けたがよくならない。他に冷え性、肩こり、下肢静脈瘤、鼻炎、頭痛があり疲れやすいとのこと。

    下半身に生じている痛みは使いすぎや外傷によるものではない。他の症状から副交感神経亢進と察しをつけお腹を診るとみぞおち部に圧痛がある。腰部は硬結はあるが圧痛はない。叩いても中にひびくこともない。左F1F6井穴刺絡で腹部の圧痛は楽になる。

    首は左右側屈でツッパリ感。首を回して凝り感がある。肩上部と肩甲間部に吸盤治療をしてからH5井穴刺絡をすると首肩が軽くなる。F5井穴刺絡と百会の刺絡でさらに楽になる。冷え性解消のため三陰交、関元、志室に八分灸7壮して治療終了する。

    初めての鍼灸治療であったが効果を実感したとのことで、自宅でできるセルフケアを教えてほしいと言われた。ピソマで井穴刺激、足湯と三陰交、関元、志室のせんねん灸をお勧めした。また運動をほとんどしてないとのことなので散歩と肩こり体操をしていただくことにした。


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  • Posted by へんせき at 19:53Comments(0)不定愁訴・体調管理

    2015年06月20日

    回転性めまいの後から続く全身疲労感と腰痛

    70歳の男性会社員。三ヶ月前に急な回転性めまいに襲われ動けなくなり救急車で総合病院に搬送された。4日間入院して脳、心臓、耳などの精密検査をしたが原因を特定できず「良性発作性頭位めまい症」と診断を受け退院した。

    それ以来めまいは起こりそうな気配はあるがおさまっている。しかし退院と同時に体がだるく疲労感が強く一週間会社を休んだがどうしても疲れが取れず、内科、循環器科、耳鼻科の開業医を訪れた。特に異常なしとのことで処方された漢方薬を飲んでいたが、2週間前から腰も痛くなり以前私の治療を受けていた奥さんに伴われ来院された。

    腰はじっとしていても鈍痛があるが、前後屈や靴下を履く動作が辛い。腰を叩いても中に響くことはない。全身疲労感に対して自律神経調節のためH5F5井穴刺絡。腰痛に対してF4井穴刺絡。目頭に涙が溜まると言うので右F2F6。体力が低下していると思われるので太衝、足三里、中脘、天枢、曲池、志室、次髎にお灸を各3壮。

    治療終了時に体が軽くなり腰も楽になったと効果を実感なさる。その後翌日は腰の状態50%改善。二日後左の大腸兪付近の奥に少し痛みが残る程度。三日後痛みはなくなり左膝の外側が少しつる感じがある。四日後2回目の治療では腰の痛みはなく、全身のだるさも80%よくなっている。

    治療はH5F5井穴刺絡。左ふくらはぎの軽いしびれ感に対しF3F4井穴刺絡。目頭に涙が溜まるのは涙の排出管が詰まっているそうで試しに攅竹に刺絡をしてみた。左下腿に少し症状が残っているので足三里、陽陵泉、承山にパイオネックスを貼って治療終了。

    三ヶ月も続いている原因不明の体調不良が1回の治療で効果を実感されよくなる希望が持てとても感謝された。

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  • Posted by へんせき at 08:03Comments(0)不定愁訴・体調管理

    2015年03月10日

    風邪の後から体調が回復しない

    風邪を引いた後から体調が戻らず、体がだるい、力が入らない、意欲が出ないとの訴えで来院された50歳代の女性。2月の下旬に4日間38℃の熱が続き嘔吐、下痢、腹痛がひどく市販の風邪薬を飲んだ。発病2日目から高音の耳鳴りが始まった。現在熱は下がり食欲もあるが上記症状が続いているとのこと。

    詳しく話を聴くと発症の前日日帰り温泉でボイルされたえびの味が変だったが全部食べたそうだ。呼吸器症状がなかったので風邪ではなく細菌性の胃腸炎ではなかったか。現在の症状は合わない薬を飲んだことによる体の反応なのか?いずれにしても副交感神経の異常興奮の症状を呈している。

    他に一昨年の6月に単身赴任で引越しをしてから疲労感、涙目、ひょうそなどで体調が悪く、目は天気が悪いと酷くなる。初回の治療はH3H1井穴刺絡で呼吸が深くなり、左H1で腹部の圧痛が取れた。最後にH5F5井穴刺絡で体のだるさが半分くらい楽になる。その後3日おきに2回治療した。

    基本治療はH5F5井穴刺絡で他に腹診や目の症状を指標に井穴刺絡、頭部刺絡、ハペパッチ。最初何かしようとする気がまったく起きなかったが昨日は美容室に行けて家事も少しずつできるようになった。耳鳴りは止まっている時間が増えてきた。全体として50%回復したと言う。自宅治療は刺絡は出来そうにないと言うので今日せんねん灸とピソマを渡した。

    引っ越した先が新築の部屋だったのでハウスシック症候群の可能性もあるとお話ししていたが、すぐに住まい探しを始め今週末にも引っ越すとのこと。本人曰く「私は元気なら活動的でパワーもあるのですよ」とのこと。よくなってきているのでもう少し治療を続けてくださいと言って治療終了。

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  • Posted by へんせき at 22:59Comments(0)不定愁訴・体調管理

    2015年02月06日

    冷え性・悪阻・不眠症・井穴刺絡とお灸

    29歳主婦、30歳までに第二子の出産を希望しているが冷え性のせいか子宝に恵まれない。相談を受けたのが昨年の9月。夏でもカイロを腰と背中に貼っていた。

    先ず冷え性を治すためにお灸を3ヶ月続けることを提案した。患者さんはまじめに続けられた。だんだん体が温かくなり12月になってもカイロなしでいられるようになった。そして1月初旬妊娠が分かった。

    1週間前悪阻がひどく食べられないと治療に来られた。第一子の時もつわりがひどく35週くらいまで続き他のリスクもあり大学病院での出産になった。今日もお粥を食べてみたが全部吐いて気持ちが悪いとのこと。治療はH5F5井穴刺絡とお灸を足三里、裏内庭、中脘、内関に各3壮行う。気分の悪さが半分くらいになる。

    本日二回目の治療。前回の治療の翌日から気持ちの悪さはいくらか残るものの食事をしても吐かなくなってよかったが、夜寝つきが悪くなり眠れなくなったとのこと。夢を見ているので全然寝てないというわけではないが熟睡感がない。入眠剤と安定剤をずっと使っていたがそれが効かないようだ。

    自律神経の相反作用かも知れないので今日は悪阻はお灸で不眠は交感神経抑制のH6F4井穴刺絡と百会の刺絡。妊娠初期なのでF5を片方のみ刺絡して治療終了。

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  • Posted by へんせき at 20:29Comments(0)不定愁訴・体調管理