たまりば

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2015年11月06日

背中の激痛で往診・原因は脊髄硬膜外血腫

先日背中の激痛で行くのが厳しいので往診を依頼された。相手は60歳の女性で毎日仕事に出て一昨日まで元気だった。一昨日出勤する時何となく後頚部に違和感を感じていた。職場で後頚部から背中上部がだんだん痛くなり我慢できなくなって救急車で大学病院に搬送された。

造影CTと血液検査で異常が認められず、鎮痛剤(座薬)で少し痛みが治まったので帰宅。しかし翌日になっても痛みが引かないので同病院の外来を受診する。痛みが軽くなったらMRI検査をするので座薬を4時間毎に入れるように指示され帰宅した。指示されたように座薬を使ったが痛みが軽減せず翌日当院に往診依頼された。

部屋に入ると患者さんは布団の上に正座で上半身を前かがみにしておでこを布団に当てた状態にしてこれが一番楽な姿勢だと仰る。痛みは後頚部の付け根から背中の上部(肩甲骨中央の高さ)の範囲に静かにしているとピリピリした痛み、首や上半身を動かすとズーンとした痛みがある。痛みの程度は昨日と同じくらい、医者からヘルペスの発疹が出るかも知れないと言われたそうだ。

治療は先ずハペロールでしばらく撫でているとピリピリ感は減ってきた。しかし動いての痛みは変わらない。よく見ていると頭の重さが頸椎や胸椎にかかると痛みがひどくなるようだ。F4H4H5H6と井穴刺絡をしてもあまり変化がない。百会の刺絡も変わらない。痛みが片側ではなく発疹が出る前のヘルペスでもなさそう。

どうも頸椎、上部胸椎に何か問題がありそうに思えたが現状麻痺や直腸膀胱障害も出ていない。患者さんには普通の整形的な痛みでないようなので痛みがひどくなったり、麻痺やおしっこが出ないなどの症状が出たらすぐに大きな病院を受診するように言って帰る。

翌日ご家族から連絡があった。昨夜足に麻痺が出て救急車で搬送。MRI検査で脊髄硬膜外血腫と診断されこれから緊急手術を受けることになったとのこと。

鍼灸院では稀な疾患だが、時には緊急に外科的処置が必要な疾患が隠れていることもあり病気の知識と想像力を働かせて患者さんに向き合うことが求められる。


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