たまりば

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2015年09月25日

大人のにきび治療

にきびは正しくは尋常性痤瘡と呼ばれる。青春のシンボルと言われるように中学生くらいからでき始め高校生をピークにその後は通常自然に治まっていくことが多い。しかしその後成人してからも見られることがあり大人にきびと呼ばれる。

30歳代前半の主婦が昨年皮膚科で3ヶ月にきび治療をしたがよくならず鍼灸治療を試してみたいと来院された。今までの経過は10代後半からフェイスライン中心にニキビが広がり、20代半ばくらいに顎に集中して出来始めた。それから現在までにきびに悩まされている。ただ5年前に妊娠した時は不思議なことに妊娠から出産4ヶ月ころまではきれいだった。

現在は唇の下、顎の部分に赤い大きなニキビが出来ている。ホルモンの影響もあるのか排卵日から生理までの期間はとくにひどくなるようだ。いま使っている薬はなく、冷え性の体質だと言う。

治療は局所的には炎症を抑え、全体的には冷え性を治しお腹(腸)を整えることにする。まずF6井穴刺絡をするが血が出ないので指の付け根を縛って絞る。お腹を診てF3井穴刺絡。交感神経抑制にH6井穴刺絡。冷え性対策に三陰交、仙骨部、志室にせんねん灸をする。顔の炎症を取るために合谷に灸点紙をしいて施灸7壮。

肩こりは感じないと言うが百会の刺絡をして首を回してみると楽になったと言う。自宅で足湯、三陰交のお灸を続けるように指示して終了。一週間後二回目の治療。顔を見て赤いニキビが引いている。本人曰く、「最近こんなにきれいになったことはない。このままよくなれはいいのだが」

足を触ると前回よりずっと温かくF6も出血しやすくなっていた。これから調子が悪くなる時期になるので自宅治療を続け一週間様子を見ることにした。参考までににきび治療薬として今年二種類の外用薬が登場している。

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    Posted by へんせき at 21:57│Comments(0)皮膚疾患
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