2011年01月13日
転職を機に発症した腰痛
昨年12月から新しい仕事に変わり、約1ヶ月経った今月4日に腰痛を発症した35歳男性。1週間過ぎたが痛みが引かないので、看護師である奥さんの勧めで鍼灸を受けてみようと来院された。
仕事は30㎏の米袋を持ち上げたり下ろしたりする肉体労働で筋肉疲労が原因と思われる。この仕事の前は運送業に就いていて力仕事には慣れていると思っていたが、転職までの2ヶ月間体を使ってなかった。米袋を持ち上げ肩に担ぐ時常に右肩に担いでいたそうだ。
痛い部位は腰椎下部の中央付近で、片足で立って靴下を履く動作や腰の前屈の動作で痛い。また子供を抱きかかえる時も痛いそうだ。経絡的には太陽膀胱経を伸展させたときに痛みが出ている。椎間関節の障害、すべり症、腰椎椎間板ヘルニアなども考えられるが、筋筋膜性の痛み(MPS)の可能性が一番高い。
MPSは鍼灸治療の適応で上手く行けば1回の治療でほとんど痛みが取れる。この方は膀胱経→胆経→督脈と各1穴の治療で前屈の痛みが取れ、靴下も痛みなく履けるようになった。ただ仕事で30㎏の物を担いだ時どうか心配だ。
鍼をして痛みが取れても障害部位がその場で治ったわけではない。痛みと損傷は分けて考えなければならない。もし仕事をして痛みが再発するようなら負担を減らさないと痛みが慢性痛へ移行して厄介なことになるのでそれを説明して初回の治療を終えた。
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仕事は30㎏の米袋を持ち上げたり下ろしたりする肉体労働で筋肉疲労が原因と思われる。この仕事の前は運送業に就いていて力仕事には慣れていると思っていたが、転職までの2ヶ月間体を使ってなかった。米袋を持ち上げ肩に担ぐ時常に右肩に担いでいたそうだ。
痛い部位は腰椎下部の中央付近で、片足で立って靴下を履く動作や腰の前屈の動作で痛い。また子供を抱きかかえる時も痛いそうだ。経絡的には太陽膀胱経を伸展させたときに痛みが出ている。椎間関節の障害、すべり症、腰椎椎間板ヘルニアなども考えられるが、筋筋膜性の痛み(MPS)の可能性が一番高い。
MPSは鍼灸治療の適応で上手く行けば1回の治療でほとんど痛みが取れる。この方は膀胱経→胆経→督脈と各1穴の治療で前屈の痛みが取れ、靴下も痛みなく履けるようになった。ただ仕事で30㎏の物を担いだ時どうか心配だ。
鍼をして痛みが取れても障害部位がその場で治ったわけではない。痛みと損傷は分けて考えなければならない。もし仕事をして痛みが再発するようなら負担を減らさないと痛みが慢性痛へ移行して厄介なことになるのでそれを説明して初回の治療を終えた。
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Posted by へんせき at 00:50│Comments(0)
│運動器疾患