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2011年01月08日

テレホンオペレーターの難聴耳鳴り

テレホンオペレーターの難聴耳鳴り昨年診た耳鳴りや難聴の患者さんの職業で圧倒的に多かったのはテレホンオペレーターだった。なかでも突発性難聴と診断され一定の治療を受けた後当院に来院された五名の方は全員テレホンオペレーターに従事されていた。

突発性難聴の原因については「血液循環障害説」と「ウィルス説」が有力といわれているが、はっきり結論は出ていない。音は内耳の蝸牛の中にある有毛細胞で電気信号に変えられ聴神経から脳に伝えられるが、突発性難聴ではこの有毛細胞が突然働かなくなる。

テレホンオペレーターの仕事を考えてみると聞き間違えがないよう意識を集中して相手の声を聞いている。耳の負担は本人が認識している以上にかかっていると思われる。耳への負担が重なると共にストレスや睡眠不足などが合わさった時に発症するのではないか。

今日来院された20歳代の女性もテレホンオペレーターで半年ほど前に発症し、最初一週間の入院でステロイド剤を中心にした点滴治療を受けられた。難聴の程度は発症時80デシベルで現在40デシベル、この状態で止まっていて高い音の耳鳴りがしている。病院の治療はこの3ヶ月中止している。

この方は発症2日目から入院しての点滴治療と一番いい治療をされている。もし突発性難聴が疑われたら3日以内に受診して適切な治療を受けることが大切で、治療には高容量のステロイド剤を投与するので出来れば入院設備があるか、通院でも点滴で対応してくれるところがいい。

鍼灸治療を併用するときも早い方がいい。耳鳴りは改善しやすいが時間が経つと聴力の回復は難しくなる。仕事柄耳を酷使するような方は日頃から首肩の凝りをとり血液循環を改善することに鍼灸を利用されるといい。今日の患者さんの耳鳴りは半分ほどに低くなった。使った経絡は腎経、胆経、三焦系と頭のツボ。1~2ヶ月治療を続け聴力検査を受けてもらう予定だ。

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    Posted by へんせき at 22:53│Comments(0)感覚器疾患
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