たまりば

健康・ダイエット 健康・ダイエット調布市 調布市

2010年03月30日

脊柱管狭窄症の鍼灸治療

脊柱管狭窄症と脊椎すべり症で3年治療継続中の60歳代の女性が来院された。治療のきっかけは3年前掛かりつけの整形外科で脊柱管狭窄症の手術を勧められたことにある。当時左側の臀部から下肢の痛みとしびれがひどかったが、出来れば手術を避けたいとの思いで受診された。

お話を伺い痛みと腰椎の変形は関係ない場合が多いので手術を3ヶ月先に延ばしてもらいその間はり灸治療をして痛みと痺れに変化がなかったら手術を受けてはどうかと提案した。そこで医者の同意も得て鍼灸を始めた。

3ヶ月後症状は残るものの生活に支障がない程度に落ち着いた。この段階で医者の見解もすぐに手術の必要はないと変わった。それからはり治療を2週に1回、整形外科の診察を2ヶ月に1回受け今日に至っている。前回の整形の診察で医者から骨の変形と自覚症状は一致しない。現状手術は必要ないがもし麻痺が出たら手術を考えると言われたそうだ。私も麻痺がでたらそうすべきだと思う。

この例で考えなければならないのは不可逆的な治療は慎重に決めなければいけないということだ。命に係る緊急手術は別にして時間の余裕があり他に手があるなら先ずそれを試してからでも遅くはない。なぜなら手術をして100%元に戻る保障はないからだ。そのためには自分の病態を良く知り正確な情報を集めなければいけない。自分のことだから全てを医者まかせにするのではなく自分が主体的に取り組むことが求められる。

  • 同じカテゴリー(運動器疾患)の記事画像
    腰痛と便秘・肩の運動制限に井穴刺絡とパイオネックス
    座骨神経痛に対する井穴刺絡と知熱感度測定、シーソー現象
    腰痛と首こり(むち打ち後遺症)に百会の刺絡
    五十肩(急性期)の痛みと井穴刺絡
    鎮痛剤が手放せない緊張型頭痛・首肩の凝り
    ぎっくり腰(急性腰痛)で動けなくなったスポーツマン
    同じカテゴリー(運動器疾患)の記事
     アキレス腱痛の刺絡治療 (2023-06-06 23:10)
     ぎっくり腰・激痛でまったく動けない (2023-04-19 22:50)
     首の痛み・腰痛・高血圧 (2023-04-11 23:34)
     体重がかかると痛いアキレス腱痛に巨刺 (2022-07-23 21:14)
     足首の痛み・シーソー法 (2022-05-15 10:15)
     脊柱側彎症による腰痛 (2022-05-12 19:49)

    Posted by へんせき at 21:18│Comments(0)運動器疾患
    上の画像に書かれている文字を入力して下さい
     
    <ご注意>
    書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。
    削除
    脊柱管狭窄症の鍼灸治療
      コメント(0)