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2015年06月30日

線維筋痛症と子宮頸がんワクチン副反応

治療に来ている患者さんから会社の同僚の娘さん(高校生)が全身が痛くて通学も大変になっている。幾つかの病院をまわって線維筋痛症と診断されているが鍼灸治療は適応かと尋ねられた。

治るかどうかは分からないが痛みを軽くすることは出来ると思う。「しかし、その年齢で原因不明の痛みがあるなら年齢的にも子宮頸がんワクチンを接種したかどうかも気になる」と答えた。

その二日後父親から電話があり娘の症状がひどくなったのは2ヶ月前からだが、4年前にワクチン接種後からいろいろな体調不良で医者に通うことが多くなった。そして予防接種後の娘さんの体調、受診先、診断、処置等を記録した用紙をもって来院された。

娘さんは自力で歩くのもおぼつかなく母親に支えられて入ってきた。4月末に背中の痛みから始まり腰、肩、膝、足のすね、腕と次々と痛みが広がり今は歩くことも大変だと言う。学校に行っても保健室で休んでいることが多い。クリニックを4ヶ所、治療院を3ヶ所受診してきた。3つ目のクリニックで線維筋痛症と診断され大学病院の専門医を紹介されているとのこと。

線維筋痛症の確定診断も難しいが今までの経過をみると子宮頸がんワクチン副反応の可能性が高いのでそれに詳しい医者にも診てもらうことを勧めた。この疾患を私が初めて診たのは4年前、当時中学3年生でこの方はワクチン接種後早い時期にあちこち痛みが広がり最初から副反応を疑い医療機関を探しておられた。

2年前に定期接種が中止され現在も調査中であるが、いまだに認知度は低いようだ。それから10日後T大学病院神経内科のH先生の診察を受けてほぼ子宮頸がんワクチン副反応に間違いなく、来週から検査入院して詳しく調べると連絡があった。H先生の話ではワクチン接種後3年以上経って症状がひどくでることもあり原因不明の痛みやしびれ、麻痺などで苦しんでいる人がいるとのこと。

親御さんからはこのような病気があることを教えてもらい本当に助かったとお礼を言われた。検査が終わったらまた連れて行くとのこと。当院での最初の治療では交感神経抑制の井穴刺絡とハペパッチで対処した。治療後はまっすぐ立てるようになり介助なしで歩けるようになった。痛みの程度は10→5で表情も明るくなった。しかしその状態が長くは続かず二時間後はもとに戻ったそうだ。

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  • Posted by へんせき at 21:30Comments(0)小児・婦人科