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2014年02月12日

いつまでも続く下まぶたの痙攣(眼瞼ミオキミア)の刺絡治療


目の使い過ぎや睡眠不足でまぶたがピクピクすることは誰でも経験することで、通常2~3日のうちに自然に治る。しかし一か月以上も痙攣が続くと脳神経に異常があるのではないかと心配になったりする。先月2名の患者さんを治療する機会があり幸いお二人ともピクピクが止まったので治療経過を報告する。

50歳会社員 女性。3週間前から右目の下瞼にさざ波のような細かい痙攣が始まった。時々ピクピクを感じるが痙攣していても自覚がない時も多い。鏡をみるとほとんど止まることがなく細かく動いていて気になるとのこと。1週間前かかりつけの内科医に相談したら「疲れかストレスでしょう。抗けいれん薬と漢方薬を2週間飲んで治まらなければ眼科を紹介します」と言われた。

1週間薬を飲んでも変化がなく、このままでは眼科でボツリヌス注射になるかもしれないので鍼灸治療を試してみたいと思い来院された。痙攣部位は胃経と膀胱経。目に関係しているので右のF2F6F4の井穴刺絡をするが変化なし。目に関する頭部刺絡2ヶ所、承泣、球後にパイオネックスを貼るがあまり変化なし。お腹を触診すると胃と腎の部位に圧痛がある。これは左F1F3で軽くなる。初回はここで終了。

三日後2回目の治療。ずっと変化ないとのこと。細かい痙攣は続いているがピクピクを自覚するのは日に5~6回くらい。足が冷えているので足湯をしてから治療開始。今日は右F2F6をしてからH5F5の井穴刺絡をする。瞼を観察しながらの治療だが、時々痙攣が止まっている。さらに後頭部の刺絡をして目の周囲3ヶ所にせんねん灸をする。その夜電話があり治療後30分くらいして鏡を見たらピクピクが止まっていてその後ずっと止まっているとのこと。

10日後、ずっと止まっているが目の周りが少し変な感じがする。また何時痙攣が再発するかまだ心配だと言う。今日は首や肩の凝りが酷い。治療は前回に準ずる。今回の発症にはストレスが一番の原因と思われる。昨年元気だった父親が脳梗塞で入院、そのうち認知症が現れ介護施設に入る。だんだん自分を分からなくなる父を見るのが辛く大きなストレスになっているとのこと。

もう一人は58歳男性。昨年暮れから左下瞼のピクピクが始まり最初は時々だったがだんだん頻度が増えピクピク感もひどくなってきた。発症後1か月後の来院で、痙攣の様子は上記の方のようなさざ波様の痙攣ではなくもう少し大きな痙攣でピクピクしている。止まっている時間もあるが痙攣が始まるとしばらく続きピクピク感も上記の方より強い。

治療はF2F6H5F5井穴刺絡と頭部刺絡。目の周りを遠赤美人(遠赤外線の温罨法)、目の周囲のパイオネックスなど。治療開始2週間(治療回数4回)までは顕著な変化がなかったが5回目の治療をした翌日何となく痙攣が減ってきたような感じがした。その次の日明らかにピクピクの程度と回数が減って、翌日はピクピクを感じなくなった。また再発するかどうか経過観察中、自宅で井穴刺絡と遠赤美人を続けている。

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  • Posted by へんせき at 21:07Comments(0)脳・精神・神経