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2011年02月23日

半年治らなかった膝痛(変形性膝関節症)

60歳代の女性が右の膝痛で来院された。この半年整骨院で週に3~4回治療を続けたがよくならないとのこと。どのような治療をしたかと尋ねると、温めてその後電気をかけたそうだ。多分遠赤外線の温熱療法と低周波治療だと思う。

外観上、膝の大きな変形はない。打撲や捻挫をした覚えもないそうだ。平坦なところを歩くのは痛くないが、階段の昇降で痛く正座が出来ないそうだ。この方は半年間毎週3~4回も膝の治療を続けたが、効果がなかったということは、その治療自体が悪かったのか痛みは膝に出ているが原因は膝以外にあり膝を治療しても効果がなかったかのどちらかだろう。

本当に膝が悪いのかチェックしてみた。触診して腫れや熱感はなく、膝蓋骨もひどく固まってなく動く。膝に問題はないようだ。次にベットの上で四つん這いになりゆっくりお尻をおろし正座をしてもらうと踵から5cmくらいのところで右膝に痛みが出る。今度はベットの端から足首から先を出して同じように正座してもらうと、今度は痛くなく正座が出来た。

この二つの動作は何が違うかというと足首に負荷がかかるか否かということで、足首に負荷がかかると膝に痛みが出ることを示している。要するにこの膝痛は膝は悪くなく問題は足首にあることを示している。だから膝をいくら治療しても治らない。治療は足首や踵、アキレス腱部を細かく触診して圧痛点を探し、円皮針を貼り、1個貼っては正座時の痛みを確認しながら4ヶ所目で痛みなく正座が出来るようになった。

次にベットの端に手をついてしゃがみ込んでもらうと、痛みはないが少しツッパリ感がある。これは足首が背屈されることの影響だと考えられるので足の甲を調べると2指と3指の間に圧痛がありそこに円皮針を貼ると解消した。痛くなって1年治療を始めて半年の膝痛が一回の治療でよくなったので不思議そうな顔をされていた。どうして足首に問題が起こったのかそれはまだ未解決なのでそれを発見して本当の治療になる。

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  • Posted by へんせき at 09:24Comments(0)運動器疾患