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2010年10月25日

首の痛みを円皮針で解消

57歳の男性。1年くらい前から右の首の付け根が痛い。整形外科でのレントゲン検査で異常なく、湿布をしばらく貼っていたがよくならない。そこで整骨院で低周波とマッサージを1ヶ月受けたが症状に変化がない。

知人から鍼灸を勧められたが、いままでやったことがなくいまいち踏み切れずにいた。しかし痛みがひどくなってきたので思い切って受診することにしたそうだ。鍼のどんなところに抵抗があるのかお聞きすると「異物を体内に刺す事。鍼といえば縫い針のようなものをイメージして痛いのではないかという不安」などである。

それで今日はふつうの刺す鍼は使わず円皮針を貼るだけにしてどれくらい痛みがとれるかやってみることにした。首の状態はじっとしていれば痛くないが、右後を振り向く動作と右耳を肩にくっつけようと傾ける動作で痛みがでる。首はスムーズに回転できない。痛くなったきっかけは何かあるのかお聞きすると「パソコン操作が多く、画面を斜めに向いて操作していたことではないか?」とのこと。

右の大腸経合谷の圧痛点に円皮針を貼ると右後を振り返る動作での痛みがなくなり、患者さんは不思議そうな表情をされた。右に傾ける痛みは変わらない。そこで右の三焦経と右の胆経の圧痛点に円皮針を貼ってみたが、あまり変わらない。パソコン操作で眼精疲労があると思ったので、目の治療で首の痛みが改善するかやってみた。

眼精疲労に関係する後頭部の治療は円皮針ではできないので2ヶ所1~2ミリ鍼を刺したが、無痛であった。再度首を傾けて痛みを確認してもらうと痛くないとのこと。首を回転させてみると最初よりずっとスムーズに回る。治療時間が少し残っていたので腹診をすると右の季肋部を押さえて鈍痛がある。本人にも左右の季肋部を押さえて確認させる。

肝臓や胆のうの反応部位なので右足の肝経と胃経に1ヶ所ずつ円皮針を貼って右季肋部の圧痛を調べると鈍痛はない。本人曰く「健康診断で脂肪肝を指摘されている」とのこと。ここで治療終了して、首の痛みがこのまま消失するのか何日か後に痛くなるのか経過観察してもらうことにした。

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  • Posted by へんせき at 01:02Comments(0)運動器疾患