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Posted by たまりば運営事務局 at

2010年09月09日

めまいの鍼灸治療

「めまい」といっても様々な症状が含まれる。緊急性を要する中枢性のめまいもあるので鑑別診断は大切だ。鍼灸院で診ることが多いめまいは「良性発作性頭位めまい症」でいま三名の方の治療をしている。皆さん耳鼻科で薬の処方を受けているがそれだけですっきりせず来院されている。

この「良性発作性頭位めまい症」は一番多いめまいで、寝返りや振り向きなど頭を動かした時ぐるっとめまいがする。原因は内耳にある「耳石器」の中の「耳石」がはがれて、三半規管に入り込むことで起こるとされている。メニエール病と違い耳鳴りや聞こえにくさはない。

さて鍼灸ではどのような治療をするかというと、ベットに寝ることができないので座位で行う。耳に関係する経絡は胆経と三焦経がメインになるが肝経と腎経が効果的なこともある。肝経の別説大敦と胆経の風池のお灸だけで奏効した例もある。また頭のツボが効く場合もあるのでポイントをしっかり探さなければいけない。反応するツボと経絡がはっきりするとこの種のめまいは鍼灸で改善する。

中枢性めまいの(大脳、小脳、脳幹)の障害や外リンパ瘻、聴神経腫瘍などは専門医の治療が必要だ。まれに不整脈の発作でめまいだけを感じ心臓の症状が自覚されないこともある。1週間ほど前以前治療に来ていた女性と偶然道で出会いご主人が脳梗塞で入院された話をうかがった。

最初は体がふわふわしてなんだか変、内科に行きめまいの薬をもらったが治らず2日後耳鼻科で脳疾患の可能性を指摘されそのまま慈恵第三病院に移され脳梗塞と診断。幸い後遺症が残らずよくなったそうだが、初期症状をめまいとしてこのようなこともある。

  

  • Posted by へんせき at 10:32Comments(0)感覚器疾患