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Posted by たまりば運営事務局 at

2010年07月31日

熱いお灸希望

昨日熱いお灸をして欲しいと80歳代の女性がお見えになった。聞けば最近、膝と腰が痛く腕もスムーズに上がらない。30年ほど前体調が悪かった時お灸ですっかりよくなった。来週ひ孫の世話を頼まれているので熱くてもいいから早く治して欲しいとのこと。
                              
お灸には様々なやり方があるが、大別すると直接灸と間接灸。熱いのは直接皮膚を焼く直接灸。その中でも打膿灸は小指の頭ほどの艾をすえ灸の痕に膏薬を貼り排膿を促すとても熱いお灸で、現在一部のところで「家伝の灸」として残っているだけだ。

通常、直接灸といえば米粒の半分ほどに艾を捻る透熱灸をいう。もっと熱さを軽減するために木綿糸の太さに艾をひねる糸状灸があり、これは瞬間的に熱さを感じるだけで痕もほとんど気にならない。私がやっている直接灸は大きさは半米粒から糸状で温度調整のため捻る硬さを加減している。            

最近はせんねん灸やカマヤミニなどのソフトな間接灸が手軽で喜ばれているが、20年ほど前はたまに背中や腰に大きな灸痕がある患者さんが来院されていた。近頃なかなかお眼にかかれない。

お灸の作用は ①赤血球を増やし血流をよくする。②血小板の働きを良くし治癒を早める。③白血球を増やし免疫を高める。など血液を介して生体機能を高めることが認められている。抗生物質が無かった時代お灸で虫垂炎や結核などにも対応していた。

お灸も効かせるにはツボを選ぶことはもちろんだが何壮すえるかもポイントになる。顔面のおでき(合谷)・虫垂炎(気海)・痔疾(百会)等は多壮灸が効く。関節の腫れなどは1~2壮でいい。また季節や患者さんの皮膚の状態(乾燥肌・しっとり肌・皮膚の厚薄)をよく観察することが大切だ。

この患者さんはとても祖母孝行のお孫さんと同居されているので次回、施灸するツボと艾の捻り方を教えるので一緒に来院されるようにお話して最初の治療を終えた。





  

  • Posted by へんせき at 21:50Comments(0)