たまりば

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2014年05月12日

排尿恐怖で自宅以外で用がたせなくなった女子高生

中学2年くらいから学校で用が足せなくなった。(尿意がありトイレに入っても排尿できない) 親にも言えずにずっと我慢していたが高校1年の時母親に相談して病院に行った。検査をしても器質的な異常はなく精神的心理的な問題だろうと診断され、現在まで1年半ほど心療内科で安定剤と抗うつ薬の治療を続けている。学校に行けなくなったので通信講座で勉強をしている。

排尿困難以外に高校生になってから片頭痛が起こるようになり、軽度の視線恐怖や動悸がある。自宅では1日10回くらいトイレに行くが、夕方から夜に出なくなりトイレで1時間くらい座っていることがある。

排尿時は膀胱が収縮して尿道が緩み、畜尿時は逆の働きで畜尿排尿をコントロールしている。そこには自律神経が大きく関わっている。副交感神経が興奮して排尿が行われるので、器質的疾患がなく排尿がうまくできないのは ①副交感神経の働きが悪い ②交感神経が興奮している ③両神経の切り替えがうまくいかないかだろう。

初診 F3F4井穴刺絡 失眠多壮灸 腰仙部に8分灸。体が温まりリラックスしたと言う。その場で排尿状態を確かめられないので次回報告してもらうことにした。3日後2回目の治療。昨夜すっきり出なくて1時間トイレに入っていた。頭痛はない。治療はF3H5F5井穴刺絡、百会刺絡、8分灸2壮を(三陰交、仙骨部、督脈上部3穴、中極) 失眠多壮灸。足湯とピソマでの井穴刺激、せんねん灸を指導。

10日後3回目の治療。この間2回コンサートに行った。かなり緊張したが外出できた。外出中はトイレに行かなかった。自宅では割と出ている、トイレでH5をピソマで刺激するといいようだ。考え方が少しずつ前向きになってきたと言う。治療はH5F5井穴刺絡 百会の刺絡とお灸。就寝がAM1時、起床がAM10時くらいが多いと言うので自律神経は早起きによってセットされることを説明して足湯と自宅治療を続けるようにお話しする。

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  • Posted by へんせき at 22:12Comments(0)脳・精神・神経泌尿・生殖器

    2014年04月28日

    不眠症から過敏性腸症候群と不定愁訴に井穴刺絡とお灸

    50歳主婦、昨年12月ストレスにより不眠症になった。今年1月心療内科に行き薬を飲んでだんだん眠れるようになったが、2月に入り突発性の下痢が続くようになった。消化器内科で過敏性腸症候群と診断され薬が処方された。

    現在下痢の回数は減ったが安定していない。他に体の中が突っ張った感じ、目がチカチカする、歯が浮く、咽喉が詰まるなどの自覚症状がある。7年前からストレス性の蕁麻疹治療で抗ヒスタミン剤を飲んでいる。昨年更年期によるホットフラッシュがあったが、自分で円皮鍼による井穴刺激治療でよくなった。

    お腹を触診して左F1F6井穴刺絡、後頭部2ヶ所と百会の刺絡で目と首の感じがよくなる。H5F5井穴刺絡をした後、下痢と神経症対策で三陰交、梁丘、中脘、大腸兪、胃の六つ灸、肩甲間の督脈の圧痛点に8分灸各3壮。自宅で井穴のピソマ刺激と前記のツボにせんねん灸を指示。

    一週間後2回目の治療。医者から調子がよければSSRIは止めていいと言われているので、自宅治療を機に止めてみた。安定剤も1日3錠を1錠にしてみたが眠れる。コロネルは続けているが下痢は軟便で1日3回以内、調子がいい日は1回となった。井穴刺絡は前回と同じ。自宅で井穴刺絡をやってみたいとのことなのでファインタッチの使い方を教えながらの治療。

    二日後眠れなかったと電話があった相反作用のせいかもしれないが、先ずは失眠のお灸をして眠れなければH6の井穴刺絡をするように指示する。また二日後電話があり眠れるようになった。H6はパートで忙しくした後にやると首や肩が楽になると報告を受けた。

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  • Posted by へんせき at 22:10Comments(0)脳・精神・神経

    2014年02月12日

    いつまでも続く下まぶたの痙攣(眼瞼ミオキミア)の刺絡治療


    目の使い過ぎや睡眠不足でまぶたがピクピクすることは誰でも経験することで、通常2~3日のうちに自然に治る。しかし一か月以上も痙攣が続くと脳神経に異常があるのではないかと心配になったりする。先月2名の患者さんを治療する機会があり幸いお二人ともピクピクが止まったので治療経過を報告する。

    50歳会社員 女性。3週間前から右目の下瞼にさざ波のような細かい痙攣が始まった。時々ピクピクを感じるが痙攣していても自覚がない時も多い。鏡をみるとほとんど止まることがなく細かく動いていて気になるとのこと。1週間前かかりつけの内科医に相談したら「疲れかストレスでしょう。抗けいれん薬と漢方薬を2週間飲んで治まらなければ眼科を紹介します」と言われた。

    1週間薬を飲んでも変化がなく、このままでは眼科でボツリヌス注射になるかもしれないので鍼灸治療を試してみたいと思い来院された。痙攣部位は胃経と膀胱経。目に関係しているので右のF2F6F4の井穴刺絡をするが変化なし。目に関する頭部刺絡2ヶ所、承泣、球後にパイオネックスを貼るがあまり変化なし。お腹を触診すると胃と腎の部位に圧痛がある。これは左F1F3で軽くなる。初回はここで終了。

    三日後2回目の治療。ずっと変化ないとのこと。細かい痙攣は続いているがピクピクを自覚するのは日に5~6回くらい。足が冷えているので足湯をしてから治療開始。今日は右F2F6をしてからH5F5の井穴刺絡をする。瞼を観察しながらの治療だが、時々痙攣が止まっている。さらに後頭部の刺絡をして目の周囲3ヶ所にせんねん灸をする。その夜電話があり治療後30分くらいして鏡を見たらピクピクが止まっていてその後ずっと止まっているとのこと。

    10日後、ずっと止まっているが目の周りが少し変な感じがする。また何時痙攣が再発するかまだ心配だと言う。今日は首や肩の凝りが酷い。治療は前回に準ずる。今回の発症にはストレスが一番の原因と思われる。昨年元気だった父親が脳梗塞で入院、そのうち認知症が現れ介護施設に入る。だんだん自分を分からなくなる父を見るのが辛く大きなストレスになっているとのこと。

    もう一人は58歳男性。昨年暮れから左下瞼のピクピクが始まり最初は時々だったがだんだん頻度が増えピクピク感もひどくなってきた。発症後1か月後の来院で、痙攣の様子は上記の方のようなさざ波様の痙攣ではなくもう少し大きな痙攣でピクピクしている。止まっている時間もあるが痙攣が始まるとしばらく続きピクピク感も上記の方より強い。

    治療はF2F6H5F5井穴刺絡と頭部刺絡。目の周りを遠赤美人(遠赤外線の温罨法)、目の周囲のパイオネックスなど。治療開始2週間(治療回数4回)までは顕著な変化がなかったが5回目の治療をした翌日何となく痙攣が減ってきたような感じがした。その次の日明らかにピクピクの程度と回数が減って、翌日はピクピクを感じなくなった。また再発するかどうか経過観察中、自宅で井穴刺絡と遠赤美人を続けている。

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  • Posted by へんせき at 21:07Comments(0)脳・精神・神経

    2013年12月16日

    脳出血後遺症による半身のしびれ感と刺絡治療


    7月に脳出血を発症した50歳男性。出血部位は被殻。急性期の治療を一か月受けた後、リハビリ病院に転院して二か月治療を受け退院した。リハビリにより最初あった左手足の麻痺はほとんど回復したが、発症後1ヶ月経過したころから左半身(特に手足)に痺れ感を覚えそれが改善せずずっと続いている。

    現在血圧コントロールの薬を飲んでいる。しびれの薬も漢方薬や安定剤、ビタミン剤など試したが効果がなく病院ではこれ以上治療することは出来ないと言われたそうだ。麻痺や言語障害はないが今の状態がずっと続くのは嫌なので効果がありそうな治療を試してみたいとのことで来院された。

    一番辛い症状は手足のしびれ感だが他に左側の舌の感覚が変でゴムを噛んでいるような感じがするとか、明け方4時くらいに左ふくらはぎが引きつるなどの症状もある。治療は患側の手足の井穴刺絡をする。しばらくすると冷たかった手が右と同じくらいに温かくなった。しかししびれ感に変化なし。次に頭部の右感覚野の圧痛点を調べ頭皮鍼をする。20分ほど置鍼をしてしびれ感が変わるか様子を見る。

    最後に左足のこむら返りを予防するために左足にパイオネックスを3個貼って治療終了。慢性に経過している脳卒中の後遺症に対しては手足、頭部、眼窩などに効果的な治療点をどう探すかがポイントになる。難しい症例だが数回の治療でまったく効果がなければ他の治療法や医療機関を紹介しなければならない。



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  • Posted by へんせき at 19:58Comments(0)脳・精神・神経

    2013年10月06日

    20年続いているのどの異物感(梅核気 ヒステリー球)

    20年くらい前に顔面を強く打って鼻骨骨折をした。その頃からのどに異物感を感じるようになりずっと続いている40歳代の男性会社員。病院で検査をしても異常はないと言われているが辛いときは咽喉がつまり息が苦しくなることもある。

    過去に向精神薬の服用や扁桃腺の摘出手術をしたが異物感は取れなかったとのこと。いまマウスピースによる歯の矯正治療をしている。仕事は夕方出勤して早朝帰宅する生活。

    検査しても異常がない咽喉の異物感はほとんど精神的なものか神経の不調によるもので手術で治るとは思われない。しかし患者心理としては何とかしたいという気持ちも分かる。

    治療は①井穴刺絡による自律神経調節、体制神経調節 ②頭部刺絡や頭部刺鍼による感覚異常の調整 ③頸部や胸部の凝りや圧痛点に対する治療を行う。今日はいつもより症状が軽いそうだがH5F5の井穴刺絡がF1F6より楽になる。再度H5F5の井穴刺絡をして治療終了②③は次回やってみることにした。また鼻骨骨折も関係しているかも知れない。

    効くツボがはっきりすれば自宅でしばらく治療を続けるといい。



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  • Posted by へんせき at 21:24Comments(0)脳・精神・神経

    2013年09月18日

    眼精疲労による眉間の奥の痛みとうつ症状

    約一年半前から眉間から上前歯の奥にかけて重い痛みに悩まされている30歳男性会社員。痛みはパソコン作業や読書などで目を使うと酷くなるが、常に軽い痛みを感じている。

    5~6年前からうつ病を発症して抗うつ剤を服用していたが、一週間前から抗うつ剤は中止して現在は睡眠導入剤だけ飲んでいる。8月から休職しているが、仕事が一日中パソコンと向き合っているため目の奥の痛みが気になりもう続けられないと気分が落ち込んでしまったとのこと。

    本人曰く『過去3回うつ症状で休職しているせいか、会社を休むことへのハードルが低くなっているようだ。これではいけない。今回は眉間の奥の痛みさえ楽になれば出勤できる、働く意欲はある。今は気分の落ち込みもないが会社でパソコン作業をすると痛みがひどくなるので治療したい。』

    初回治療。現在感じている軽い痛みを指標にする。目の周囲の円皮鍼で効果なし。右F2、充分に出血できないせいか効果なし。頭部刺絡で10→5と少し楽になる。印堂、攅竹の刺絡をすると痛みはほとんどなくなる。

    3日後2回目の治療。治療後数時間は楽だったがその後元に戻った。昨日の夜は痛みが酷かったと言う。目を使わずに運動したり家事をしているとあまり気にならない。今日はH5F5の井穴刺絡と頭部刺絡をする。前回同様に治療後痛みはほとんどなくなる。ここで前回から気になっていた患者さんの眼鏡について『その眼鏡は上下の幅が狭いのでピントが合っていない可能性がある。一度きちんと検眼して眼鏡が合っているか検査してみたらどうか』と提案した。

    8日後3回目の治療。前回治療後、眼鏡を作るのは時間がかかると思い眼科を受診してハードコンタクトをつけてみた。コンタクトは軽い異物感と乾燥感があるが目の奥の痛みは鍼治療後と同じくらい痛みを感じないとのこと。眼鏡では文字を追うと1時間以内に痛みが酷くなるがコンタクトでは起こらない。

    この症例では合わない眼鏡による眼精疲労から慢性の痛みとなり、それがもともとあるうつ症状を呼び覚ましたと思われる。治療はこれで終了してしばらく様子をみていただくことにした。調子がよければ近いうちに復職できるだろう。眼鏡に限らず身に着けるものは慎重に選ぶ必要がある。

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  • Posted by へんせき at 23:10Comments(0)脳・精神・神経

    2013年05月25日

    10年来の頭痛、片頭痛、頭皮違和感

    40歳代の主婦。右コメカミ部と頭頂部の痛みがほぼ毎日あり、月に数回は拍動性の片頭痛さらに右頭部の皮膚にムニュムニュとした違和感を毎日感じている。頭痛専門医の治療を5年受けている。

    初診時いま一番気になるのは右コメカミ部にこびりついたような痛みを感じている。首の動診をすると①左側屈と②左振り向きで右頚部に痛みと突っ張り感が出る。右H6で変化なし。右F5で①左F5で②がよくなる。

    目がよくないので前頭部と後頭部の刺絡をすると部屋が明るく感じると言う。右コメカミ部の痛みもほとんど感じなくなる。自宅でH5F5の井穴刺絡をしてもらうことにして治療終了。

    一週間後2回目の治療。偏頭痛は起きてない。頭部の痛みはよくなったが右側頭皮の違和感はよくならない。夜に強く感じる。この感じは皮膚に何かが張り付いているよう→血管が動いている→右を下にしていると皮膚が動いている→頭部に蛇行している1本の線を感じるなど。右の肩こりを感じる。肩こりと目の治療をして井穴刺絡はH5F5。

    それから5日後左の頭部にズキッと瞬間的な痛みを感じ始めそれが3日間続き頻度が増えたので電話で相談が来た。左のF4を追加するように指示したらそれで治まった。しかし右頭部のムニュムニュとした違和感は続いている。今の治療で頭痛は治まっているので今後はこの違和感を対象に治療法を考えて行く予定。

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  • Posted by へんせき at 22:32Comments(0)脳・精神・神経

    2013年02月21日

    脳梗塞後遺症による視床痛

    84歳男性、5年前に脳梗塞を発症しその半年後に障害側の右手足に痛み痺れが現われてずっと続いている。痛みはジンジン、ビリビリした痺れがひどくなり痛みとして感じるそうだ。特に手首足首から先の方がひどく感じる。

    過去に痛みの治療として星状神経節ブロック注射、麻薬系の鎮痛剤点滴、鍼灸治療など受けたがまったく効果がなかったと言う。現在は脳梗塞予防の為に抗血小板薬、降圧剤の薬物治療とリハビリをしている。痛みに対しては他に開頭しての電気刺激療法があるといわれたが年齢的に難しく今は特別何もしていない。

    視床痛は持続的発作的な代表的慢性疼痛であり難治性である。少しでも痛みと痺れが改善できないかと来院された。脳梗塞を発症された人は障害側が冷えていることが多く、この方もぬるめの足湯でも熱くて浸けていられないと言う。

    治療は肺気腫もあるので心臓、肺の交感神経抑制をして呼吸が深くなったことを確認して右側の井穴刺絡と百会及び左頭部刺絡。治療後しびれ感が2~3割減った。娘さん二人に自宅治療を教え足湯と共にしばらく続けていただき経過を知らせてもらうことにした。

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  • Posted by へんせき at 23:23Comments(0)脳・精神・神経

    2012年12月23日

    まぶたのピクピク(眼瞼ミオキミア)と井穴刺絡

    誰でもまぶたがピクピク痙攣したことはあるだろう。普通は知らないうちに自然になおってしまうものだ。45歳主婦、今年3月くらいから右の目の下(下瞼の内側)がピクピクと痙攣が始まり治らないとのことで12月上旬に来院された。10月に眼科、11月に神経内科を受診されて目薬やビタミン剤を処方されたが変わらないそうだ。

    まぶたがピクピクする病気には眼瞼痙攣や片側顔面痙攣というやっかいな病気もあるが、多いのは疲れやストレスで起こると言われている眼瞼ミオキミアで普通は数週間のうちには治る。眼瞼痙攣や片側顔面痙攣は痙攣が広がっていくが眼瞼ミオキミアは同じ所がピクピクして広がることはない。

    この患者さんの症状は発症時から同じで広がっていない。痙攣の程度は細かい痙攣で近くからよく見ないと分からないくらいだ。しかし自覚的にはうっとうしく、あまりに長期間続いているのでこのまま治らないのではないかと心配しているそうだ。

    経験上眼瞼ミオキミアなら1~2回の治療でよくなると説明して治療をした。H5F5の井穴刺絡をすると右目がくっきりして痙攣は止まった。眼精疲労がありそうなので頭部刺絡を4ヶ所してもう一度H5井穴刺絡をして治療終了。

    5日後ピクピクは治まっていると連絡がある。しかしその2日後また痙攣が始まったと来院される。H5F5の井穴刺絡をするが止まらない。5分ほど様子を見てピクピクの場所は経絡的に胃経か膀胱経なので先ず右F4をやってみるとこれで痙攣が止まった。左の肩甲間部が凝っているとのことで左合谷に鍼をして治療終了。

    井穴刺絡で効果があるので治療のやり方を説明して治療用具も用意した。3日後また始まったと電話がある。F4とH5を指示して自分で治療してもらう。これで治まりその後一週間落ち着いている。9ヶ月もピクピクしていたせいか効果が長続きしないようなら数回連続して治療する必要があると思う。

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  • Posted by へんせき at 23:35Comments(0)脳・精神・神経

    2012年11月15日

    インフルエンザ罹患後から続く自律神経失調症状

    二人の子供を持つ37歳の主婦。今年3月にインフルエンザに罹った。抗インフルエンザ薬で症状が治まらず解熱剤、抗生物質、鎮咳剤なども服用した。結局10日間ほど熱が上がったり下がったりしていた。インフルエンザが一段落して1週間ほど経ったある日公園のベンチに座っていて急に心臓がドキドキして病院を受診した。(いま思えば薬を飲んでいる時にも動悸、息苦しさなどあった。)

    循環器科ではホルダー心電図、心エコー、甲状腺の検査をして異常なし。しかしその後も動悸、息切れ、吐き気、胸の圧迫感、みぞおちの違和感、抜け毛の増加など自律神経の不調と思われる症状が続き婦人科も受診した。そこでは貧血があるので鉄剤と漢方薬が出された。

    一ヶ月薬を飲んで血色素は11になり鉄剤は中止した。しかし自律神経症状は治まらず8月には便潜血陽性で内視鏡検査を受け5mmのポリープ切除の治療を受けた。今まで大きな病気をしたことも無く、自分では健康な方と思っていたのでこんなに体調不良が続き気分も落ち込むとのことである。

    この症状が始まったきっかけはインフルエンザに罹り色々な薬を使ったことにあるのではないか。薬により自律神経特に交感神経が興奮したものと考え治療を組み立てた。動悸(心臓)息切れ(肺)の治療としてH3H1H6の井穴刺絡これで呼吸が楽になる。消化器症状があるので腹診すると左上腹部に圧迫感があり、本人に左右差を確認してもらい左F1F6の井穴刺絡。

    背部兪穴に浅い鍼をし三陰交、志室、陽池に灸をして治療終了。気分が落ち着き頭がすっきりしたと言う。自宅治療で円皮針(パイオネックス)を5日間毎日貼ってツボを刺激するようにお話した。初診から10日目に連絡があり症状がぶり返すこともなく安定しているとのこと。

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  • Posted by へんせき at 00:18Comments(0)脳・精神・神経

    2012年09月13日

    脳梗塞後遺症による難聴耳鳴りと頭部刺絡

    7月にめまいを起し半日様子を見ても治まらないので救急車を要請した。脳外科に運ばれ検査の結果脳梗塞と診断された49歳の男性。25日間の入院で手足や言葉にはほぼ支障なく退院したが、左耳がほとんど聞こえなくなり左右共に耳鳴りを感じるようになった。

    脳外科では耳は診ないと言われ退院2日後にK大学病院耳鼻科を受診した。そこで脳梗塞による難聴で不治と診断され、ビタミン剤等で経過観察となった。8月末鍼灸で何とかならないかと思い来院された。初診時左耳の聴力はわずかに戻っていたが、高音が聞こえず音が割れ耳閉塞感が強い状態で耳鳴りは両耳に感じていた。

    脳梗塞の原因はおそらく肥満と高血圧ではないかと思われた。身長172cm体重90kg血圧170/110(自宅では150/95)。医者の言う通りかもしれないが諦めるのは早いので、血圧を下げ肥満を解消して後頭部の灼熱感が取れれば耳の状態もよくなるかもしれないとお話してしばらく治療してみることにした。

    治療は初回はF4H6F5と脈が跳ぶのでH3の井穴刺絡。局所治療で耳垂の下の耳鳴点と頚部のコリに鍼をする。これで声の割れが少なくなる。2回目は血糖値がやや高いというので初回の治療にF3F2F1を追加。血圧が高いので足指裏の横紋に灸。3回目は治療前の最高血圧が初回より10mmHg下がっていたが最低血圧は変化なし。頭部刺絡(百会、百会の前後左右、後頭部2穴)を追加する。これは効いたようで直後150/94と下がった。

    耳の改善は少しずつだが、本人は毎日一時間のウォーキングと食習慣を改め意欲的に治療に取り組んでいる。

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  • Posted by へんせき at 20:07Comments(0)脳・精神・神経

    2012年05月28日

    眼瞼下垂から始まった眼瞼痙攣

    10年以上眼瞼下垂と眼瞼痙攣に悩んでいる50歳代の男性。最初に眼瞼下垂が起こった。原因は花粉症で目や瞼を強くこすって眼瞼挙筋を傷つけたのではないかと言われた。6年前に手術を受けた。その半年後に両側性の眼瞼痙攣が始まった。

    4年前からボトックス療法を受けている。最初は3ヶ月に1回の注射だったが今は2ヶ月に1回合計17回している。ボトックスは薬が切れるときは急に切れるので効いているか否かはすぐに分かるとのこと。今は注射後1ヶ月でまだ薬が効いている状態だが、光のまぶしさやこわばり感がある。

    治療は痙攣を鎮めるH5F5を2回。これで視力表がくっきりしてきた。眼精疲労の治療として目の周囲に円皮針を貼り、瞼に知熱灸を2壮。自宅でH5F5の井穴刺絡を1週間続けてもらうことにした。

    8日後2回目の治療。自宅で治療してみて何となく調子がいい。具体的には目が開けやすい、光のまぶしさが軽くなっているとのこと。自分に合っているようなのでもう少し続けてみたいそうだ。今回はH5F5にF6と目窓、百会の刺絡を追加した。さらに今週は自宅で1日おきに治療してもらうことにした。

    発症後かなり時間が経過しているが治療効果が感じられるのでしばらく継続治療することにした。

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  • Posted by へんせき at 22:19Comments(0)脳・精神・神経

    2012年03月26日

    反復性うつ性障害の不眠治療

    3年ほど前にうつ病を発症して寛解、再発を繰り返している40歳代の男性。調子がいいときは仕事も出来るが、悪くなると気分の落ち込みがひどく外出もできなくなる。3ヶ月前に一度来院されたが、そのときは治療の直後から睡眠状態がよくなったとのこと。体調が悪くなる時は不眠もひどくなるので不眠対策のための治療を希望された。

    うつ病は神経伝達物質の異常とされているが、それ以外にも各人固有の要素が絡み合っての発症となっていると思う。うつ病は一般的に元気がなくなるので自律神経的には副交感神経を抑えて交感神経が働くようにすればいいと思われるが、眠る時は副交感神経が優位になる必要がある。

    治療は交感神経抑制の井穴刺絡、頚部後頭部の筋緊張を緩める鍼、頭部刺絡、足底部の灸。自然な眠りに導く為の様々な方法が提唱されているが、布団に入ってからできることは限られている。眠れない時には頭の中に浮かんできたことに対して取り留めなく対話している。先ずそれを止めること。呼吸を意識して呼と吸で(いち)と数えずっと(いち)(いち)…と数息する。1,2,3と数えて行ってはいけない。同時に首、肩、顎などが緊張しているので口を半開きにして顎を緩める。このふたつは簡単なのでぜひマスターして欲しい。

    うつ病は一般的には薬物治療が中心になっているが、鍼灸併用して薬が減ったり睡眠の質がよくなったりすることはよく経験する。当院に体調管理に来院されている大学病院精神科勤務の看護師さんに電気けいれん療法のことを教えていただいた。薬物療法で治らないうつ病には電気けいれん療法を試してみるといいそうだ。誤解している人が多いが、無けいれんの最新電気けいれん療法は精神神経科と麻酔科の連携で安全に苦痛なく治療ができ有効率も80%以上。治療期間も1日おきに10回程度で終了するそうだ。

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  • Posted by へんせき at 00:41Comments(0)脳・精神・神経

    2012年03月21日

    脳性麻痺における鍼灸治療の効果

    昨年11月から月に2回ほど18歳の男子を往診している。タイプは痙直型で四肢の運動麻痺があり重症に相当する。出生時に損傷した脳神経が元に戻ることはないが、幾らかでも筋緊張が緩和され関節の動きがよくなればQOLの改善につながることを希望しての依頼である。

    普通は1ヶ所治療するたびに症状の変化を確認しながら治療を進めるが、患者は自分の意志をこちらへ充分伝えることが出来ないので直後効果の判定が難しい。患者は歩けないし、手も自由に動かせないので筋肉の発達が悪く産熱が少ないため体がとても冷えている。

    治療は自宅でも出来るように井穴刺絡、せんねん灸、円皮針を中心にお母さんに覚えていただいた。この4ヶ月での変化は①週1回のプールでのリハビリ時に手の動きがよくなる。②股関節が幾らか開くようになりオムツの取替えがしやすくなる。③喘息持ちで天気の変化でよく発作を起していたが、早めの刺絡で発作を予防できる。今までは薬を使い治まらなければ救急車を呼ぶしかなかったが、気持ちに余裕ができた。④軽い風邪にも自宅で対応できるようになった。

    足の冷えにはレッグホット、寝具にパシーマを購入して冷え対策の一助にしている。パシーマの製造をしている竜宮株式会社は車椅子用のパシーマを試作してくれるとのことでとても喜んでおられる。週に1回くらいお母さんから近況報告がありそのときに応じてツボの指示をしている。子供のために何かできることをしたいという母親の情熱には頭が下がる思いだ。先日支援学校を卒業して4月から新しい生活が始まるが、本人も鍼灸治療を楽しみにしているので可能な限り往診したい。

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  • Posted by へんせき at 21:55Comments(0)脳・精神・神経

    2012年03月15日

    緊張型頭痛と便秘の鍼灸治療

    お菓子作りをしている30歳代女性。2月中旬から頭痛が始まり、そのうち治ると思っていたが仕事にも影響するようになったので病院に行き緊張型頭痛と診断を受け鎮痛剤を処方された。CT検査で異常なし。

    今の症状は右の後頭部がキンキンと痛い。右の目の奥がゴロゴロして辛い。首肩背中が凝ってしんどいとのこと。鎮痛剤を飲めばしばらくはいいが薬が切れてくると痛くなる。眼鏡は車の運転時のみ使用して仕事中はかけていない。職場は室温が低くほとんど立ちっぱなしで夕方から足がむくんでくる。

    眼精疲労の治療から始める。視力検査表と治療室の明るさを指標に目の周囲に円皮針を貼り、前頭部の刺絡をする。肩首背中の凝りに対しては動作診をして対応する経絡の井穴刺絡。仕事のせいか右腕には数ヶ所の圧痛点がある。交感神経抑制の井穴刺絡と頭部刺絡を加える。この段階で右後頭部の頭痛は80%よくなり少し重い感じがする程度になる。足の冷たさがまだ残っているので足低に灸頭針をして終了する。

    便秘は便意を我慢しているうちに自然な排便が出来なくなった。生活習慣として夕食が遅く、朝は食欲がなく抜くことが多い。これは腸の動きをよくするため副交感神経の働きをよくする治療とともに、生活習慣(食事、運動、食べ物)を見直し腸をリセットする必要がある。頭痛は2~3回、便秘は1~2ヶ月を目処に治療を継続することにした。

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  • Posted by へんせき at 21:22Comments(2)脳・精神・神経

    2012年02月26日

    片側顔面痙攣の鍼灸治療

    二年前に右側の顔面痙攣を発症した50歳代の女性。MRI検査で異常は認められず、抗てんかん剤とボツリヌス療法の治療を受けていたがどちらも副作用のため継続が難しくなった。抗てんかん剤では増量していくと頭痛がひどくなり、ボツリヌス療法では痙攣は止まるが顔の表情が無くなり人前に出るのが辛いそうだ。

    最初は瞼がピクピクするだけで、そのうち治ると思っていたがだんだん痙攣がひどくなり眼球が飛び出すのではないかというくらいの痙攣を感じ病院を訪ねた。昨年8月に3回目のボツリヌス注射を最後に病院の治療を中断している。現在の症状は頬や口角のつっぱり感、瞼があけにくい、それとピクピクとした痙攣がある。

    顔は経絡的には手足の三陽経すべてが通じている。関係する神経は第Ⅶ脳神経の顔面神経。自律神経的にはピクピク動くのを押さえるには副交感神経、ギューとした緊張を緩めるなら交感神経の抑制が考えられる。

    初回の治療で効果が分かったツボは右のF6とおでこの目の感覚点の円皮針、F6は頬が緩み円皮針は瞼のピクピクが軽くなるという。すぐに完治する病気ではないので効くツボを探しながらながらしばらく治療を続けていただくことにした。ご本人は治療にとても積極的で、治療用具を準備され自宅でも取り組まれている。またパタカラやウォーキングなども始められ、治療開始から10日程だが手ごたえを感じているそうだ。

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  • Posted by へんせき at 21:00Comments(1)脳・精神・神経

    2011年12月13日

    パーキンソン病に頭針と耳鍼

    本当のパーキンソン病とパーキンソン病と症状が似ている他の病気さらにパーキンソン症候群を見極めることは難しい。診断は問診と神経学的診察でパーキンソン病が疑われる時にMRI検査やMIBG心筋シンチなどの画像検査が行なわれる。

    パーキンソン病は脳の中の神経伝達物質「ドーパミン」が減少する病気で運動機能障害が起こる。ドーパミンは脳内のドパミン神経細胞で作られるがドパミン神経の減少の程度は一般的に画像で確認できない。それも診断を難しくしている。主な症状は①安静時の手足の震え ②動作の緩慢(すくみ足、前傾姿勢、表情の乏しさなど ③筋固縮 ④姿勢反射障害(バランスを崩した時姿勢を戻せない)である。

    一般的な治療は薬物療法で主な薬は「L-ドパ」と「ドパミンアゴニスト」の2つでこれを上手に使うことで症状を抑え進行を遅らせることができる。先週来院された60歳代の女性は6年前にパーキンソン病と診断され現在は上記の2種類の薬を服用して症状をコントロールしているが、薬が切れてくると動きにくく(特に最初の一歩が出難い、ターンがスムーズに出来ない)右半身が硬くなるそうだ。薬が効いている間も細かい動作は苦手で、もう少しスムースな動きが出来ればと仰る。

    パーキンソン病の患者さんは沢山の愁訴をお持ちだが、病院ではそれはパーキンソン病だからですと言われている。鍼灸治療で患者さんの訴えを一つひとつ治療していくと症状が軽くなるものもある。それはパーキンソン病由来の症状が軽くなるのか、付随の症状が取れていくのか分からないがそうなると減薬も可能となる。

    11日の「臨床報告研究会」で大阪から参加されたT先生からパーキンソン病の治療に関して「頭部の鍼」と「耳鍼」のアドバイスを受けた。T先生はパーキンソン病やリウマチに豊富な症例をお持ちで頭針は専門的な訓練を受けておられる。私も脳に原因がある疾患に「頭の鍼」が有効なことは経験的に感じていたのでこのアドバイスはとてもありがたかった。患者さんに頭針と耳針を説明してさっそく追試してみた。

    1回目なので先ずは頭部に3本鍼をして20分置鍼した。10分過ぎから右半身の硬さが緩んできたとのこと。次に副交感神経抑制の刺絡。耳に円皮針を左右1個貼って治療終了。夜電話で様子を伺うと薬が切れた時の感じは変わらないが、薬が効いている時は硬さが少なくなっているとのこと。今後の検討課題は多いがどのような治療の組み合わせや選穴が有効か確かめて行きたい。

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  • Posted by へんせき at 23:32Comments(0)脳・精神・神経

    2011年11月17日

    うつ病とPMSの鍼灸治療

    10年以上うつ病を患い今も薬物治療とカウンセリングを続けている30歳代の主婦の2回目の治療をした。二ヶ月ほど前から体がいつもだるく、気力が著しく低下し、うつ症状が悪化してきた。不眠がひどくなり睡眠導入剤の量が増え、しばらく入院した方がいいかとも思っているとのこと。

    また生理前からうつが重くなり、生理中はうつが深刻になる。半年前までピルを3年間服用していた。いま辛いことは午前中と夕方4時から7時の気分の落ち込みと不眠、食欲不振、それと何をやるにもおっくうになっている。いままで鍼灸の経験はない。

    初回治療後の経過は当日の夕方、気分の落ち込みが少なかった。翌日は少し体がだるい感じがしたがお灸をしたら幾らか楽になった。睡眠は改善して朝6時くらいまで眠れるようになった。交感神経を働かせる為に出来るだけ日光を浴び、調子がいいときに散歩をするように生活を変え、朝と夕方一日2回手と足の指先にお灸を続けている。

    二回目の治療は初回の治療に加えて頭頂部5ヶ所に刺絡をして、側頭部2ヶ所に5分間置鍼をした。睡眠導入剤が3月の大震災後1種類、1ヶ月前にもう1種類増えている。先ずは短期的目標としてこの2種類の薬を減薬できるように治療を続け、約1週間後に生理が来るのでその時の症状が軽くなるよう自宅施灸のツボを4ヶ所追加した。

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  • Posted by へんせき at 23:35Comments(0)脳・精神・神経

    2011年09月08日

    自律神経失調症・緊張して舌が回らなくなる

    30歳男性 会社員が2ヶ月前から仕事中話をしようとすると舌がこわばり言葉がスムーズに出なくなってきた。少しずつ症状がひどくなって最近は電話を受ける度に言葉に詰まる状態とのこと。自宅で話をするときはそれほどでもなく、朝方は割合調子がいいが午後になりだんだんひどくなるそうだ。

    既往症として5年前に書痙を患い自律神経失調症と診断され心療内科で半年薬物療法を受けたが効果なく、治療中断した経緯がある。今回も心身症的な症状だと思われるので薬ではなく鍼灸治療を試してみようと来院された。また緊張すると異常に汗が出る。

    治療した時間は午後0時30分、お話しする限り特にしゃべりに支障はないようだ。いま症状が出ていないので変化を確認しながらの治療ができないが、おそらく交感神経が異常緊張することにより舌が回らなくなるのだと思われる。血圧を測ってみると155/95mmHgと高く交感神経が緊張している。治療の第一選択は交感神経抑制の鍼。

    交感神経抑制の井穴刺絡と頭部刺絡をして血圧測定すると132/86mmHgと低下している。その後気持ちを落ち着かせるため腎経の足と胸のツボに浅い鍼をして10分置鍼した。治療はこれで終了して仕事中に症状が軽くなるかどうか様子をみてもらいいいようだったらしばらく自宅でお灸をしていただくようにした。また緊張する時は呼吸が乱れているので意識して深い呼吸をするようにお話した。

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  • Posted by へんせき at 20:31Comments(0)脳・精神・神経

    2011年08月18日

    帝王切開手術後に発症した慢性硬膜下血腫

    2ヶ月前帝王切開で女児を出産した30歳代女性から前日から右腕がいつもと違うのでどうしたらいいかと相談の電話があった。痺れるような痛いような感じで字を書こうとして思うように書けないとのこと。子供が5㎏になりその世話で腕が疲れているのではないかと思うとのこと。

    話を聞いていて何となく脳の障害も気になるのでそれを指摘すると、本人もそれを心配して私に電話する前に脳外科に尋ねてみたら足や言葉に問題ないので様子を見なさいとの指示だったそうだ。それなら1回鍼治療して様子を見てもいいと思い夕方来院してもらうことにした。

    最初の電話から3時間くらいしてまた彼女から連絡があり、急に痙攣が起きたので病院に行きCTを撮ったところ慢性硬膜下血腫と言われこれから治療の説明があるとのことであった。夜、ご主人から無事手術が終わったと連絡をいただいた。原因は帝王切開時の麻酔注射とのこと。

    普通慢性硬膜下血腫の原因は軽い頭部打撲でその時は異常がなくても少しずつ出血が続き1~2ヵ月後に頭痛、ふらつき、痺れ、物忘れなどの脳症状を現すといわれている。だが稀ではあるが帝王切開時の脊髄麻酔が原因となることもある。

    帝王切開のとき使う麻酔は脊髄麻酔か硬膜外麻酔かになる。この麻酔はどちらも腰椎の間から針を指すが硬膜を貫くか否かの大きな違いがある。後で確認したところ彼女は最初硬膜外麻酔をしたが効きが悪く、脊髄麻酔に切り替えてそうだ。脊髄麻酔は効きがいいが髄液まで針を指すのでいくらか髄液が漏れ、髄液が減り脳が引っ張られるので術後しばらく頭痛に悩まされることがある。彼女は5日間頭痛が続いた。

    慢性硬膜下血腫は原因を忘れた頃急に症状が現れるので、頭部打撲同様脊髄麻酔が原因となることも覚えておかなければならない。術後1週間経つが順調に回復されているので一安心である。

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  • Posted by へんせき at 10:54Comments(0)脳・精神・神経